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気候と気温と天気

日本と比べてはるか南にあるカンボジア。東南アジアの国ですから暑いです。また、気候も日本とはまったく異なります。どんな環境で暮らすことになるのか見てみましょう。

カンボジアの気候

カンボジアは熱帯モンスーン気候帯に属します。基本的に暑い国です。

カンボジアの気候が日本と最も異なるのは季節です。日本は夏と冬で気温が40度以上も変わります。ですので気温を基準にして季節を分けます。特に暑い時期が夏、特に寒い時期が冬、その間が春と秋。日本人にとって季節とは気温の違いです。

これに対してカンボジアは1年を通じて気温の変化は5度程度しかありません。5度しか変わらないのですから日本と同じように気温を基準に季節を分けることはできません。このためカンボジアには日本のような春夏秋冬がありません。カンボジアには春も夏も秋も冬もありません。

シェムリアップの空

ではカンボジアでは何を基準に季節を分けるのかというと、それは降雨量です。5月中旬から11月中旬までの雨が多い時期が雨季、11月中旬から翌5月中旬までの雨が少ない時期が乾季です。

日本は春夏秋冬の4つに季節を分けるのに対し、カンボジアは乾季と雨季の2つに分けます。我々日本人がカンボジア人に「日本の乾季は何月から何月?」と聞かれると答えに窮しますよね。同じようにカンボジア人も我々に「カンボジアの夏は何月から何月?」と聞かれると答えに窮します。これが日本とカンボジアの気候の最大の違いです。

カンボジアの気温

カンボジアは1年を通じて暑いです。日本が北緯30度前後に位置するのに対し、カンボジアは北緯10度近辺です。つまり、カンボジアから赤道までの距離は日本からの3分の1。カンボジアのほうが日本より赤道に3倍も近くにあるのですから、暑くて当然ですよね。

下のグラフはカンボジアの首都プノンペンの気候グラフです。上の折れ線グラフが気温で、上から月間平均の最高気温、平均気温、最低気温、下の棒グラフが降水量です。数字の単位は上が度、下がミリメートルです。

プノンペンの気候グラフ

最も暑いのは雨季の終わりの4月です。日本では真夏の7・8月が最も暑いですが、カンボジアでは3~5月が1年で一番暑い時期です。特に4月は最高気温が平均で35度に達します。30日間の最高気温の平均が35度ということですから、40度を超える日も何日もあります。この時期は本当に暑いです。

5月の中旬からは雨季に入ります。雨季と言っても日本の梅雨とは違って、夕立のように雨が一気に降って止みます。普通は長く続いても30分くらいです。1日中降っているのではなく、雨の日が極端に多いのが雨季です。特に9・10月は毎日と言いたいくらい雨が降ります。

雨季は乾季に比べると気温は低いです。最高気温は毎日のように30度前後まで上がりますので、毎日が夏日で暑いことは暑いのですが、それでも最低気温が25度を切ってきますので乾季に比べればはるかに過ごしやすいです。

11月半ばに雨季は終わり、12月からは本格的に乾季が始まります。1~3月はほとんど雨が降りません。私が移住した年はシェムリアップでは1日も降りませんでした。本当に乾ききった時期です。また、1月から2月にかけては朝晩がかなり肌寒く長袖を羽織りたくなる日が何日かあります。

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