厚生年金も国民年金も破綻確実な理由と高齢者の老後の対策を考えた

のんきにブログなんて読んでるみなさん、老後は大丈夫ですか?笑

大丈夫じゃないですよね。心配ですよね。

それでこんなクソジジイのブログを読んでるんですよね。

何を隠そう、僕もチョーゼツに心配です。

老後で頼りにしたいのが年金ですが、破綻間違いなしと言われています。

で、どのくらい破綻間違いなしなのか調べてみました。

そして一つの結論に至りました。今日は年金のお話です。

なぜ年金は破綻するのか?

年金破綻は間違いなし

いろいろ調べた途中はすべて省きますが。

結論から言うと、今のままでは間違いなく破綻します。

もちろん、支給ゼロにはならないでしょう。

でも、年金だけで食っていくのは不可能です。

ポイントは寿命だった

ところでみなさん、ここで一つ気付きませんか?

将来的に年金だけで食っていくのは不可能になる。

ってことは、少なくとも過去においてはそれが可能だった。

では、なぜ年金だけで食っていけたのでしょうか?

そして、なぜ将来は食っていけなくなるのでしょうか?

サクッと調べてみて分かりました。寿命です。

かつての年金のシステム

年金制度のスタート

日本で国民皆年金がスタートしたのは1961年(昭和36年)です。

東海道新幹線が開通する3年前。高度成長期真っ只中でした。

一般的な家庭ではご主人がサラリーマン、奥様が専業主婦。

3丁目の夕日、サザエさん的な家庭が平均モデルでした。

年金の受給開始年齢

この頃の年金の支給システムを見てみましょう。

当時の定年退職の年齢は55歳でした。

ご主人は厚生年金を受け取りますが、1961年時点での受給開始年齢は57歳でした。

一方の奥様は国民年金で、現在と同じ65歳からの受給です。

年金を受け取るのは男性は57歳から、女性は65歳からだったということです。(出典:年金の支給開始年齢:厚生労働省

年金の受給年数に大きな変化!

かつての年金受給年数

さて、ここで注目すべきが寿命です。

当時の日本人の平均寿命は何歳くらいだったと思います?

年金が始まった1961年では、男性は66歳、女性は71歳だったんです。(出典:厚生年金・国民年金増額対策室

ってことは、どういうことか?

年金を受け取る期間が男性は57歳から66歳までの9年間、女性に至っては65歳から71歳までのわずか6年間だったということです。

現在の年金受給年数

さて、現在はどうでしょうか?

年金の受給開始年齢は男女ともに65歳です。

では寿命はどうかというと、2016年では男性81歳、女性は87歳です。(出典:平成28年簡易生命表:厚生労働省

したがって年金を受け取る期間は、男性が65歳から81歳までの16年間、女性が65歳から87歳までの22年間です。

かつてと比べて男性は1.8倍、女性に至っては4倍近くに伸びているんです。

ね?分かるでしょ?もうこの時点で思いっきり破綻なんだよ。笑

現役世代の負担が激増

進む少子化

さらに出てくるネガティブファクター。少子化です。

合計特殊出生率は年金がスタートした1961年は1.96でした。

それが2015年は1.45です。(出典:人口動態統計の年間推計:厚生労働省

かつては2人の子供を産んでいたのに、今は1.5人。

少子化が確実に進んでいます。

高齢者の増加

その一方で上述の通りジジイとババアの寿命は15年以上伸びました。

子供が減ってジジババが増える。

年金を負担する人が減って、世話になる人が増える。

その結果どうなるか?

現役世代1人が負担しなければならないジジイとババアが増えます。

現役1人で負担する高齢者の数

1961年の日本の人口は、20~54歳までの現役世代が4,516万4千人、対する55歳以上のジジババ世代が1,215万9千人でした。(出典:我が国の推計人口:総務省統計局

年金について現役1人が負担するジジババは、1,215.9÷4,516.4=0.27人でした。

では、現在はどうなっているのか?

2016年は20~64歳までの現役世代が2,052万2千人、65歳以上のジジババ世代が3,459万3千人。人数が逆転してジジババのほうが多くなっています。(出典:我が国の推計人口:総無料統計局

その結果、現役1人が負担するジジババは、3,459.3÷2,052.2=1.59人。

かつては現役1人で0.27人。現役4人でジイさん1人面倒見れば良かった。

それが今は現役1人で1.59人。たった1人で1人半くらい面倒見ないといけない。

年金がスタートしたばかりの頃と、状況がまるっきり変わってしまったのです。

年金制度は構造的に破綻している

ジジイとババアのみなさん、そして、これからジジババになるあなた。

つまりはこういうことですわ。

年金が始まった頃は、男は9年、女は6年しか年金の世話にならなかった。

それが今では、男は16年、女は22年。2~4倍くらい長くなってしまった。

しかも、昔は現役4人で年寄り1人の年金を負担してたのが、今は現役1人で1人半の年金を負担するってことになっている。

もらう期間が長くなって、負担する人が減った。

こんなの成り立つわけないよね。分かりやすすぎて笑っちゃうよ。笑

これ以上の税負担は無理

議員を減らしても足りない

ではどうすれば良いでしょうか?

我々が年金を十分にもらうためには財源がいる。どこから財源を持ってくるか?

「国会議員の給料を減らせば良い!」というバカの一つ覚えのクルクルパーさんはこちらをご覧ください。

国会議員の給料に税金が年間いくら使われてるか徹底的に調べた!
国会議員の給与コストを歳費法、国会法、一般会計予算等を基に議員歳費、期末手当、議員旅費、議会雑費、文書通信交通滞在費、議員特殊乗車券等購入費、弔慰金、公務災害補償費、立法事務費、政党交付金、議員秘書手当など全調査!

その程度じゃ全然足りないことがサクッと分かるでしょう。

ジジババ1人あたり2千円くらいの財源にしかなりません。

年金への公費負担

ならば、年金にまわす税金を増やすか?いや、それは無理でしょ。

今の時点ですでに年金に対する公費負担は13兆円を超えています。(出典:年金制度における改革内容について:厚生労働省

日本の一般会計予算の10分の1以上です。(これも笑っちゃうよね。)

ちなみに、防衛省の年間予算が5兆円です。

すでに防衛費の倍以上が年金につぎ込まれているのです。

高齢者にこれ以上配分すべきではない

長期的に日本の将来を考えると、やはり若い世代へ予算を配分すべきです。

子供を作り育て教育を与えて優秀な人材に育てる。

そして、がんばって働いて年金を納めてもらう。笑

いやいや、冗談抜きに将来に向けて予算を使うべきです。

これ以上、我々ジジババ世代への配分を増やすべきではありません。

年金破綻の解決策

受給期間を短縮する

ではどうすれば良いか?

年金がスタートした1961年に戻すべきではないでしょうか?

つまり、男は9年、女は6年しか年金の世話にならない。

今は共働き中心だから、男女ともにキリの良いところで10年かな。

年金の世話になる期間を、昔の水準まで短縮するということです。

受給開始時期の後ろ倒し

これには2つの方法があります。

一つは、受給開始時期を遅らせる。もう一つは寿命を縮める。サッサと死ぬ。笑

でも最近なかなか死ねんからね。これはこれで困ったもんだよ。

なのでやはり受給開始時期を遅らせるしかない。

では、定年退職してから受給開始まではどうするか?

答えは簡単です。働くのです。

男は71歳、女は77歳

平均寿命が男は81歳、女は87歳。年金の世話になるのは10年。

したがって、男は71歳、女は77歳まで働く。

定年退職年齢を70歳に引き上げることはすでに政府が検討しています。

ただ60歳か65歳からは、給与の減額が間違いなく行われるでしょう。

その分は副業するなり農業するなり道端で靴磨きするなりして自分で稼ぐ。

これしかないのではないでしょうか?

生涯強制現役化

年金破綻は我々の責任

もちろん大変は大変です。

でもよく考えてみてください。なんでこんなことになったのか。

言うまでもありません。歴代の政府が無策だったからです。

その政府を選んだのは誰ですか?僕らじゃないですか。

僕らがろくでもない政治家を選んできたツケが、僕らに回ってきているのです。

次の世代に残せない

このツケを誰が払うか?

僕らが払うしかないじゃないですか。

僕らのツケを若い連中に押し付けるわけにいかんでしょ?

長いこと生きてきたんだから、その程度のプライドはあるでしょうよ?

歯を食いしばってでも、僕らのツケは僕らが払うしかないと思うんです。

死ぬまで元気に働こう!

すでに国家予算の10分の1が年金に使われている。

いまさら政治家や役人に言ってどうこうなるレベルを超えています。

年金の世話になるのが10年だけだった昔に戻す。

男は71歳、女は77歳まで働いて、自分の食い扶持を稼ぐ。

それしかないのではないでしょうか?

僕はすでに死ぬまで働く覚悟を決めました。あなたはどうしますか?

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