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言語と公用語

地元のカンボジア人とのやり取りはどんな言葉で行うのか、英語や日本語はどの程度通じるのか、現地の言葉を学ぶ必要はあるのかなどについて考えます。

カンボジアの公用語

カンボジアの公用語はクメール語です。カンボジア語とも呼ばれ国民の9割以上が使っています。シェムリアップやプノンペンでも地元の人たちが日常会話で使うのはすべてクメール語です。

カンボジアは1887年から1953年までの間、ベトナムやラオスとともにフランスの植民地でした。このため、医者など高学歴層や高齢者ではフランス語が通じる人もいます。ただあくまでもごく少数派です。

英語が通じる

カンボジアに観光や移住で滞在する外国人が地元の人たちとやり取りする際に使う言語は英語です。日本語はほとんど通じません。日本人も中国人もフランス人もブラジル人も、カンボジア人とのやり取りには英語を使います。

若いカンボジア人は学校で英語を学んでいるため、ごく簡単なやり取りならばできる人もいます。また、シェムリアップやプノンペン、シアヌークビルなど観光やビジネスで多くの外国人がやってくる都市では、ホテルやレストランなど観光業従事者で英語が話せる人が多いです。

クメール語を学ぶべきか?

さて、日本人がカンボジアに移住した場合にクメール語は学ぶべきなのでしょうか? もちろん、現地の人と深い話をしたり、カンボジアのことを本当に理解しようと思ったらクメール語を学ぶべきです。現地の言葉を学ぶことは現地の文化に敬意を示すことでもあります。

クメール語の看板

ですがそういった建前論や固い話は置いておいて、実際に生活する上での実用面だけで考えるならば、クメール語を勉強する必要性はそれほど高くないと思います。

と言うのも、まずスーパーなどでの買い物では日本でもそうですが言葉を発する必要がありません。レストランで食事をするときもメニューを指差せば済みます。ローカルの食堂はそもそもメニューなどありませんから、食べたいものを指差すだけです。そもそも会話の必要度が低いです。

さらにアパートの大家や銀行員、携帯ショップのスタッフなど外国人と日常的にやり取りをするカンボジア人は、少なくとも自分の業務に関する内容は英語で話せます。ですのでクメール語が分からなくても彼らと必要なやり取りは交わせます。

クメール語は母音が20以上、子音が30以上もある日本人にはなかなか習得が難しい言語です。もちろん話せるに越したことはないのですが、費用対効果で考えるとハードルはかなり高いと思います。

「オークン(ありがとう)」、「スオスダイ(こんにちは)」など簡単な挨拶だけ覚えておいて、あとは必要に応じて少しずつ覚えていくというくらいのスタンスで良いのではないでしょうか。

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