仮想通貨投資の確定申告でよく分からないのが納税方法です。
この記事では仮想通貨の9種類の納税方法それぞれについて、
- 具体的な手続き方法
- 手続きをする時期(確定申告の前?あと?)
- 手数料
などについて、分かりやすく解説します。
この記事を読めば仮想通貨の税金を、迷わず失敗せず払えるようになります。
初心者向けに解説です!
タップできる目次
仮想通貨の9種類の納税方法
仮想通貨の納税方法は9種類あります。
この記事で紹介する9種類の納税方法
9種類の納税方法
この記事で紹介する納税方法は以下の9種類です。
- 振替納税(銀行口座引落)
- ダイレクト納付(銀行口座引落)
- インターネットバンキング納付
- ATM納付
- クレジットカード納付
- スマホアプリ納付
- コンビニ納付(QRコード方式)
- コンビニ納付(バーコード方式)
- 窓口納付
国税庁の分類との違い
国税庁のサイトでは納税方法は8種類です。
これは、国税庁サイトの納税方法「インターネットバンキング等」を、この記事では2種類に分けて紹介しているためです。
- インターネットバンキング等
- インターネットバンキング納付
- ATM納付
納税方法の違いの一覧
9種類の納税方法の違いを一覧表にまとめると次の通りです。
- 事前手続:確定申告の前に手続きが必要か
- オンライン申請:事前手続きをオンラインでできるか
- 翌年手続:翌年も同じ方法で納税する場合、翌年も事前手続きが必要か
- 納税手続:確定申告後に別途納税手続きが必要か
- 手数料:納税にかかる手数料が必要か
納税方法 | 事前 手続 |
オンライ ン申請 |
翌年 手続 |
納税 手続 |
手数 料 |
---|---|---|---|---|---|
振替納税(銀行口座引落) | 要 | 可 | 不要 | 不要 | 不要 |
ダイレクト納付(銀行口座引落) | 要 | 可 | 不要 | 要 | 不要 |
インターネットバンキング納付 | 要 | 可 | 不要 | 要 | 不要 |
ATM納付 | 要 | 可 | 不要 | 要 | 不要 |
クレジットカード納付 | 不要 | – | – | 要 | 要 |
スマホアプリ納付 | 不要 | – | – | 要 | 不要 |
コンビニ納付(QRコード方式) | 不要 | – | – | 要 | 不要 |
コンビニ納付(バーコード方式) | 不要 | – | – | 要 | 不要 |
窓口納付 | 不要 | – | – | 要 | 不要 |
それでは紹介していきます!
振替納税
振替納税は口座引落で行う納税方法です。
振替納税の概要
確定申告をする前に振替納税の手続きをし、銀行口座を登録します。
確定申告をすると登録した口座から税金が引き落とされます。
何もしなくても勝手に引き落とされるよ。
事前手続き | 要 |
---|---|
オンライン手続き | 可 |
翌年以降の手続き | 不要 |
納税の手続き | 不要 |
手数料 | 不要 |
振替納税の手続き
1.振替依頼書の提出
所得税の納付期限(基本は3月15日)までに振替依頼書を提出します。
提出方法は次の2つです。
書面提出
振替依頼書(PDF)を作成し所轄の税務署に提出します。
振替依頼書は上のリンク先ページをダウンロードしてから入力、印刷してください。
オンライン提出
e-Taxサイトで必要事項を入力してオンライン提出します。
詳細は提出の流れ(スマホ版、パソコン版)を参照してください。
オンライン提出で口座引落ができる金融機関は限られます。
どの金融機関が可能かは利用可能金融機関一覧を参照してください。
2.登録完了
問題点などがあれば税務署から連絡が来ます。
登録が完了しても通知はないので、税務署から連絡がなければ登録されたと判断します。
3.確定申告を行う
確定申告を行います。
4.納税完了
確定申告を行うと自動的に口座から税金が引き落とされます。
引落は納付期限(基本は3月15日)の1カ月から1カ月半後です。
確定申告のあとに何もしなくて良いのが便利ね。
振替納税の注意点
振替納税の注意点は以下の通りです。
利用できる口座
振替納税で利用できる口座は、納税者本人名義の口座に限られます。
利用できる金融機関
全国の銀行、信用金庫など大半の金融機関が利用できます。
ただし、ネット銀行は利用できません。
ネット銀はダメか…
ダイレクト納付
ダイレクト納付は口座引落で行う納税方法です。
ダイレクト納付の概要
確定申告をする前にダイレクト納付の手続きをし、銀行口座を登録します。
そして、確定申告後に納税の手続きをします。
すると、登録した口座から税金が引き落とされます。
事前手続き | 要 |
---|---|
オンライン手続き | 可 |
翌年以降の手続き | 不要 |
納税の手続き | 要 |
手数料 | 不要 |
ダイレクト納付の手続き
1.e-Taxの利用開始手続き
以下のリンクからe-Taxの利用開始手続きを行います。
2.納税用確認番号などの登録
e-Taxホームページから納税用確認番号などの登録とメールアドレスの登録を行います。
以上でe-Taxの利用開始手続きは終了です。
3.ダイレクト納付利用届出書の提出
ダイレクト納付の利用届出書の提出方法は2つあります。
書面提出
届出書(PDF)を作成し所轄の税務署に提出します。
届出書は上のリンク先ページをダウンロードしてから入力、印刷してください。
オンライン提出
e-Taxサイトで必要事項を入力してオンライン提出します。
詳細は提出の流れ(スマホ版、パソコン版)を参照してください。
4.登録完了
利用登録が完了するとe-Taxのメッセージボックスに登録完了メッセージが届きます。
これで口座引落ができるようになりました。
5.確定申告を行う
確定申告を行います。
6.納付情報登録依頼を行う
e-Taxサイトで納付情報登録依頼を行います。
詳細は納付情報登録依頼の作成方法を参照してください。
7.納税する
納付情報登録依頼の最後で「受信通知の確認」をクリックします。
納税方法の選択画面が出ますので「ダイレクト納付」を選択します。
さらに「即時納付」か「指定日に納付」かを選択し手続きを完了すると納税が行われます。
8.納税完了
納付が完了するとe-Taxのメッセージボックスに通知が届きます。
これで納税は完了です。
ダイレクト納付の注意点
ダイレクト納付の注意点は以下の通りです。
利用できる口座
ダイレクト納付で利用できる口座は、納税者本人名義の口座に限られます。
利用できる金融機関
ダイレクト納付で利用できる金融機関は届出を書面提出した場合とオンライン提出した場合で異なります。
いずれの場合もネット銀行は利用できません。
ネット銀、嫌われてるねw
利用できるまでにかかる時間
上記手続き3の届出書提出から口座引落ができるようになるまで、2週間から1カ月程度かかります。
振替納税とダイレクト納付との違い
振替納税とダイレクト納付は、いずれも口座引落でありオンラインで手続きができます。
両者の違いは口座引落日と確定申告後の納税手続きの要不要です。
- 口座引落日
- 振替納税:納税期限の約1~1.5カ月後
- ダイレクト納付:即時または自分で指定
- 確定申告後の納税手続き
- 振替納税:不要(自動的に引き落とされる)
- ダイレクト納付:必要
振替納税の方が手間いらず。
インターネットバンキング納付
インターネットバンキング納付はインターネットバンキングで支払いをする納税方法です。
インターネットバンキング納付の概要
確定申告後にインターネットバンキングを使って納税します。
インターネットバンキング納付自体の事前手続きは不要ですが、e-Taxの利用手続きが確定申告前に必要です。
事前手続き | 要 |
---|---|
オンライン手続き | 可 |
翌年以降の手続き | 不要 |
納税の手続き | 要 |
手数料 | 不要 |
インターネットバンキング納付の手続き
1.e-Taxの利用開始手続き
以下のリンクからe-Taxの利用開始手続きを行います。
2.納税用確認番号などの登録
e-Taxホームページから納税用確認番号などの登録とメールアドレスの登録を行います。
以上でe-Taxの利用開始手続きは終了です。
3.確定申告を行う
確定申告を行います。
4.納付情報登録依頼を行う
e-Taxサイトで納付情報登録依頼を行います。
詳細は納付情報登録依頼の作成方法を参照してください。
5.納税方法を選択する
納付情報登録依頼の最後で「受信通知の確認」をクリックします。
納税方法の選択画面が出ますので「インターネットバンキング」を選択します。
6.金融機関を選択する
金融機関の選択画面が表示されるので、利用する金融機関を選択します。
7.納税完了
選択した金融機関のサイトに移動しますので、画面の指示に従って支払いの手続きをします。
以上で納税は完了です。
7は普通のネットバンキングの作業だよ。
インターネットバンキング納付の注意点
インターネットバンキング納付の注意点は以下の通りです。
利用できる口座
インターネットバンキング納付では、納税者本人名義以外の口座からでも納付できます。
利用できる金融機関
ダイレクト納付で利用できる金融機関は「ペイジーが使える金融機関」です。
ネットバンキングなのにネット銀行が…
ATM納付
ATM納付は銀行のATMを使う納税方法です。
ATM納付の概要
確定申告後に銀行のATMから納税します。
ATM納付の事前手続は不要ですが、e-Taxの利用手続きが確定申告前に必要です。
事前手続き | 要 |
---|---|
オンライン手続き | 可 |
翌年以降の手続き | 不要 |
納税の手続き | 要 |
手数料 | 不要 |
ATM納付の手続き
1.e-Taxの利用開始手続き
以下のリンクからe-Taxの利用開始手続きを行います。
2.納税用確認番号などの登録
e-Taxホームページから納税用確認番号などの登録とメールアドレスの登録を行います。
以上でe-Taxの利用開始手続きは終了です。
3.確定申告を行う
確定申告を行います。
4.納付情報登録依頼を行う
e-Taxサイトで納付情報登録依頼を行います。
詳細は納付情報登録依頼の作成方法を参照してください。
5.納税方法を選択する
納付情報登録依頼の最後で「受信通知の確認」をクリックします。
画面に表示される以下の4項目をメモします。
- 収納機関番号
- 納付番号(利用者識別番号)
- 確認番号(納税用確認番号)
- 納付区分番号
利用者識別番号はe-Taxサイトから確認できます。(利用者識別番号の確認方法)
納税用確認番号はe-Tax利用開始時に自分で決めて登録しますが、忘れた場合は再登録します。(納税用確認番号の再登録方法)
6.銀行のATMで納税する
銀行のATMのメニューで「税金支払」を選択します。(金融機関によってメニュー名は異なります。)
5の収納機関番号などを入力し支払い手続きをします。
以上で納税は完了です。
ATM納付の注意点
ATM納付の注意点は以下の通りです。
利用できる口座
ATM納付では、納税者本人名義以外の口座からでも納付できます。
利用できる金融機関
ATM納付で利用できる金融機関は「ペイジーが使える金融機関の一部」です。
また、コンビニのATMは使えるものと使えないものがあります。
コンビニでの納税方法はのちほど!
クレジットカード納付
クレジットカード納付はインターネット上でクレジットカードを使う納税方法です。
クレジットカード納付の概要
クレジットカード納付の事前手続きは不要です。
確定申告後に専用サイトから納付手続きを行います。
利用にあたってはカード会社の決済手数料がかかります。
事前手続き | 不要 |
---|---|
オンライン手続き | – |
翌年以降の手続き | – |
納税の手続き | 要 |
手数料 | 要 |
クレジットカード納付の手続き
1.確定申告をする
さきに確定申告を済ませます。
2.専用サイトを開く
「国税クレジットカードお支払サイト」を開きます。
3.納税者情報を入力する
納税者の氏名などを入力します。
4.納税内容を入力する
納税する内容を入力します。
以下は必須項目です。
- 納付税目(「申告所得税及復興特別所得税」を選択)
- 課税期間(何年度の所得に対する納税か)
- 申告区分(「確定申告」を選択)
- 納税額
納税額は確定申告書を見て確認します。
5.カード情報を入力する
クレジットカード情報を入力します。
以下は必須項目です。
- カード番号
- 有効期限
- 支払方法
- セキュリティコード
6.納付手続きを完了する
入力内容を確認し納付手続きを完了させます。
以上で納税は完了です。
クレジットカード納付の注意点
クレジットカード納付の注意点は以下の通りです。
利用できるクレジットカード
クレジットカード納付で利用できるのは以下のブランドのカードです。
- Visa
- Mastercard
- JCB
- American Express
- Diners Club
- TS CUBIC CARD
VisaやMastercardなどの提携カードも使えます。
インターネットでのみ利用可
クレジットカードで支払いができるのはインターネットでのクレジットカード納付に限ります。
税務署や金融機関の窓口、コンビニなどでクレジットカードで支払うことはできません。
専用サイト限定ね。
スマホアプリ納付
スマホアプリ納付はいわゆるPay払いを使った納税方法です。
スマホアプリ納付の概要
スマホアプリ納付の事前手続きは不要です。
確定申告後に専用サイトから納税します。
事前手続き | 不要 |
---|---|
オンライン手続き | – |
翌年以降の手続き | – |
納税の手続き | 要 |
手数料 | 不要 |
スマホアプリ納付の手続き
1.確定申告をする
さきに確定申告を済ませます。
2.専用サイトにアクセスする
スマホアプリ納付を行う「国税スマートフォン決済専用サイト」にアクセスします。
アクセスの仕方は3つあります。
1)直接アクセスする
「国税スマートフォン決済専用サイト」に直接アクセスします。
2)e-Taxからアクセスする
e-Taxで確定申告したあと、納付情報登録依頼を行います。
その後、メッセージボックスに届く受信通知(納付区分番号通知)から専用サイトにアクセスします。
3)確定申告書等作成コーナーからアクセスする
「確定申告書等作成コーナー」の住所や氏名を入力するページで「QRコードを作成する」にチェックを入れます。
印刷のページで「納付用QRコード」にチェックが入っているので、そのままダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを表示または印刷し、QRコードをスマホでスキャンしてアクセスします。
3.利用するPay払いを選択する
納付に利用するPay払いを選択します。
4.納税内容を入力する
氏名や住所と納税内容を入力します。
納税内容で以下は必須項目です。
- 納付税目(「申告所得税及復興特別所得税」を選択)
- 課税期間(何年度の所得に対する納税か)
- 申告区分(「確定申告」を選択)
- 納税額
納税額は確定申告書を見て確認します。
5.納付する
入力内容を確認し納付を実行します。
以上で納税は完了です。
スマホアプリ納付の注意点
スマホアプリ納付の注意点は以下の通りです。
利用できるPay払い
スマホアプリ納付で利用できるPay払いは以下の6種です。
- PayPay
- d払い
- au PAY
- LINE Pay
- メルペイ
- amazon pay
PayPayで払えるのは助かる。
1度に払える上限額
1回の納付で支払える上限は30万円です。
専用サイトでのみ利用可
Pay払いで支払いができるのは「国税スマートフォン決済専用サイト」でのスマホアプリ納付だけです。
税務署や金融機関の窓口、コンビニなどでPay払いで支払うことはできません。
コンビニ納付(QRコード方式)
コンビニ納付(QRコード方式)はコンビニで現金で支払う納税方法です。
コンビニ納付(QRコード方式)の概要
確定申告後にQRコードを発行し、コンビニに持参して税金を納付します。
事前手続き | 不要 |
---|---|
オンライン手続き | – |
翌年以降の手続き | – |
納税の手続き | 要 |
手数料 | 不要 |
コンビニ納付(QRコード方式)の手続き
1.確定申告をする
さきに確定申告を済ませます。
2.QRコードを作成する
QRコードを作成します。
作成の仕方は3つあります。
1)作成専用画面で作成する
「コンビニ納付用QRコード作成専用画面」にアクセスし、以下の項目を入力するとQRコードが作成されます。
- 氏名
- 郵便番号
- 住所
- 電話番号
- 納付先税務署
- 納付税目(「申告所得税及復興特別所得税」を選択)
- 課税期間
- 申告区分(「確定申告」を選択)
- 納税額
2)e-Taxで作成する
e-Taxで確定申告したあと、納付情報登録依頼を行います。
その後、メッセージボックスに届く受信通知(納付区分番号通知)で「QRコード作成」を選択すると、QRコードが作成されます。
3)確定申告書等作成コーナーで作成する
「確定申告書等作成コーナー」の住所や氏名を入力するページで「QRコードを作成する」にチェックを入れます。
印刷のページで「納付用QRコード」にチェックが入っているので、そのままダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを印刷またはスマホなどで保管します。
3.納付書を発行する
コンビニのキオスク端末(Loppiまたはマルチコピー機)にQRコードを読み込ませると、納付書が発行されます。
4.納付する
レジで納付書を見せ納付します。
以上で納税は完了です。
コンビニ納付(QRコード方式)の注意点
コンビニ納付(QRコード方式)の注意点は以下の通りです。
利用できるコンビニ
コンビニ納付(QRコード方式)で利用できるコンビニは以下の通りです。
- ローソン
- ナチュラルローソン
- ミニストップ
- ファミリーマート
いずれもLoppiまたはマルチコピー機設置店舗に限ります。
納付できる上限額
納付できる上限額は30万円です。
支払いは現金のみ
コンビニ納付(QRコード方式)の場合、レジでの支払いに使えるのは現金のみです。
電子マネー、クレジットカードなどでは支払えません。
Pay払いはできないのね。
コンビニ納付(バーコード方式)
コンビニ納付(バーコード方式)はコンビニで現金で支払う納税方法です。
コンビニ納付(バーコード方式)の概要
確定申告後にバーコードを発行し、コンビニに持参して税金を納付します。
事前手続き | 不要 |
---|---|
オンライン手続き | – |
翌年以降の手続き | – |
納税の手続き | 要 |
手数料 | 不要 |
コンビニ納付(バーコード方式)の手続き
1.確定申告をする
さきに確定申告を済ませます。
その際、バーコードが必要であることを税務署に伝えます。
2.バーコード付納付書を入手する
バーコード付納付書がその場で発行されます。
3.納付する
コンビニのレジでバーコード付納付書を見せ納付します。
以上で納税は完了です。
コンビニ納付(バーコード方式)の注意点
コンビニ納付(バーコード方式)の注意点は以下の通りです。
利用できるコンビニ
コンビニ納付(バーコード方式)はほぼすべての大手コンビニで利用できます。
- セブンイレブン
- ローソン
- ナチュラルローソン
- ローソンストア100
- ファミリーマート
- ミニストップ
- セイコーマート
- デイリーヤマザキ
- ポプラ
- 他
納付できる上限額
納付できる上限額は30万円です。
支払いは現金のみ
コンビニ納付(バーコード方式)の場合、レジでの支払いに使えるのは現金のみです。
電子マネー、クレジットカードなどでは支払えません。
コンビニに行くのが面倒。
窓口納付
窓口納付は税務署や金融機関の窓口で現金で支払う納税方法です。
窓口納付の概要
確定申告後に税務署や金融機関の窓口で税金を納付します。
その際、「申告所得税の納付書」を使います。
事前手続き | 不要 |
---|---|
オンライン手続き | – |
翌年以降の手続き | – |
納税の手続き | 要 |
手数料 | 不要 |
窓口納付の手続き
1.確定申告をする
さきに確定申告を済ませます。
2.申告所得税の納付書に記入する
税務署や金融機関の窓口で「申告所得税の納付書」を受け取り、以下を記入します。
- 年度(所得が発生した年度、確定申告の前年)
- 税目番号(所得税は320)
- 税務署名
- 税務署番号
- 整理番号(分からない場合は空白で可)
- 税額
- 納期等の区分(上段の「自」欄に所得発生の年度のみ記入)
- 申告区分(「確定申告」を選択)
- 住所
- 氏名
3.納付する
納付書を提出し納付します。
以上で納税は完了です。
窓口納付の注意点
窓口納付の注意点は以下の通りです。
利用できる金融機関
ほとんどの銀行が利用できます。
新生銀行は本店のみ利用できます。
ネット銀行は窓口がないので利用できません。
支払いは現金のみ
窓口納付の場合、支払いに使えるのは現金のみです。
電子マネー、クレジットカードなどでは支払えません。
昔からの納付方法ね。
確定申告での納税方法のまとめ
最後に要点をまとめます。
8種類で確定申告後の納税手続きが必要
納税方法の違いの一覧をもう一度見てみますが。
納税方法 | 事前 手続 |
オンライ ン申請 |
翌年 手続 |
納税 手続 |
手数 料 |
---|---|---|---|---|---|
振替納税(銀行口座引落) | 要 | 可 | 不要 | 不要 | 不要 |
ダイレクト納付(銀行口座引落) | 要 | 可 | 不要 | 要 | 不要 |
インターネットバンキング納付 | 要 | 可 | 不要 | 要 | 不要 |
ATM納付 | 要 | 可 | 不要 | 要 | 不要 |
クレジットカード納付 | 不要 | – | – | 要 | 要 |
スマホアプリ納付 | 不要 | – | – | 要 | 不要 |
コンビニ納付(QRコード方式) | 不要 | – | – | 要 | 不要 |
コンビニ納付(バーコード方式) | 不要 | – | – | 要 | 不要 |
窓口納付 | 不要 | – | – | 要 | 不要 |
振替納税を除く8種類では、確定申告をしたあとに別途で納税手続きが必要です。
これが面倒ですよね。
確定申告だけでも面倒なのに。
おすすめの納税方法
イチオシは振替納税
その点で事前手続きをしておけば納税手続きが不要で、翌年以降も確定申告後に勝手に引き落とされる振替納税が最も便利だと思います。
- 振替納税
- 納税手続き不要
- 翌年以降も勝手に引き落とし
同じく口座引落のダイレクト納付は確定申告後の納税手続きが必要で、振替納税より手間です。
引き落とし日を指定したい人以外、メリットはありません。
インターネットバンキング納付も悪くない
インターネットバンキング納付の事前手続きはe-Taxの利用開始手続きだけです。
なので、e-Taxを利用する人には追加作業はありません。
納税手続きもそれほど面倒ではなく、振替納税には劣りますが悪くないです。
ネット銀行しか持ってない人はスマホアプリ納付
ただ、振替納税、インターネットバンキング納付ともにネット銀行は利用できません。
ネット銀行の口座しか持っていない人には、e-Taxからのアクセスならば手間がほとんどかからないスマホアプリ納付が良いと思います。
他の納税方法はイマイチ
その他の納税方法ですが、クレジットカード納付は手数料がかかります。
ATM納付、コンビニ納付、窓口納付は手間がかかるので、銀行口座を持っているならば利用する必要はないでしょう。
しっかり理解し正しく納税を
確定申告をすればそれで終わりと思いがちですが、申告と納税は別です。
9種類の納税方法をしっかり理解し、自分にあった方法を選び、正しく納税しましょう。
納税し忘れると脱税だよ。
仮想通貨投資の税金全般については、こちらの記事で分かりやすく解説しています。
ぜひ読んでみてください!
以上です!