激化するふるさと納税の返礼品競争。
山形県の吉村知事が「過熱気味でもいい」と発言しました。
返礼品競争が地域活性化の活力剤になっていると。
そして、返礼品の調達額も制限すべきではないと。
山形県のみなさん、こんな人が知事で大丈夫ですか?
山形県はふるさと納税第2位
山形県はふるさと納税に力を入れているそうです。
米沢市は市内に事業所があるNECのパソコンを返礼品にしています。
寄付金額に対する還元率が90%を超えるものもあるそうです。
上山市のさくらんぼや庄内町の米も人気のようで。
この結果、山形県全体の寄付金受取額は全国第2位だそうです。
山形ファースト
山形県知事は山形県の代表です。
山形の利益を第一に考え、山形ファーストになるのは理解できます。
都民無視で小池ファーストになっている某都知事に比べればマシです。
しかし、市町村長ではなく仮にも知事です。
日本全体というマクロな視点を少しは持ってはいかがでしょうか?
国全体では税収減になっている
ふるさと納税の問題点については、以前のブログで書きましたが。
返礼品のために国全体では税収が減少していることが最大の問題です。
例えば、東京都民が山形に10万円ふるさと納税した。
そして納税者に対し山形が原価3万円の返礼品を渡した。
東京都民が東京に10万円納税してたら、東京+山形の税収は10万円だった。
ところが返礼品に3万円使ったため、東京+山形で7万円になってしまった。
これが全国で行われ、国全体では税収減になっているのです。
吉村知事は総務省に反対
ふるさと納税の問題点については前掲のブログをご覧いただくとして。
山形県の吉村知事はブーメランが返ってきたらどうするのでしょうか?
返礼品競争に対して総務省は次の2点を指示しています。
- 寄附金額に対する還元率を3割以下にする
- 家電など換金性の高いものは避ける
吉村知事はこれに反発しています。
四の五の抜かすな、自由にさせろ、と。
吉村さん、本当に自由にして大丈夫ですか?
打倒山形キャンペーン
僕が世田谷区の区長だったら、打倒山形キャンペーンをやります。
自分の区から税金がどんどん山形に流れている。
面白くねぇからストップさせてやろう。
そうですねぇ、返礼品を山形新幹線の東京往復乗車券にします。
しかも、還元率をほぼ100%にします。
世田谷区は財政が100億円ほどの黒字ですので。
とことんやってやろうじゃないですか。
山形へのふるさと納税阻止
さらに、同じくお金持ちの港区長を誘って港区でも同じことをやります。
すると、港区民は世田谷区に、世田谷区民は港区にふるさと納税します。
だって新幹線の乗車券を金券ショップに持ち込めば現金化できますから。
NECのパソコンや山形牛よりはるかに魅力的です。
これで、両区から税金が山形県に流れるのをストップできます。
港区、世田谷区から米沢市や天童市にふるさと納税が流れなくなります。
山形ざま~www
山形自身の税収減少
港区、世田谷区の復讐はこれだけでは終わりません。
なにせ返礼品が還元率100%の山形新幹線の往復乗車券です。
自分で使うこともできるし、金券ショップで現金化することもできる。
間違いなく、多くの山形県民が港、世田谷両区にふるさと納税します。
港区、世田谷区からのふるさと納税が入らなくなるだけじゃない。
本来、山形に入るはずの山形県民の税金まで入らなくなる。
その結果、山形県と県下の多くの自治体で税収が大きく減少します。
山形ざま~www
吉村知事の言う通りにしたよ?
吉村知事、こうなっても良いのですよね?
返礼品の換金率に上限を付けるな、ですよね?
総務省は黙ってろ、地方の自由にさせろ、ですよね?
上限なくして、商品も自由にして、山形新幹線の往復乗車券にする。
あなたの言ってる通りにしてます。
もちろん、諸手を挙げて賛成してくださいますよね?
ふるさと納税をいつまで続けるのか?
ふるさと納税をゲットするために地方自治体がやっていること。
多かれ少なかれ、上の港区、世田谷区の架空の例のようなものです。
返礼品をエサに税金を呼び込む。
そしてその返礼品に税金を注ぎ込む。
その結果、国全体でマクロで見れば、税収はダウンする。
吉村知事、いつまでこんなバカみたいなことを続けるのですか?