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予防接種と医療事情

カンボジアは東南アジアの途上国です。予防接種を受けておいたほうが良いか、シェムリアップの医療事情はどうなのか、覚悟してくださいよ~

カンボジアの予防接種

ジャングルもあるような熱帯の国ですので、予防接種を受けておかないとなんとなく心配という方も多いと思います。しかし、予防接種といってもいろいろあります。何を受けておくべきなのでしょうか?

外務省のウェブサイトで受けるべきと指定されている予防接種は、破傷風、A型肝炎、B型肝炎の3つです。予防接種の費用は病院や効果の持続期間によって変わってきますが、破傷風は1万円、A型肝炎とB型肝炎はそれぞれ2~3万円くらいです。

シェムリアップの診療所

命には変えられないものの、合わせて5~7万円はなかなか大きいですよね。そこでどれかカットできないかと思って保健所に問合せた人がいるのですが、返ってきた答えは「ご自身でご判断ください」だったそうです。

今の日本は何でもかんでも責任追及で特に企業や公的機関は徹底的に叩かれますので、保健所としても下手なことは言えませんよね。かかりつけの医師に相談するのがベターかもしれません。

シェムリアップの医療機関

カンボジアでの移住生活中に病気にかかったらどうすれば良いのでしょうか? カンボジアの人も病気にはなりますから、シェムリアップ市内にはいくつもの病院があります。

特に多いのは歯医者ですが、内科や外科、整形外科、大規模な子供病院もあります。また、一通りなんでも診てくれる街の診療所のようなものもあります。

なのでなんとかなりそうに思うのですが。これらの病院、日本語は一切通じません。それどころか英語もろくに通じないところのほうが多いそうです。プノンペンでしたら歯科、内科、なんでも科で日本人医師がいるのですが、シェムリアップではそうはいかないのです。

ロイヤルアンコール国際病院

そんなシェムリアップで移住日本人の強い味方になってくれるのが「ロイヤルアンコール国際病院(Royal Angkor International Hospital)」です。

ロイヤルアンコール国際病院はタイにあるバンコク病院のグループ病院です。タイの病院なんて大丈夫なの?と思うかもしれませんが、バンコク病院は東南アジア最大級の私立病院で、東南アジアでの医療ネットワークも最大です。医療技術も高くタイ国外からも多くの患者が訪れているそうです。

そんなバンコク病院がシェムリアップに開設したのがロイヤルアンコール国際病院です。バンコク病院シェムリアップ分院って感じです。ド田舎のシェムリアップには似つかわしくない大病院にはヘリポートまであり、ヘリコプターで重傷者はタイに緊急搬送できる体制まで整えています。

内科、外科、耳鼻咽喉科、整形外科、小児科、産科、婦人科を揃え、緊急外来にも対応している総合病院ですが、最大の強みは日本人スタッフが常駐していることです。ですので、英語やタイ語が話せなくても治療を受けることができます。

さらに、現金の他に各種クレジットカードでの支払いにも対応しています。まさにシェムリアップ在住邦人の強い味方であるロイヤルアンコール国際病院なのです。

海外保険には絶対に入るべき!

と、ここまではロイヤルアンコール国際病院を褒めちぎってきたのですが。東南アジア全体でもトップクラスの技術を誇る大病院であるバンコク病院が、最先端の設備で作ったのがロイヤルアンコール国際病院です。そんな病院の治療費は…

そうなんです、とんでもなく高いんです。洒落にならないくらい高いです。外来でちょっと見てもらっただけで数百ドル、数日入院しただけで数千ドルかかります。後期高齢者だからって安くなったりしません。途上国では病院とはお金持ちが行くところ。さらに国際病院となると目ン玉が飛び出るほど高いのが普通なんです。

数百ドル

ですので、カンボジアに移住するならば絶対に海外保険に入っておくことをおすすめします。日本と違って海外では医療は高いのが当たり前。3割負担なんてあり得ません。年を取ると大病もしやすくなりますので、数千ドルといったとんでもない出費から逃げるためにも保険には入っておいたほうが安全です。

また、海外保険にはキャッシュレス・サービスというものがあります。これは何かというと、保険会社と提携している海外の病院に行った場合、治療費は保険会社が病院に払うので、保険加入者はお金を払わずに治療を受けることができるというサービスです。治療費500ドルを保険加入者は支払わず、病院が保険会社に請求し、保険会社から病院に500ドルが支払われるということです。

手持ちの現金が少なくても治療を受けることができて非常に便利なのですが、どんな病院でもOKなのではありません。保険会社が提携している病院だけです。この点、ロイヤルアンコール国際病院は日本の多くの保険会社と提携しているので安心です。

下見旅行にはクレジットカード

本格移住の前にシェムリアップに実際に来て下見をすべきというのは絶対必要!現地での下見のページで紹介しました。下見旅行はせいぜい1週間か2週間ですので、その間に病院のお世話になる可能性は低いでしょう。

でも、もしかしたら交通事故に遭ったり急病になるかもしれないし、そんな時に言葉も通じないローカルの病院に担ぎ込まれるのは怖い、かと言って治療費数千ドルというのも困るという方には、クレジットカードを持って行くことをおすすめします。

クレジットカード

みなさんもご存知の通り、多くのクレジットカードにはサービスの一環として海外保険が無料で付いています。保険の補償期間が日本を出てから90日というのが多いので、移住の時にはやはりちゃんとした海外保険に加入すべきですが、下見旅行だったら十分ですよね。

そして一部のクレジットカードの海外保険は、前述したキャッシュレス・サービスに対応しています。つまり、クレジットカードを持って行けば治療費をカードで支払うこともなく、もちろん現金で支払うこともなく治療を受けることができるのです。その場で払わず後で保険会社が払ってくれます。

最重点は健康管理

カンボジアは全体としては医療環境は整ってはいません。ですがシェムリアップについては上述の通り日本語が通じる大病院がありますし、海外保険に加入しておけばとんでもなく高い治療費から逃れることもできます。病気になったら死んでしまうわけでもなければ、財産がすべてなくなるわけでもありません。

ですがそれでも言葉の通じない海外で病院に行くのは心細いものです。ですのでカンボジアに移住する前の日本にいる間に、心配なところは完全に直しておきましょう。合わせて持病がある方はカンボジアでどういった点に注意して暮らせば良いか、かかりつけの医師に相談しておくことも肝心です。

また言うまでもないことですが、病気にはかからないのがベストです。移住したあとは日々健康に気を配り、とにかく病気にならないようにする。移住生活の一番のポイントは健康管理です。

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