絶対必要!現地での下見
移住する前に実際にカンボジアに行って絶対に下見をするべきです。ネットでは分からない、現地に行かなければ分からないことがあります。
カンボジアにいきなり移住は危険!
インターネットが発達しましたので、グーグルなどの検索サイトを使えばカンボジア移住に必要な情報もすべて集まるような気になります。しかしそれは錯覚です。世の中にはネットでは分からないことのほうがむしろ多いくらいなのです。
例えば私の場合、シェムリアップ市内の薬局に行って初めて分かったことがあります。詳しくは薬の入手方法のページでお話しますが、私が日本で服用している薬が、なんとシェムリアップでは販売されていなかったのです。
こんな情報はインターネットには出ていません。実際にカンボジアに行ってシェムリアップの薬局で聞いて初めて得ることができる情報です。
他にも、ネットで調べればカンボジアの気温や気候は分かります。このサイトでも気候と気温と天気のページで説明しています。ですが、パソコンの画面を見ても気温や日差しは伝わってきません。カンボジアの暑さに耐えられるかどうかは行ってみないことには分からないのです。
確かにカンボジアに下見に行くとなると時間もお金もかかります。ですがいきなり行ってみてやっぱりダメだったでは困りますよね。移住を確実に成功させるためにも、必ず事前に一度か二度、下見旅行をすることを強くおすすめします。
生活者の視点で見る
カンボジアに下見に行って何をするのか? 大きく4つあります。見る、暮らす、調べる、歩く、です。まず「見る」ですが強く意識をして生活者の視点でカンボジアのすべてを見ます。観光客としてではなく生活者としてです。
観光客としてシェムリアップのスーパーに行った場合、変わった食べ物を売ってるなとか、これはおみやげに良いなとか、値段が日本の3分の1だなとか、そんな視点で見るはずです。
そうではなく日本でスーパーに行った時の視点で見てください。例えば、このハムの賞味期限はいつだろうとか、毎朝コーヒーを飲むから1ヶ月で夫婦で60回分で月に何ドルだなとか、練りからしはどのメーカーのものが売られているのだろうとか。
そういったカンボジアで生活する移住者の視点で見て初めて、賞味期限が書かれてない食品があるとか、愛飲しているブランドのコーヒーがないとか、メーカー云々以前に練りからし自体が売られていないとか、実際にカンボジアに移住して生活する上での重要な情報が得られるのです。
そして、それならば何種類かコーヒーを買って帰って口に合うか試してみようとか、練りからしは日本から持ち込もうとか、実際に移住する際の対策が打てるようになるのです。
予算に合わせて暮らしてみる
次に「暮らす」とは、下見旅行の期間にただ単にカンボジアで暮らすということではなく、予定している「予算」で暮らしてみるということです。
観光旅行で来たのならば20ドルのランチでも良いでしょう。でも移住して暮らすとなるとそうは行きませんよね。ネットで調べてみたらローカルの食堂では1ドルで食べられると書いてた。なので昼食代は月に30ドルで予定している。だったら、実際にローカルの食堂に行って食べてみてください。
自炊の前提で夫婦2人で食費を1日5ドルで想定している。ならば実際に自炊をするのは難しいですが、スーパーや市場に行って3日分の食材を買うシュミレーションをしてください。日本で買う時と同じよう買い物かごに入れながら食材を選んでみてください。
カンボジアで予算に合わせた暮らしを実際にやってみて初めて、市の中心部では1ドルじゃなく1.5ドル取られるなとか、この味を毎日はキツイなとか、上手にまとめ買いをすれば1日3ドルも不可能ではなさそうだなとか、貴重な情報が得られます。
そして、だったら昼食代がもうちょっとかかるとして予算を見なおそうとか、まとめ書いを前提にするなら部屋を探すときには大きめの冷蔵庫があることが条件になるなとか、次のステップにつながっていくのです。
チェックリストを作って現地調査
それから「調べる」です。何を調べるかというと、日本で暮らしていく中で使っているモノやサービスをカンボジアでも調達できるかです。例えばモノだったらマヨネーズとか洗剤とか、サービスだったら携帯電話とか、それらをちゃんと調達できるかを調べます。ポイントが2つあります。
徹底的にリストアップする
カンボジアに下見に来る前に、最低でも1ヶ月は自分が何を買ったか、何を使ったかすべてリストアップしてください。醤油やわさびはないかもしれないから調べようではなく、バターとか牛乳とかどう考えてもあると思われるものもリストアップします。だって、シェムリアップで調べたことがないあなたに本当にあるかどうかなんて分からないじゃないですか。
洗剤も衣料洗剤だけでなく、食器用、トイレ用、バス用など、カンボジアの生活で使う予定のモノはすべてリストアップします。コップ、割り箸、爪楊枝、糸ようじ、綿棒など、生活雑貨もすべてリストアップします。もしなければ移住する時に持っていかなければなりませんから。徹底的にリストアップです。
チェックリストを作る
人は自分で思っているほど頭は良くありません。ましてや年を取って記憶力も低下しているのです。リストアップした内容をすべて覚えるなんて絶対に無理。チェックリストを作ってプリントアウトして持って行きましょう。
リストアップしたものはすべて書き込みます。洗剤と大括りにするのではなく全種類書き込みます。面倒だと思いますよね。カンボジアに移住して調達できなかったら、もっともっともっと面倒ですよ。笑
路地をくまなく歩く
最後に「歩く」です。シェムリアップ市内をとにかく歩きます。大通りは言うまでもなく小さな路地も。市の中心部だけでなく郊外もくまなく歩きます。歩くことで見えてくるものや発見があるからです。
例えば私の場合、街外れを歩いている時にお寺があったのですが、祭礼か何かでスピーカーから大音響のお経が流れていました。また別の2つの場所のお寺では小学校が併設されていて、超絶的ににぎやかに子供たちが騒いでいました。このことから私は部屋を探す時のポイントに、近隣に寺院がないことという項目を加えました。
他にも、このエリアはそこそこ外国人が住んでそうだなとか、郊外は舗装されてない道が多いからホコリがすごそうだなとか、暑いのにバイクに乗ってる人は長袖のシャツを着てることが多い、紫外線対策かな? だったら長袖もちょっとは持って来たほうが良さそうだなとか。
灼熱のカンボジアで歩くのは大変なのですが、歩くことで見えてくることがたくさんあります。グーグルごときでは知ることができない情報が路地にはたくさん転がっているのです。下見旅行の際にはぜひシェムリアップの街の至る所を歩いてみてください。