シェムリアップへの行き方
カンボジアへの下見旅行や移住の際にどのような航空会社を使えばお得で快適なのか。格安航空会社の利用も含めて説明します。
シェムリアップへの直行便はない
飛行機1本でダイレクトに行ければ楽なのですが、残念ながら日本からシェムリアップへの直行便はありません。ちなみに東アジア、東南アジアの国々の中でシェムリアップへの直行便がないのは、日本とミャンマー、インドネシア、ブルネイの4ヶ国だけです。中国も韓国もあるのに日本は無し。さみしいですね。
2016年秋に日本航空がプノンペンに就航する予定ですので、プノンペンで国内線に乗り換えればシェムリアップに行くことも可能です。ですがJALですからチケットが高いですよね。ですので他の国を経由するのが現実的でしょう。具体的な航空会社と経由地の組み合わせとしては次のようなものがあります。
- 航空会社
- 経由地
- アシアナ航空
- ソウル
- 中国国際航空
- 北京
- ベトナム航空
- ハノイ
- タイ国際航空
- バンコク
- マレーシア航空
- クアラルンプール
この他にも同じ韓国でも釜山を経由したり、中国の上海や広州を経由することもできます。
ただ、ここまでに挙げた航空会社はすべてフルサービスキャリアと呼ばれる普通の航空会社です。格安チケットサイトなどを利用してもチケット代はどうしても高くなります。そこでおすすめなのが格安航空会社です。
最大手はエアアジアグループ
ピーチアビエーションやジェットスターなど日本でも利用者が急増中の格安航空会社(LCC)。機内食などの無料サービスをなくし、座席の間隔を詰めて運送効率を上げるなどして低価格を実現しています。
日本からシェムリアップへ行くのにもこの格安航空会社を利用することができます。最も利用しやすいのがエアアジアグループです。
エアアジアはマレーシアに本拠を置く格安航空会社ですが、本体はもちろんタイやシンガポールのグループ会社もシェムリアップ線に就航している他、エアアジアグループで長距離部門を担当するエアアジアXが日本路線に就航しています。
これらを組み合わせて利用すれば、エアアジアXでマレーシアまで行き、エアアジアに乗り換えてシェムリアップに行く他、バンコクやシンガポールを経由して格安でシェムリアップへ行くことができます。
他にも使える格安航空会社
日本では海外の格安航空会社といえばエアアジアが圧倒的に知名度が高いのですが、東アジア、東南アジアには他にも数多くの格安航空会社があり、その中にはシェムリアップ線に就航しているものも少なからずあるのです。
例えばフィリピンにセブパシフィック航空という格安航空会社があります。なんでフィリピン?と思うかもしれませんが、セブパシフィックは東京、大阪、名古屋、福岡とマニラを結んでいます。そしてマニラ-シェムリアップ線にも就航しています。
つまり、マニラで乗り換えてシェムリアップに行くということです。セブパシフィックはよく割引セールをするのですが、安い時には東京-マニラが1万円、マニラ-シェムリアップが6千円くらいになります。つまり、2万円足らずで日本からシェムリアップに行けるのです。
その上、日本-マニラは4時間のフライトですので、マレーシアやシンガポールを経由するよりも渡航時間は短くて済みます。
この他にも、香港エクスプレスで香港経由、春秋航空で上海経由、イースター航空でソウル経由、釜山経由でエアプサンなども使えます。普通の航空会社に比べると確実に数万円安くカンボジアに行くことができます。
移住するときは普通の航空会社
このように格安航空会社を使えば安く行くことはできるのですが、あらゆる安さには理由があります。ご存じの方も多いと思いますが、格安航空会社は無料の荷物預けはありません。スーツケースなどを預けるのはすべて別料金です。
カンボジアに下見をしに行く時には大した荷物は必要ありません。着替えだけですから機内持ち込みができる小さめなキャリーバッグや、旅慣れた人ならば小さなリュック一つで十分でしょう。機内持ち込み荷物の重量制限内ならば格安航空でも問題ありません。
しかし、カンボジアに本格的に移住するときはそうはいきません。大きなスーツケースを1つか2つ。さらにそれとは別に段ボール箱が何個もという可能性もあります。そうなると格安航空では限界です。
それは荷物預けの別料金が余分にかかって普通の航空会社のチケットと大差なくなるという理由だけではありません。格安航空会社に預けられる荷物には重量の上限があるのです。お金さえ払えばいくらでも預けられるわけではないのです。
もちろん普通の航空会社でも上限はあります。ですが格安航空会社に比べると余裕があります。ですので、下見の時は安い格安航空会社を利用される方でも、本格移住の際には普通の航空会社を利用することをおすすめします。