中国長春市のビジネスホテル「如家酒店長春駅店」の詳細について紹介します。
如家酒店長春駅店は中国国鉄長春駅の隣りにあるビジネスホテルです。鉄道での長距離移動だけでなく長春市内の移動にも便利な立地にあります。
長春市中心部を南北に貫く人民大街の北端にあります。ホテルの周辺は長春駅前の商業地となっています。ここから南へ衛生路までが長春市の中心部です。
如家酒店長春駅店は長春市内で駅や空港とのアクセスが最も良いホテルです。「最も良い」と断言して問題ありません。
店名の通りです。長春駅の隣りにあり、駅まで1分かかりません。
路面電車3号線の長春駅は長春駅南口広場を挟んでホテルの反対側にあります。徒歩3分ほどです。
路面電車4号線の長春駅北口駅は長春駅を挟んでホテルの反対側の長春駅北口広場の地下にあります。南北連絡通路が駅の西側にしかなく大回りしなければならないので、歩いて5分ちょっとかかります。
長春と吉林市、延吉市方面を結ぶ高速鉄道が長春空港に停まります。これを使えば空港までは15分です。ただ、空港に停まる列車は1時間に1本程度で本数が多くありません。長春駅南広場の向かいにある春誼ホテルから出るリムジンバスを使うと1時間強です。
部屋タイプによりますが標準タイプのシングルルーム、ツインルームで150元前後です。駅前のロケーションであることを考えると十分納得できる値段だと思います。
一番安い部屋は120元くらいでありますが、暗房と呼ばれる窓のないタイプの部屋です。寝るだけであれば問題ないでしょうが、部屋にいる時間が長いのであればおすすめしません。外気に触れないので冬でも部屋が冷えにくいというメリットはあります。
ホテル内のレストランが8階にあります。朝食だけでなく昼と夜も営業しています。周囲の相場より何割か高めですが、ホテルの周辺にはいかにも中国の駅前といった旅人用食堂しかありませんので利用しても良いと思います。
それ以外では6階に会議室があります。
特にこれといったものはありません。最低限のものだけです。
写真撮影時に泊まったのは窓がない暗房です。見ての通り壁だけです。中国のビジネスホテルでは半分以上のホテルにこのタイプの部屋があります。慣れないと閉塞感を感じるかもしれません。また、空気が淀みます。
ツインルームは120cm幅のベッドが2つあります。空いているスペースは少なく狭いです。スーツケースはドアから入ったところに開けるスペースがあります。ホテルでくつろぐというより、部屋に戻ってきて寝るだけと割り切って使うべきホテルです。この値段で多くを求めてはいけません。
如家はどこでも机と椅子がしっかり付いていますので、パソコンを広げて作業をするのには困りません。
バスルームも狭いですが使う上でそれほど不自由はしません。シャワーカーテンがちゃんと付いています。
ドライヤーは壁に据え付けのタイプです。
東北のホテルですので暖気が付いています。吉林省ですと恐らく稼働するのは11月から3月くらいだけだと思いますが、部屋のエアコンで暖房できますので問題ありません。
インターネットは無料で使えます。WiFiだけでなく優先LANでも接続できます。
中国のビジネスホテルにアメニティの充実を求めてはいけません。充実できる価格帯ではありません。
石けん、歯ブラシなど最低限のものだけです。でも、最低限は満たしています。
シャンプーとボディソープはディスペンサーがシャワースペースの壁に据え付けられています。
グラスやカップではなく紙コップです。最近の如家はお茶のティバックも付かなくなりました。業界の競争激化が伺われます。
ミネラルウォーターが付いていない代わりに洗面台の下に浄水器が付いていて、これを通した水をそのまま飲んでくださいというタイプです。念のため沸かしたほうが良いと思います。
水は如家酒店のコスト削減の歴史です。初期は各部屋にタンク式のウォーターサーバーが置かれていました。ですが、タンクが空になるくらい水を取りまくる宿泊客と、ウォーターサーバーの電気の入れっぱなしによる電気代の高騰のため、2010年前くらいからでしょうか、ペットボトルのミネラルウォーターに変わりました。
そして更なるコスト削減を図るため2014年頃から導入されたのがこの浄水器です。ちなみにライバルの錦江之星はペットボトルを止めて水道の水を電気ケトルで沸かしてくれという店舗が増加中です。
禁煙室はありません。全室喫煙室です。
朝食は1人15元です。ゴールド以上の会員は無料です。ホテルの向かいにKFCがありますが、朝のセットメニューは20元以上しますので、あれを食べにわざわざ外に出るくらいならばホテル内で15元で済ませたほうが良いと思います。
ビジネスホテルの朝食ですのでグルメな期待は当然できません。ですが顔をしかめたくなるほど不味いというほどのものでもないです。普通に機嫌よく食べられる朝ごはんです。
このホテルは店名の通り長春駅の真横にあります。ですが、列車の音はあまり聞こえてきません。特に部屋に窓がない暗房は外部に面していないため外の音は一切聞こえません。
ですが壁が薄いし遮音材も入っていませんので、廊下を歩く人の声や隣の部屋のテレビの音はよく聞こえます。まぁ、それが中国のビジネスホテルです。
交通面の利便性はピカイチです。駅横で路面電車、地下鉄駅も徒歩5分以内、市内各所行きのバス停が多数あります。工事中の長春駅南広場が完成してバス停が集約されればさらに利便性は増すと予想します。
周囲に飲食店は少なからずありますが、長距離旅行者向けの昔ながらの駅前食堂は今一つです。地元の人がよく食べに来る商業ビルの地下のフードコートがあるのですが見つけるのは難しいでしょう。
近所にスーパーがないため買い物の利便性は悪いです。ジュースとかスナック菓子を売るような小さなコンビニもどきはあちこちにありますが品揃えはよくありません。
このホテルはとにかく利便性です。夜行列車で長春に着いてからさらに市内をホテルまで移動したくない、すぐにチェックインしてしまいたい。長春市内で少しでも長く過ごしてギリギリで列車に飛び乗りたい。そういう旅にベストマッチです。
ホテルの隣というか同じ建物の隣半分が競合ビジネスホテルの漢庭酒店で競争が働いていることもあって、駅前の好立地なのにリーゾナブルな部屋代です。低コストな旅の味方です。
もちろん、支払うプライスと得られるクオリティは比例しますので、安かろう悪かろう狭かろうです。優雅なホテルライフとか、素敵なアメニティとか、Facebookに写真を載せてイイネをたくさんゲットとか、そっち系を求める人は泊まったらダメです。
逆に言うと、洗面用具を持ち歩かなくて済む程度のアメニティはありますし、ほどほどに温かいシャワーを浴びてベッドで安らかに眠れますし、泊まる場所、寝る場所と割り切って使うならばベストです。