転勤拒否の一般職志望は土地にしばられチャンスを逃す人生への制約

僕にとって、かなりショッキングな記事です。

一般職を目指す高学歴就活生が増えているそうです。

一昔前までは女子学生の就職の「定番」で、職場の華とのイメージさえあった一般職。事務職、あるいは転勤のない「エリア限定職」などと呼び名はさまざまだが、いわゆる総合職と別の採用区分を設け、職務内容に差をつけている企業は今も多い。近年、この職種に、「総合職でも当然」と思える高学歴の就活生が殺到しているという。就活探偵団が実態...

大企業では一般職と総合職で職務や待遇の差がなくなってきている。

明確な違いは転勤の有無だけ。

つまり、転勤したくないから一般職を希望しているとのこと。

え~!それってリスクあると思うなぁ。

転勤したらいろんな土地を知れる

僕はサラリーマン時代は総合職で、超転勤族でした。

会社を辞めてからはずっと海外暮らし。

国の中だけではなく、国から国への引っ越しも何度もしました。

いろんな街を知り、いろんな国を知り、いろんな民族を知り。

転勤族、引っ越し族で良かったと思ってます。

そんなにデメリットじゃない

ただ、若い子たちはデメリットの方に目を向けているようです。

新しい土地に慣れないといけないとか、子供の教育とか。

でも、そうとも限りません。例えば僕の友人は海外駐在族でした。

東南アジア、ヨーロッパ、アメリカ。20年くらいずっと海外です。

奥さんは「今度はアメリカに行くの。USAよ♪」ってニコニコしてます。

息子くんは土地土地のインターナショナルスクールを転校。

親が知らない間にアメリカの大学への進学を決めていたそうです。

「合格したから行くね」って、突然の結果報告だったと。笑

海外でもまれ、自分で判断できるたくましい子に育ってくれました。

転勤拒否は制約条件

若い子たちはとにかく転勤がイヤみたいですが。

転勤拒否って要は違う土地に移るのがイヤってことですよね。

定年退職するまでずっと一つの土地で暮らしたい。

それは逆に言うと、一つの土地だけで暮らすという制約条件です。

これってものすごくリスクが高いと思うのです。

条件の悪い場所から逃れられなくなる

例えば、福島の原発事故で多くの人が各地の仮設住宅に移りました。

そしてみんな、早くふるさとに帰りたいと不満を口にしている。

気持ちは分からないではありません。

でも、移住に慣れていたら違う反応になっていたはずです。

どう考えても元のふるさとには戻らない。

だったら、これを機会にもっと条件の良い街に移住しよう、と。

移住に慣れていないと、条件の良い土地に移れなくなる。

条件の悪い土地から離れることができなくなるのです。

チャンスを逃してしまう

積極的な方向でも制約となります。

例えば、スキルが認められて外国企業から引き抜きが来た。

高いポジションで年俸は3倍になる。

勤務先はポルトガルのリスボン。

僕だったら即断で喜んでいきます。ネガティブファクターがないもん。

でも、引っ越し、移住に慣れてないと難しいですよね。

ポジティブな変化なのに、それを受けることができない。

チャンスを逃すことになるのです。

転勤拒否は大きなリスク

これからの世の中、世界、何が起こるか分かりません。

今の街や日本にいることが大きなリスクになる可能性もある。

別の町や国に大きなチャンスやより良い環境が生まれる可能性もある。

それなのに転勤拒否、引っ越し、移住お断りって。

自分と家族をリスクに縛り付け、チャンスを逃がすことになります。

転勤拒否が本当に自分の未来にとって良い選択なのか?

よく考えてみる必要があると思います。

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