仮想通貨の売却方法と手数料|販売所と取引所それぞれ解説

仮想通貨の売却方法と手数料のタイトル画像

仮想通貨の長期投資(ガチホ)の最終段階では、価格が上がった仮想通貨を売却して利益を得ます。

仮想通貨の値動きのグラフ

左野くん
左野くん

Aで買ってBで売却だよ。

右田さん
右田さん

ガッポリ儲かる!

この記事では仮想通貨の売却方法と手数料を、次の3パターンに分けて解説します。

  • 販売所で売却する場合
  • 取引所で売却する場合
    • 指値注文で売却
    • 成行注文で売却
タロウさん
タロウさん

ガチホからの卒業です!

プチ解説 ガチホとは?

販売所で仮想通貨を売却する場合

販売所で仮想通貨を売却する場合のタイトル画像

まず、販売所で仮想通貨を売却する場合です。

 

販売所で売却するメリット・デメリット

仮想通貨業者の中には「販売所」と「取引所」の機能があり、それぞれで仮想通貨を売却することができます。

販売所とは?

この内、販売所は空港の両替所のようなものです。

仮想通貨を売りたい人から買い取り、買いたい人に売ります。

左野くん
左野くん

いらなくなったドルを買い取ってくれるみたいな。

安く買い取られる

その際に販売所は、売りたい人から安く買い、買いたい人に高く売ります。

仮想通貨業者の販売所の仕組み

この買取価格と販売価格の差が仮想通貨業者の利益です。

買取価格は安いが簡単に売却できる

このため、販売所では安値での売却になるのがデメリットです。

逆にメリットは手続きが簡単で確実に売却できる点です。

メリット 簡単に売れる
デメリット 安値での売却になる

販売所での売却は取引所より数%安値での売却になってしまいます。

とは言え、長期投資では数倍増の利益を狙います。

なので、数%ならば手間賃と割り切って良いかもしれません。

右田さん
右田さん

イヤだ!

タロウさん
タロウさん

そう言わず!笑

 

販売所での売却方法

それでは販売所での売却方法を解説していきます。

以下はCoincheckの場合ですが、他の業者もおおむね同じ流れです。

 

1.ログイン画面を開く

Coincheckのサイトを開き、右上のログインボタンから「ログイン」をタップします。

開いたメニューでさらに「取引アカウント」をタップします。

販売所での売却方法1

 

2.ログインする

メールアドレスとパスワードを入力しログインします。

販売所での売却方法2

 

3.2段階認証をする

2段階認証をします。

販売所での売却方法3

 

4.販売所画面を開く

右上のメニューボタンを開き「販売所(売却)」をタップします。

販売所での売却方法4

 

5.通貨を選ぶ

売却する通貨を選びます。

販売所での売却方法5

 

6.売却する量を指定し売却する

画面の下部に進み、売却する仮想通貨の量を指定します。

そして「売却する」をタップします。

販売所での売却方法6

以上で売却は完了です。

左野くん
左野くん

簡単だね。

 

販売所での売却手数料

どの業者も売却の手数料は無料としています。

しかし、販売所では売値と買値の間に差(スプレッド)があり、これが仮想通貨業者の利益となるわけです。

販売所のスプレッド

買い手と直接やり取りすれば310万円くらいで売れるわけですから、この価格差が事実上の手数料になっています。

業者によりますが、手数料は1~3%程度のようです。

タロウさん
タロウさん

実質的には有料です!

取引所で仮想通貨を売却する場合

取引所で仮想通貨を売却する場合のタイトル画像

次に取引所で仮想通貨を売却する場合です。

 

取引所で売却するメリット・デメリット

取引所とは?

仮想通貨の取引所は株の取引所と同じ仕組みです。

下の画像では青文字が売りたい人の注文で、赤文字が買いたい人の注文です。

取引所の注文板

1BTC=2,321,200円でも良いから買いたいという人が現れれば売買が成立します。

右田さん
右田さん

売手と買手の攻防ね!

手間がかかるが高く売れる

取引所での売却は価格の指定など販売所より手間がかかります。

また、買い手がつかずいつまでも売れないリスクもあります。

その代わり業者に手数料を取られない分、販売所より高く売れるのがメリットです。

メリット 手間がかかる
デメリット 販売所より高く売れる

取引所での売却方法には指値注文の場合と成行注文の場合の2通りがあります。

それぞれ解説していきましょう。

 

取引所での売却方法:指値注文の場合

まず指値注文です。

指値注文とは?

指値注文はいくらで売るかレートを指定する注文方法です。

下図で青文字で並んでいるのが売りの指値注文です。

取引所の注文板

一番下の人は「1BTC=2,321,200円で0.5BTC」売ろうとしています。

左野くん
左野くん

下の方から順番に売れるわけか。

それでは指値注文での売却方法を見ていきましょう。

以下はSBI VCトレードの場合ですが、他の業者もおおむね同じ流れです。

 

1.ログイン画面を開く

SBI VCトレードのサイトを開き右上の「ログイン」をクリックします。

さらに、開いたメニューで「ログイン(新VCTRADE)」をクリックします。

取引所(指値注文)での販売方法1

 

2.トレーダーモードを選択する

「トレーダーモードを使う」をクリックします。

取引所(指値注文)での販売方法2

 

3.ログインする

メールアドレスとパスワードを入力し「ログイン」をクリックします。

取引所(指値注文)での販売方法3

 

4.2段階認証をする

2段階認証をします。

取引所(指値注文)での販売方法4

 

5.現物注文画面を開く

左メニューの「現物注文」をクリックします。

取引所(指値注文)での販売方法5

 

6.注文方法を指定する

売却する仮想通貨と注文方法を指定します。

下の画像ではビットコインを指値注文で売却です。

取引所(指値注文)での販売方法6

 

7.売却する量とレートを指定する

続いて左下の「売買」を「売」に変えます。

そして、売却する量とレートを指定し茶色の「注文」をクリックします。

取引所(指値注文)での販売方法7

上の画像では「1BTC=2,750,000円で0.001BTCを売却」です。

 

8.注文する

確認画面が表示されるので「注文実行」をクリックします。

取引所(指値注文)での販売方法8

 

9.注文完了

下の画面が表示されたら注文完了です。

取引所(指値注文)での販売方法9

約定(売買成立)するとメールで通知が届きます。

右田さん
右田さん

そこまで難しくないね。

 

取引所での売却方法:成行注文の場合

次は成行注文の場合です。

成行注文とは?

成行注文はその時点で最も高い買値で売却する注文方法です。

下の画像で赤文字が買いたい人の注文(買い注文)です。

最も高い1BTC=2,320,999円の注文に対して売却します。

取引所の注文板

もし売りたい量が0.003BTCの場合は、2,320,999円で0.001BTCを売り、残りの0.002BTCは2番目に高い2,320,800円で売ります。

左野くん
左野くん

条件が良い順に売っていくわけか。

それでは成行注文での売却方法を見ていきます。

以下はCoincheckの場合ですが、他の業者もおおむね同じ流れです。
なお、Coincheckの取引所はPCプラウザでのみ利用できます。(スマホプラウザ、アプリ不可)

 

1.ログイン画面を開く

Coincheckのサイトを開き、右上のログインボタンから「ログイン」をタップします。

開いたメニューでさらに「取引アカウント」をタップします。

取引所(成行注文)での販売方法1

 

2.ログインする

メールアドレスとパスワードを入力しログインします。

取引所(成行注文)での販売方法2

 

3.2段階認証をする

2段階認証をします。

取引所(成行注文)での販売方法3

 

4.トレードビュー画面を開く

左メニュー下部の「トレードビュー」をクリックします。

取引所(成行注文)での販売方法4

 

5.成行注文を開く

画面右の「成行注文」をクリックします。

取引所(成行注文)での販売方法5

 

6.注文する

画面の下部に進み「注文量」の欄に売却したい量を入力します。

そしてその下の「売り成行注文」をクリックします。

取引所(成行注文)での販売方法6-1

即座に売却が実行され「注文をしました」と表示されます。

取引所(成行注文)での販売方法6-2

以上で成行注文での売却は完了です。

価格を指定しない分、指値注文より手間いらずですね。

右田さん
右田さん

しかも販売所より安い!

 

取引所での売却手数料

取引所での売却にかかる手数料は各業者ごとに下表の通りです。

原則として指値注文はMaker、成行注文はTakerになります。

業者 手数料
SBI VCトレード Maker:-0.01%
Taker:0.05%
Coincheck ビットコイン無料
イーサは売買不可
GMOコイン Maker:-0.01%
Taker:0.05%
Zaif Maker:無料
Taker:0.1%
DMM Bitcoin 販売所のみ
BTCBOX ビットコイン:0.05%
イーサ:0.1%
bitbank Maker:-0.02%
Taker:0.12%
bitFlyer 0.01%~0.15%
BITPoint 無料
Himalaya 無料
Huobi ビットコイン:無料
イーサ:0~0.15%
LINE BITMAX 販売所のみ
楽天ウォレット 販売所のみ

Makerで手数料がマイナスになっているのは手数料がもらえます。

例えばbitbankで指値注文をすると、約定価格の0.02%分の仮想通貨が増えるということです。

タロウさん
タロウさん

逆手数料です!

仮想通貨の売却方法と手数料のまとめ

仮想通貨の売却方法と手数料のまとめのタイトル画像

最後に要点をまとめます。

 

仮想通貨の売却方法のまとめ

  • 販売所での売却
    • 手間いらずで簡単
    • 売りたい量を指定するだけ
    • 売却価格が安くなる
  • 取引所での売却(指値注文)
    • 最も手間がかかる
    • 売値と量を指定
    • 約定まで時間がかかる場合も
    • 最も高く売れる
  • 取引所での売却(成行注文)
    • そこまで手間はかからない
    • 売りたい量を指定するだけ
    • 販売所よりは高く売れる

 

仮想通貨の売却手数料のまとめ

  • 販売所:1~3%くらい
  • 取引所
    • 指値注文:無料が多い
    • 成行注文:0.05%くらい

 

どの方法を使うかは売却する量による

少額ならば成行注文で良いかも?

どの売却方法が良いかは売却する仮想通貨の量によるでしょう。

例えば10万円相当の場合、販売所で2%取られると2千円です。

左野くん
左野くん

取られたくない!

でも、成行注文で0.05%だと50円です。

これなら手間賃として払っても悪くはないですよね?

高額ならば指値注文

1千万円分となると0.05%でも5千円ですので、手数料がかからない指値注文が良さそう。

しかし、100万円投資してそれが10倍に値上がりして1千万円になったとしたら?

900万円も儲かったのだから5千円くらい良いか?ってなるかもしれません。

右田さん
右田さん

指値で約定しなかったら困るし。

儲かる日を夢見て楽しもう!

こうやって取らぬ狸でいろいろ考えてる時が楽しいんですよね。笑

とりあえずこれだけ頭に入れておいて、

  • 手間いらずな順
    • 販売所 > 成行注文 > 指値注文
  • 高く売れる順
    • 指値注文 > 成行注文 > 販売所

どの方法で仮想通貨を売却するかはその時になってから考えましょう!

タロウさん
タロウさん

以上です!

 

スプレッド

仮想通貨業者の中には仮想通貨を売買する場所として「販売所」と「取引所」があります。

販売所では投資家から安く買った仮想通貨を別の投資家に高く売り、その差が業者の利益となります。

この買値と売値の幅がスプレッドです。

販売所のスプレッド

一般論として取引所での売買価格は買値と売値の間の仲値(上の例では310万円)です。

このため、販売所での売買は取引所での売買より投資家にとって不利になります。

  • 売る場合:取引所なら310万円で売れるのに、販売所では300万円で買い取られる
  • 買う場合:取引所なら310万円で買えるのに、販売所では320万円出さないと買えない

スプレッドは業者によりますが1~3%ほどと言われます。

販売所での売買は損である代わりに、取引所に比べて売買の手続きが簡単である点がメリットです。

仮想通貨積立

仮想通貨積立とは「一定の間隔で同じ金額の仮想通貨を買い付ける」投資方法です。

例えば次のようなパターンです。

  • 毎日
  • 300円ずつ
  • ビットコインを買う

仮想通貨業者に申し込みお金を振り込めば、業者が毎日買い付けてくれます。

銀行引き落としができる業者ならば振込も不要です。

手間いらずな投資方法として人気があります。

タロウさん
タロウさん

僕もやってます!

仮想通貨と暗号資産の違い

仮想通貨と暗号資産はまったく同じものです。

従来は仮想通貨と呼ばれていましたが、2020年5月に法律が改正され暗号資産が正式名称になりました。

コールドウォレット

まず、ウォレットは仮想通貨を保管しておく財布のようなものです。

この内、インターネットに接続されていないものがコールドウォレットです。

USBタイプのものなどがあり、ネットとつながっていないため安全性が高いです。

 

一方、インターネットと接続されているものをホットウォレットとといいます。

モバイルアプリのものなどがあり、利便性の高さが特長です。

アドレス

アドレスは仮想通貨を送金する際に必要な30桁前後の英数字です。

入金用アドレス

銀行振込の口座番号のようなものと考えてください。

業者によって「出金先アドレス」「入金アドレス」「入金用アドレス」など名称に違いがあります。

 

なお、アドレスは1文字でも間違えると、送金した仮想通貨は消滅します。

仮想通貨業者で復元や保証などは一切できないので注意しましょう。

取引所と販売所の違い

仮想通貨業者の内部には仮想通貨を買う場所として次の2つがあります。

  • 取引所
  • 販売所

2つの大きな違いは下表の通りです。

価格 購入の利便性
取引所 割安 手間がかかる
販売所 割高 買いやすい

手間がかかると言っても慣れれば簡単です。

可能な限り取引所で買うことをおすすめします。

クイック入金

クイック入金は銀行振込の一種で次の特長があります。

  • 振込手数料が無料になる
  • 手続完了とほぼ同時に振込先に着金する

 

特別な手続きや申し込みは必要ありません。

仮想通貨業者のサイトやアプリの入金メニューから「クイック入金」を選び、あとは画面の指示通りに操作するだけです。

ガチホ

仮想通貨を長期間に渡って保有する投資手法をガチホといいます。

「ガチでガッチリホールド」することから来ています。

 

ガチホは仮想通貨が数年後、10数年後に大幅に値上がりすることを期待した投資です。

高い技術や知識が必要な短期売買に比べて、投資初心者に向いていると言われています。

タロウさん
タロウさん

僕もガチホです!

証拠金取引

自分が1BTCしか持っていない場合、普通の現物取引では1BTC以内でしか取引はできません。

 

しかし、仮想通貨業者に一定量の仮想通貨を証拠金(担保金、保証金)として預けることで、自分が持っている数倍の仮想通貨で取引ができるようになります。

これが証拠金取引(保証金取引、レバレッジ取引、信用取引、先物取引)です。

 

証拠金取引では大きな儲けが期待できる一方、損失も大きくなります。

ハイリスク・ハイリターンの投資ですので、ある程度の経験を積んでからやるべきでしょう。

ウォレット

仮想通貨を保管しておくお財布のようなものです。

アプリタイプのものやUSBタイプのものなど、様々な種類があります。

草コイン

草コインとは知名度が低く時価総額が小さいマイナーな仮想通貨のことです。

安いうちに購入しておけば価格が高騰した時に大儲けできます。

一方、流通量が少なく売買が盛んでないため、暴落するとタダ同然の仮想通貨を死蔵することになります。

ハイリスク・ハイリターンな投資ですので、初心者は手を出さないようにしましょう。

仮想通貨業者

仮想通貨の販売など、仮想通貨に関する様々なサービスを提供するのが仮想通貨業者です。

大手の業者としてはCoincheckbitFlyerなどがあります。

bitFlyerのサイト画像

「仮想通貨取引所」と表現しているサイトやブログが大半ですが、取引所機能との混同を避けるため当ブログでは「仮想通貨業者」と表現しています。

ハッキング

ハッキングは高いIT技術を使ったサイバー攻撃の一種です。

パスワードを盗んだりWebサイトを改ざんしたりします。

外国PEPs

「外国PEPs」とは外国において次のような立場に該当する人です。

  • 元首、総理大臣、大臣
  • 衆参議院議長、最高裁判事
  • 大使、政府代表、中央銀行役員
  • 過去に上記であった者
  • 上記の家族

仮想通貨の出金

業者Aから業者Bに仮想通貨を送ることを「出金」といいます。

「CoincheckからbitFlyerにイーサリアムを1ETH出金する」のように使います。

業者によって「送付、送金、出庫」など表現が異なりますが、すべて同じ意味です。

BTCとETH

BTCはビットコインの、ETHはイーサリアムの通貨コードです。

日本円のJPYや米ドルのUSDと同じで、1BTCや0.01ETHのように使います。

指値注文

際の操作画面の画像で説明するので参考にしてください。

DMM Bitcoinのサイト画像

はげはげ際の操作画面の画像で説明するので参考にしてください。際の操作画面の画像で説明するので参考にしてください。

詳しく知る リンク