サイトイメージ画像 カンボジア移住ガイド

通貨とお金と両替

カンボジアでは日本円は当然使えません。カンボジアでの移住生活でどのような通貨を使うのか、支払いはどのようになるのか、シェムリアップでおすすめの両替店などについて説明します。

基軸通貨は米ドル

カンボジアの通貨は「リエル」です。1,000リエル=25~30円くらいです。しかし実際には米ドルが広く流通しています。リエルというちゃんとした通貨があるのに?と思うのですが、要はちゃんとしていないので信用度が低く特に貿易決済で不便なので、信用度の高い米ドルが基軸通貨となってしまっているのだと思います。

では、カンボジアでは米ドルとリエルがどのように使われているのかというと、メインが米ドルでサブがリエルです。例えば2.5ドルの商品を買う時に3ドルを払います。すると、お釣りの0.5ドル分がリエルで戻ってきます。

リエル

カンボジアでは1ドル札から100ドル札まですべての米ドル紙幣が流通していますが、セントの硬貨は流通していません。ですので、米ドルでは対応できない端数の部分をリエルで対応するということです。完全な補助通貨になってしまっています。

商品の価格表示も米ドルがメインです。スーパーやコンビニなどの値札はすべて米ドル表記です。リエルとの併記という店すらありません。リエル表記が見られるのは、商品単価が1ドル未満のローカル向けの個人商店くらいです。

シェムリアップのおすすめ両替店

シェムリアップに移住した場合に日々使うお金をどうするかですが、キャッシュカードやクレジットカードを使ってATMで日本の銀行口座から引き出すことも可能です。リエルではなく米ドルで引き出せます。

ただ、それなりに引き出し手数料がかかりますし、カンボジアのATMではカードが吸い込まれたまま出てこず、取り戻すのに1週間かかるといった事故もたまに起こります。

そういったことも考慮すると、日本から現金で持ち込んで現地の両替店で米ドルに両替し、同時並行でカンボジアの銀行で口座を開設し(参考:銀行口座開設とATM)、両替した米ドルを口座に預金するというのが最も現実的ではないでしょうか。

そこで気になるのが換算レートが良い両替店です。シェムリアップ市内には観光客が多い市内中心部に数多くの両替店があります。そして店によってレートがかなり違うのです。20%近く変わることも珍しくありません。

そんなシェムリアップ市内で個人的におすすめの両替店はホイキアンとアプサラです。シヴァタ通り沿いでパブストリートの少し南、オールドマーケットのすぐ近くです。同じくシヴァタ通り沿いではラッキーモールとアンコールマーケットの間の道の向かい側や、パブストリート、オールドマーケット近辺などにも両替店が多数あるのですが、ホイキアンとアプサラに比べるとレートが悪いです。

地元の無料情報誌にはホイキアンだけが書かれているのですが、真横にあるアプサラもホイキアンと変わらないレートの時もありますので、この2店を比べて安い方で両替すればよいでしょう。

米ドルとリエルの換算

カンボジアで暮らすと日常的に米ドルとリエルという2種類の通貨を常に同時に使うことになります。ですので、この2つの通貨の換算の仕方を知っておく必要があります。

まず、ほとんどの店で1米ドル=4,000リエルで換算します。もちろん為替レートは日々変わるのですが、金融機関などを除いて1年中変わることなく1米ドル=4,000リエルです。ですので、1,000リエル=0.25米ドルです。0.5米ドルは2,000リエルです。0.5ドルのジュースを買って1ドル紙幣を出すと、2,000リエルのお釣りが戻ってきます。

これくらいの単純計算ならばそのうち自然と身に付くのですが、スーパーのレジでの支払いなどでは計算が必要です。例えば支払いが27.8ドルで30ドル出すとお釣りは2.2ドルです。この時にどうなるかというと、2ドルは米ドルで戻ってきます。そして端数の0.2ドルは1ドル=4,000リエルですので、4,000×0.2=800リエルがリエル紙幣で戻ってきます。

米ドル

27.8ドルを米ドルとリエルで支払うこともできます。端数の0.8ドルは4,000×0.8=3,200リエルですから、27米ドルと3,200リエルを出せば良いことになります。ただこれはかなり面倒ですので、現地のカンボジア人も含めてドルで払ってお釣りはリエルというのが定着しています。

もちろんこれを繰り返していると手元のリエルがどんどん増えてきます。増えてきたリエルは4,000リエル=1米ドルですので、例えば5ドルの買い物をする時に2万リエルを渡すといった形で使っていきます。

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