空港のチェックインカウンターで預けるスーツケースなどの機内預け入れ手荷物(受託手荷物)の決まりについて、春秋航空日本と春秋航空(中国)とに分けて説明します。
春秋航空日本の航空券には3つのクラスがあります。最も高く条件が良いのがスプリングプラス、最も安く条件が悪いのがラッキースプリング、その間がスプリングです。無料で預け入れができる受託手荷物の重量の上限はこの3つのクラスによって分かれています。ラッキースプリングは受託手荷物を無料で預け入れることはできません。
注意して欲しいのは、これらの重量の上限はチェックインカウンターで預けずに自分で機内に持ち込む手荷物の重量と合わせた合計であることです。春秋航空では3クラスとも機内持ち込み手荷物は5kgまで無料です。上の表に書いてあるのはこの5kgも含めた重量の上限です。
ですので例えば、スプリングプラスのチケットを買って5kgの手荷物を自分で機内に持ち込む場合は、チェックインカウンターで預け入れできる受託手荷物は最大で20kgまでです。機内持ち込み手荷物とは別にチェックインカウンターで25kgまで預け入れできるのではありません。(参考:機内持ち込み手荷物のルール)
同様にスプリングで自分で持ち込む手荷物を3kgにした場合は、カウンターで預けられる受託手荷物は12kgまでです。12kgを超える場合は追加料金が必要です。ラッキースプリングは5kgまでの手荷物を機内に持ち込むことはできますが、受託手荷物を無料で預け入れることはできません。預け入れるにはこちらも追加料金が必要です。(参考:荷物の重量の追加予約)
なお春秋航空日本では無料の手荷物の重量の上限は国内線、国際線ともに同じです。
受託手荷物のサイズは荷物を直方体に見立てた場合の3辺の和が203cmを超えてはいけません。203cmを超えるものは大型手荷物として別料金(1個あたり国内線4,000円、国際線8,000円または500元)となります。
また、一部のスポーツ用品も別料金となります。ゴルフ用品、ゴルフバッグ、ダイビング用品、スキー用品、スノーボードは1セットあたり国内線2,000円、国際線4,000円または250元、サーフボード、自転車は1件あたり国内線4,000円、国際線8,000円または500元です。
なお、大型手荷物とゴルフ用品などのスポーツ用品の受託手荷物料金はインターネット予約、コールセンター予約で事前に支払うことはできません。搭乗当日に空港の春秋航空チェックインカウンターで支払ってください。
チェックインカウンターで預け入れることができる受託手荷物の個数は3個までです。
2人以上で同一便に搭乗する場合、手荷物重量の上限を合算することは国際線はできますが国内線はできません。例えば、2人ともスプリングプラス(上限25kg)で機内持ち込み手荷物が5kgの場合、2人とも20kgまでの受託手荷物をチェックインカウンターで預け入れすることができます。ですが、1人が預け入れた荷物が15kgだとして、余分の5kg分をもう1人に譲って25kgまで預け入れるということはできません。
また、2人一緒にチェックインしてその際に2人の荷物を一緒に計量台に乗せて40kg以内でも良いとはなりません。無料手荷物の上限重量はあくまでも乗客1人単位であり、2人以上での合算や重量枠の譲渡はできません。
1つの受託手荷物の重量の上限は30kgです。例えば、32kgのスーツケースを預け入れることはできません。1つが30kgを超えないように2つ以上に分けてください。
1人の乗客が機内に預け入れることができる受託手荷物の上限は60kgです。60kgを超える手荷物を預け入れることはできません。
また、30kgを超える分の受託手荷物料金をインターネット、コールセンター予約で事前に支払うことはできません。搭乗当日に空港の春秋航空チェックインカウンターで支払ってください。(参考:荷物の重量の追加予約)
手荷物を直方体に見立てた時の3辺の和が203cmを超えるものは大型手荷物として別料金(1個あたり国内線4,000円、国際線8,000円または500元)となります。大型手荷物は3辺の和が320cm以内であり、なおかつ、最も長い辺が277cm以内でなければなりません。また、当日の搭載貨物の状況によってはこの条件を満たす荷物でも預け入れができない場合があります。
小児または幼児を同伴する大人搭乗者は、ベビーカー、簡易ベビーベッドなどを1点に限り受託手荷物として無料で預け入れることができます。(参考:大人と小児・幼児の扱いの違い)
車椅子は1台まで無料で受託手荷物として預け入れることができます。
春秋航空(中国)の航空券には3つのクラスがあります。商务经济坐はビジネスクラス、绿翼自由飞はエコノミークラス、轻松特价行はエコノミークラスの超特価チケットと考えてください。空港のチェックインカウンターで無料で預け入れできる受託手荷物の重量の上限は3つのクラスによって次のように決まっています。
商务经济坐と绿翼自由飞は国内線、国際線ともに無料で預け入れができる重量の上限は同じです。轻松特价行は国際線は15kgまでが無料ですが、国内線は無料で受託手荷物を預け入れることはできません。無料なのはチェックインカウンターでは預けずに自分で機内に持ち込む手荷物だけです。
これらの重量の上限は機内預けの受託手荷物と機内持ち込みの手荷物との合計です。例えば、绿翼自由飞は上限が15kgですので、機内に持ち込む手荷物の重量が5kgだとカウンターで無料で預けられる受託手荷物は10kgまでです。手荷物とは別に15kgまで無料という意味ではありませんので注意してください。(参考:機内持ち込み手荷物のルール)
重量の上限を超える受託手荷物を預け入れる場合、また、轻松特价行の国内線で受託手荷物を預け入れる場合は、手荷物重量の超過料金を払うことで預け入れができます。(参考:荷物の重量の追加予約)
なお、上記はいずれも大人運賃と小児運賃の場合の重量上限です。幼児運賃のチケットには機内持ち込み手荷物も含めて無料手荷物容量はありません。(参考:大人と小児・幼児の扱いの違い)
受託手荷物のサイズは荷物を直方体に見立てた際の3辺が40cm×60cm×100cmに収まらなければなりません。
2人以上の乗客が同一の航空機で同一の区間を同時に搭乗する場合、航空券に含まれる無料手荷物の容量及び事前に支払い済みの超過手荷物の容量を合算することができます。
例えば乗客A、乗客Bともに手荷物容量が15kgの場合、乗客Aの手荷物の重量が15kgを超えても、乗客Bの手荷物の重量との合計が30kg以内であれば受託手荷物として追加料金無しで預け入れることができます。重量の合算は国内線、国際線ともにできます。この点について、春秋航空日本とはルールが異なります。
幼児運賃を支払った幼児が搭乗する際は折りたたみ式ベビーカー1台を無料で受託手荷物として機内に預け入れることができます。(参考:大人と小児・幼児の扱いの違い)
春秋航空のチェックインカウンターで預け入れる受託手荷物1個の重量は50kgを超えてはいけません。50kgを超える場合は50kgを超えない2つ以上の手荷物に分けてください。
預け入れすることができる受託手荷物の個数に制限はありません。