社長自らが残業休日出勤するような企業は社員を大切にしていない

働き方改革を進めようと官民ともに動いています。

内容はともかく動き自体は良い方向ですよね。

残業がなくならない理由にはいろいろあります。

その一つがトップの働き方です。

僕の経験なので一般的でないかもしれませんが。

社員のスーパー残業がなくならない

とある地方企業にコンサルトして入ったときのことです。

社員の残業がなくならない。

土日もほとんど出てきて仕事をしている。

仕事量が多すぎることに問題があると思う。

ついては業務内容を見直して欲しい。

社長さんからの依頼はざっとこんな感じでした。

業務を見直しても残業はなくならない

業務マニュアルや帳票などを一通り拝見しまして。

たしかにムダや重複がむっちゃありました。

やらなくても業績に関係ない業務も散見された。

そのあたりの整理整頓は得意中の得意ですので。

うりゃおりゃでザックリ大幅削減しました。

でも、この会社で残業がなくなることはあり得ません。

休日出勤は社員だけではなかった

土曜だったか日曜だったか忘れましたが。

社内に置き忘れたものを取りに行ったんです。

そしたら、何十人もの社員が休日出勤で業務中でした。

それは聞いていたことなのですが、驚いたことが一つ。

社長も休日出勤してたんです。

聞くと、土日も社長はほぼ毎日出社とのこと。

それで確信しました。残業は絶対なくならないと。

社長が休まないと休めない

社長が出社してたら部長は休めません。

部長が出社してたら部員も休めない。

しかも、休日出勤の社長が部長や社員に指示を出してたんです。

社長が休日出勤を是とし、休日出勤があることを前提としている。

これで残業がなくなるはずないじゃないですか。

土日は鍵をかければ終わり

社員の休日出勤を本気でなくしたいなら、社長がすべきことは一つです。

土日は会社に鍵をかける。これだけです。

そんな簡単なこともせず、それどころか土日に社員に指示を出している。

この人、社員のことまるで大切にしてない。

ろくなトップじゃないと思い、お仕事は一回限りで終わりにしました。

トップが本気になるか?

残業ってもちろん社員の働き方や意識の問題もあります。

要領が悪かったり、ダラダラやってたり、残業の原因を自分で作っている。

それなのに被害者気取りで文句だけ言うゴミ社員も多々います。

ですが、最も大切なのはトップの意識です。

トップが本気で残業をなくそうと思わない限り、残業は絶対なくなりません。

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