アート引越センターが定休日を導入するそうです。
引っ越しが多い時期も含めて週1日程度を想定。
運送業界ではドライバー不足が深刻化しています。
働く環境を整えることで、人手不足に対応するのでしょう。
いやぁ、良い動きですねぇ。すばらしい!
ショッピングセンターだと数千人
この動きにぜひ続いていただきたいのが小売り業界。
特にイオンやヨーカドーのような大規模ショッピングセンターです。
定休日ができて休めるのは、スーパーの従業員だけではありません。
テナントやフードコート、映画館の従業員や駐車場の警備員も休めます。
さらに、スーパーやテナントに納品する物流業者も休めます。
イオンモールクラスだと従業員、関連業者合わせて数千人が休めるのです。
働きすぎのニッポン。みんなもうちょっと休もうよ。
大手チェーンで協調
ただ、休むのは小売り業者としてはやっぱり怖いです。
自店が店休日の間にライバル店で買われて売上げが下がるんじゃないか?
この不安はものすごく大きいです。
逆に言うとここさえクリアできれば定休日導入は可能だと思います。
イオン、ヨーカドー、イズミなど、ここは大手で協調すべきでしょう。
みんなで休めば売上げは減らない
ちなみに、ライバル店も含めて定休日にすれば年間売上高は変わりません。
月曜日が定休日で買えなかったものは火曜日に買います。
僕が小売りで働いていた頃、自分の店で定休日が廃止になりました。
一時的に売上げは上がりました。
でも、定休日廃止が業界全体に広まった結果、売上げは元に戻りました。
みんなで休めば大丈夫なんです。
消費者は協力しよう
あとは消費者です。
テレビのインタビューで「休まれると困りますぅ~」なんて言われると困る。
小売業なんておバカ集団なので、そういうのを見ると一気にヘタります。
やっぱやめといたほうが良いよ、トホホ、ってなっちゃうんです。
だからそこは我々消費者も協力しないとみんな休めません。
犠牲の連鎖を断ち切ろう
そもそも、昔は定休日があるのが普通だったんです。
今が必要以上に便利になりすぎただけです。
その便利を実現するために、みんな必死に働いてボロボロに疲弊している。
自分の便利は誰かの犠牲で成り立っている。
そして自分もまた誰かの便利の犠牲になっている。
この犠牲の連鎖を断ち切ろうじゃないですか。
みんなで少しずつ便利を我慢して、便利の犠牲になっている人を救う。
今の我々日本人に求められていることだと思います。