ピーチ航空完全ガイド

チケットをメルカリで売っても良い?

【質問】ピーチ航空で東京-福岡の往復チケットを予約していたのですが、別の予定が入って乗れなくなりました。シンプルピーチ運賃で買ったのでキャンセルできません。お金も戻ってきません。なのでメルカリで売ろうと思うのですが問題ないですよね?

【回答】けっこういるんですよね、売ってる人って。初めて見たときはビックリしました。さすが倫理観以外は何でもあるメルカリ。笑

メルカリでチケット

現実的にできるかと言うとできます。日本は世界でも珍しい搭乗者の本人チェックをしない国です。僕は中国と東南アジアしか知りませんが、空港では必ず身分証明書などを提出して、チケットに書かれてある搭乗者と本人が同一であるかチェックされます。

ところが日本ではそれがありません。なので山田さんのチケットを持った田中さんが乗っても、バレる可能性は極めて低いです。こんないい加減なこと続けてたら、いずれ日本の治安は守れなくなります!


それはさておき、この行為が法的に正しいかというとまったく正しくありません。まず、ピーチ航空の運送約款第4条A項4号には次のように書かれています。

航空券は譲渡できません。

ズバッと一言です。この時点でメルカリに出品した人はアウトです。さらに第10条A項6号のaでは、旅客が提示した航空券が以下に該当する場合、ピーチ航空はその旅客の運送を拒否し降機させることができる、としています。

不法に取得されたもの又は航空券を発行する運送人若しくはその指定代理店以外から購入されたもの

メルカリもそこに出品した人も、ピーチ航空の指定代理店ではありません。ですので、出品されたチケットを購入した人は、飛行機への搭乗を拒否されても文句は言えません。さらに運送約款第4条A項4号の後半にはこうあります。

(前略)航空券が当該権利者以外の人により現に使用された場合には、当社は、当該不法使用に起因し、またはこれに関連する不法使用者の死傷又は不法使用者の手荷物その他の携帯品の紛失、滅失、毀損若しくは延着に対し責任を負いません。

不法使用者つまりメルカリで落札した人が不当に飛行機に乗り、事故で死傷したり荷物が紛失したりしても、ピーチ航空は責任は一切取りません。


ということで、現実には出品も落札もできているようですが、明らかに違法な行為ですし、特に落札者に大きなリスクがあります。ですのでメルカリでの航空券の出品、落札ともに行わないことをおすすめします。

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