中国青島市のビジネスホテル「錦江之星青島李滄広場店」の詳細について紹介します。
錦江之星青島李滄広場店は青島市北部の李村という商業地にあるビジネスホテルです。このホテル、ちょっと失敗しました。あはは。
青島市は市域がかなり広いですのでホテルがある李村も青島市中心部になります。ですが、香港中路など狭義の青島中心部からはバスで小一時間ほど離れています。
駅、空港とのアクセスは比較的良いです。建設中の地下鉄が開通するとアクセスは極めて良好になります。このホテルを利用する大きな利点です。
バスで約1時間です。建設中の地下鉄3号線南区間が開通すると、ホテルから歩いて5分ほどの李村駅から恐らく30~40分くらいになるのではないかと思います。
地下鉄3号線北区間はすでに開通しており、上述の李村駅から10分ほどです。北駅は新幹線タイプの列車が多く発着します。
タクシーで20~30分、30~40元です。建設中の地下鉄7号線が開通すると、乗り換え1回で30分くらいで行けるようになると思います。
一番安い部屋はシングルで110~120元くらいです。青島のビジネスホテルでこの値段は安いです。でもこの世のすべての安さには理由があります。この部屋を予約して大失敗でした。
そこそこ快適に過ごそうと思うならば、せめて140~170元の部屋にしたほうが良いです。それでも北京や上海に比べれば安いですので。
ホテルの1階に朝食会場があります。昼と夜は営業していません。他にこれといった設備はありません。
必要最低限のものだけがしっかり揃っています。
このホテルはとにかく狭いです。いや、正確に言うと普通の値段の部屋はきっと普通の広さで、一番安い部屋が壊滅的に狭いだけなのだと思います。
どれくらい狭いかというと、部屋の全景を写真に収めることができる立ち位置を確保できないくらい狭いです。
特に強烈なのが縦方向の短さです。ベッドと壁の間に強引に机を入れ込んだため、ベッドの端に座って机に向かってパソコン作業をすることになります。椅子が泣いてます。
ですがそれ以外はちゃんとしています。写真右下に見えるように暖気も付いていますので冬場の部屋の中は寒さとは無縁です。
簡素ですがハンガーと洋服掛けも壁に設けられています。
バストイレも圧迫感を感じるほど狭いですが、掃除は行き届いており熱すぎるくらいのお湯が出ます。
洗面台の横にはドライヤーが据え付けられています。狭いこと以外はまったく問題なしです。でも狭いんです。一番安い部屋は極端に。
インターネットはWiFi、LANケーブル接続いずれにも対応しています。途中で切れたりすることもなく、メールチェック、サイト閲覧程度であればストレスを感じることなく使うことができます。でも、狭いです。笑
こちらも必要最低限のものが一通り揃えられています。
シャンプー兼ボディソープのディスペンサーがシャワールームの壁に据え付けられています。頭も体も石けん一つでOKだ!というアラフィフオヤジは問題ないですが、女性や若い男の子はシャンプー等を持参したほうが良いと思います。
最近の錦江之星はミネラルウォーターのボトルが用意されておらず、水道水を沸かして使ってください方式です。別にそれで体調に異変をきたすことはないのですが、気になる人は近所のコンビニでミネラルウォーターを買うなどしてください。
禁煙室はありません。敏感な人はタバコの臭いが気になると思います。
朝6時45分から9時まで1階の朝食会場で取ることができます。朝食の時間帯にホテルの周辺で開いている飲食店はKFCくらいですので、ここで食べるのも一つの選択肢だとは思います。
朝食代は1人18元です。では18元の価値があるのかというとちょっと微妙です。その日だけだったのかもしれませんが、米のご飯がありませんでした。このクラスのビジネスホテルだとご飯と焼き飯があるのが普通です。ところが主食はおかゆと饅頭とパンだけでした。こんなの初めて。
おかずも貧相でした。キャベツ炒め、キュウリ炒め、とうもろこし、ソーセージ、蛋饼とゆで卵だけ。ソーセージは別として肉系のおかずなしです。強制ダイエットメニューでした。これで18元はないね。
中国のホテルはちゃんとしたお値段でない限り静粛性はゼロです。1階の部屋ですとロビーでワイワイ言ってる子供の声まで聞こえてきます。ただ、ホテルの前の道はそこまで交通量が多くないので、そっち系の騒音はそれほどひどくないと思います。
交通面の利便性はけっこう良いと思います。地下鉄がもう何本か開通するとさらに利便性は向上するでしょう。また、歩いて5分足らずのところに大きなスーパーがありますので買い物も便利です。
不便なのが飲食です。食べ物屋さんが数えるほどしかありません。ホテルの道を挟んで斜め向かいに蘭州拉麺店があるのですがここは最悪です。宮保鶏丁をあれほど不味く作ることができる店は広大な中国の大地でも数えるほどしかないはずです。
青島空港に着いてタクシーに乗れば30分ほどで到着できますし、鉄道駅へのアクセスも良好です。地下鉄2号線が青島駅まで開通すると鉄道旅行者には無敵の立地となります。飲食店が多くない点はマイナスですが、買い物については便利です。値段を考えると悪いホテルではありません。
が、しかし、その値段を追求しすぎると痛い目に遭います。不動産の投資効率はここまで高めることができるのだと学ぶことはできますが、狭苦しいことこの上ない。スーツケースは冗談ではなくベッドの上以外で広げることはできません。とにかく狭いっす!
それと中国のホテルはフランチャイズ制ですが、この店舗のオーナーはちょっとプロ意識にかけるかなと。9時過ぎにチェックインしたのですが、ロビーで家族か知人らしき人が夕食を食べてました。また、次の夜は11時頃まで彼らがロビーで賑やかにおしゃべり。
朝食の件もそうですが、宿泊者に快適な環境を作ろうとか、競合他社に勝とうとか、そういった意識のレベルが低く感じました。もちろんこれは錦江之星本部のスーパーバイザーに最大の責任があるのですが。いずれにしても次はないかなと。