てるみくらぶの被害者が受け入れるべきことと挑戦すべきこと

てるみくらぶの被害が拡大しているようです。

僕は海外大好き、旅行大好きなのでこの問題には関心ビッグです。

昨日もブログで記事を1本書きました。

てるみくらぶの被害者はLCC等をネット予約できないシニアと情弱
てるみくらぶ破産で利用者の被害拡大ですが、格安航空会社のチケットやホテルをインターネットで予約すればもっと安い費用で旅行できます。つまり被害者はネットを使いこなせないシニア層と情報弱者なのでしょう。

で、いろいろ考えていたのですが。

この問題の根本には二極化の拡大と、消費者の不理解があると思います。

ななつ星とピーチ

日本では格差の拡大が続き、完全に二極化へと進んでいます。

旅行で言うと、JR九州のななつ星のような豪華列車が登場しました。

JR東日本と西日本があとに続いたのは、みなさんご存知の通りです。

その一方で、2011年にピーチなど格安航空会社が誕生しました。

安い高速バスも相変わらず好調です。

完全に二極化に進んでいます。

サービスの質を落として安くする

ここで注目すべきことは、二極化の下がどんどん下がっていることです。

安く安くより安く、さらに安く、もっと安く、とことん安く。

そして安さ実現のために、商品やサービスの簡素化も進んでいます。

旅行で言うと、安く買うために飛行機やホテルをネットで自分で予約する。

飛行機の遅れなどには自分で対応、リスクテイクする。

かつては、旅行代理店が予約から緊急対応まで全部やってくれていた。

それを自分でやる代わりに安くする。このように変わってきています。

変化に対応できていない消費者

問題はこのことに気付いていない、対応できていない消費者の存在です。

特にシニア層と情報弱者、IT弱者です。

例えて言えば、うな重の松竹梅の竹がなくなった。

そして、うな重の梅がうな丼になって、うなぎも小さくなった。

さらに、うなぎじゃなくて「うなぎ味のナマズ」になった。

ナマズの値段でうな重の梅は食べられない

ここで、ナマズに対応できる人は安さをゲットできます。

うな重の梅のお金を払える人は、満足のいくうな重を食べられます。

ところが、そのどちらもできない人がいる。

そんなところに、ナマズの値段のうな重の梅が出てくる。

どう考えても無理がある。合理的に考えて成り立つわけがない。

でも、ナマズはイヤだし、うな重の梅のお金も払えない。

てるみくらぶに手を出した人は、そういう人たちだと思うのです。

ナマズはナマズ

誤解しないで欲しいのですが、僕は彼らを非難しているわけではありません。

言いたいのは、考え方を変えないと、また痛い目に遭うということです。

ナマズ価格のうな重の梅は、この世に存在しません。ナマズはナマズです。

選択肢は2つしかない。

うな重の梅のお金を払うか、ナマズを食べるかです。

旅行で言えば、JTBを使うか、ネットで自分で予約するかです。

値段相応を受け入れろ

JTBは高いです。だから、便利で安心で安全なんです。

ネットは安いです。だから、手間がかかるしリスクテイクが必要なんです。

便利で手間入らずで安心安全で、でも激安超特価。

そんなものはこの世に存在しない。

この事実を受け入れられない人は、また痛い目に遭うでしょう。

シニアと情弱はネット予約に挑め

ではどうすべきか?

てるみくらぶを利用する層に、JTBを利用する経済力はないでしょう。

であるならば、ネット予約するか旅を諦めるかです。

僕はやっぱり諦めてほしくないです。

特にシニアの方々には、もっと世界に出て世界を見て欲しい。

そしてそれは可能だと思います。

若い子たちは外に出ている

今の日本の若い子たちは、僕の世代の若い頃に比べて本当に優秀です。

ITリテラシーが非常に高いですし、度胸や適応力もあります。

そういった若い子たちは、すでに低コストでどんどん海外に出ています。

航空券は格安航空会社のホームページで直接予約。

ホテルはAgodaなど安い予約サイトで手配。

スマホのアプリ片手に、現地では片言英語でやり取りしています。

若い子に教えてもらえ

ネット予約はよく分からない、英語もイマイチ自信がない。

そういうシニアや情弱の人たちは、若い人に聞けばどうですか?

お孫さんや会社の後輩や部下に、頭を下げて聞けば良いと思うのです。

学びに年齢制限はない。今からでも勉強すれば良い。

きっと彼らは教えてくれます。

ちなみに、代わりにやってもらうはダメです。

自分で理解していないと、トラブルが起きた時に対応できません。

挑戦できるシニアと情弱

今の日本はあらゆる分野で二極化が進んでいます。

ほどほどの値段でほどほどのサービスは、もはや期待できません。

まずは、その事実を受け入れましょう。

そして、安さを実現させる新しい技術やサービスに挑戦する。

躊躇せず若い子たちに教えてもらう。年を言い訳に諦めない。

ネットやアプリを駆使して、世界中を旅するシニアが増えることを期待します。

シェアする