東南アジア放浪記/イメージ画像

市場を、公園を、路地裏を、今日もひたすらただただ歩く。熱く語るぜ、街歩きの魅力!

ベトナム3日目。昨日に続いて今日も朝食はフォーにしよう。マニラではなかなかお目にかかれないあっさりテイスト。この街にいる間に少しでも味わっておきたい。

昨日は道端にテーブルと椅子を並べたいかにも地元庶民の朝ごはん御用達という店だった。25,000ドン(120円)という安さにもかかわらず実に美味であった。が、今日はもうちょっと小綺麗な店で食べてみようと思い、昨夜ホテルに戻ってくる途中で見かけたフォーの専門店に入ってみた。


「ほぉ、さすがにちゃんとしてるな。テーブルも椅子もキレイだし。えーっと、メニューを。うわっ、50,000ドン。昨日の店の倍やん。こらとんでもないフォーが出てくるぞ。」


50,000ドンと言っても日本円にすると250円なのだが、倍というのにひるんでしまうのが貧乏人根性。とは言え、今さら出るわけにもいかず注文。しばらく待って、いらっしゃいました~

フォー

おぉ~、さすがに倍です。付け合せの野菜とか青唐辛子とかが昨日より多いです。フォーの具も昨日より心なしか種類が多いように見えます。で、食べてみたのだが。。。 昨日のほうが美味しかったなぁ。笑) どうやら僕の舌は貧乏食に向いているようだ。


ホテルに戻って午前中に仕事を片付けてしまおうとパソコンに向かう。すると急に停電。しばらく作業を続けたが電気が回復しない。フロントに聞くと2時過ぎには復旧するだろうとのこと。

途上国におけるこの手の時間約束など当てになるわけがない。夕方までに復旧すれば御の字だろう。作業を断念し街に出る。


ホテルの裏手にある少し大きな通りを歩いてみる。旅行会社などが並んでおり地元民に混じって欧米からのバックパッカーがウロウロしている。ブラっと入ったパックツアーの取扱店。両替はできるかと聞くとOKと。たまにだが下手な両替専門店よりこういった店のほうがレートが良かったりする。

手持ちのベトナムドンの補給を終え店外に出る。右に行こうか、左に行こうか?今日は左にしておくか。しばらく行くと市場があった。

市場

東南アジアに限らず欧米式のスーパーがまだ普及していない国ではよくある、いわばどこにでもあるような市場なんだけど。やっぱり市場っておもしろい。ぶらぶら見ているといろんな発見がある。


ノン

左手のおばちゃんがかぶってるの。ベトナムの菅笠。「ノン」って言うんだけど、20年前は至る所でみんなかぶってた。けど今回は街中では見かけなかった。こういったところではまだかぶってる人がいるんだなぁ、とか。


パイナップル

写真の左下に写ってる黄色いの。パイナップルなんだけど、これの切り方が中国やフィリピンとまったく一緒だなぁ、とか。


路上販売

これは別の市場だけど、仕事帰りのおっちゃんが道端で売っている野菜を買って帰ってた。へぇ、ベトナムでは男の人も普通に料理するのかなぁ。中国と一緒だなぁ、とか。

それがお前、どないしてん!って突っ込まれそうなんだけど。笑


僕も昔は観光地をまわる普通の旅行をしていた。でも途中から全然おもしろくなくなってきた。事前に写真見たらだいたい想像付くし、観光客目当ての店とか客引きとかわずらわしいし、どこ見ても正直あんまり変わらないし。それでだんだん観光地に行かなくなった。

そして代わりにするようになったのが街歩きなのだ。こっちのほうが100倍おもしろことに気付いたから。街歩きって予想が付かない。延々と想定外が続く。発見の連続なのだ。パイナップルの切り方が一緒とか、どうでも良いような発見ばっかりなんだけどね。笑

でも、地球の歩き方みたいなガイドブックに書かれてるような観光地を地図をたどって見てまわるより、気の向くままに路地裏に入り込んで、こんなとこに小学校があったんだぁって、しばらくベトナム式の体育の授業を見学してるほうがはるかにおもしろいのだ。少なくとも僕には。

次から次へと発見があり、時に想い、時に笑い、時に悩み、時に深く思考する。そういった街歩きの魅力をこのブログで少しでも読者諸兄に伝えることができればと思う。


ちなみにこの日のベスト。夕暮れ時に見つけた道ばたの屋台。日本式の寿司を売っていたのだが、その店の屋号。

ベトナム寿司

ホーチミンシティで藤田まことを思い出すとは。笑

ページのトップへ戻る