シェムリアップのどこに住む?
同じ東京でも赤坂もあれば奥多摩もあるように、狭いシェムリアップの街ではありますがエリアによって街の様子は変わりますし、家賃相場ももちろん変わってきます。シェムリアップのどこに住むのが良いか見てみましょう。
エリアガイド
シェムリアップの街を中心部、東西南北の5つのエリアに分けてざっくりとご紹介します。まず中心エリアはシヴァタ通りに沿って国道6号線からオールドマーケットまでの狭いエリアです。ここは観光スポットであり商業ゾーンです。ホテルやゲストハウス、飲食店、スーパー、銀行などが集中しています。なんでも揃う便利なエリアです。
シェムリアップ川を挟んで中心エリアの向かい側が東エリアです。プノンペンに向かう国道6号線の南北に多くの住宅があります。特に南側はシェムリアップ高校のさらに南までずっと住宅地です。地元住民が最も多く住んでいるエリアであり、個人経営の食堂や商店があちらこちらにあります。シェムリアップの地元ローカルエリアと言ってよいでしょう。
中心エリアから国道6号線を越えたところが北エリアです。6号線に近いところにはあまり住宅はなく、奥の方に行くと人が住んでいる地域になります。東エリアに比べると人は少ないです。
西エリアも住宅はありますが、中心エリアから20分も歩けば人影もまばらな農村地帯になります。東側はずっと住宅が続くのに、西側はすぐに終わりです。南エリアも同様でオールドマーケットからしばらく歩くとのどかな景色に変わります。私が部屋探しをした時はこのエリアに超特価の物件が多かったです。コンディションもなかなかスペシャルでしたが。
中心部か郊外か?
シェムリアップで住む場所を探す際に最も大きなポイントは、中心部にするか郊外にするかです。利便性を考えると圧倒的に中心部です。大きめのスーパーがいくつもあり日本の食材も手に入りやすいですし、日本料理店をはじめ飲食店も充実しています。
これに対して郊外はやはり不便です。スーパーはほとんどありませんので定期的に中心部に買い出しに行くことになります。東エリアはスーパーが数店舗あり個人商店も多いですのでまだマシですが、南北西エリアは買い物はけっこう不便を強いられます。
その代わり郊外は静かです。中心部は観光エリアですから夜遅くまで飲食店が営業し観光客が飲み歩いています。これに対して郊外は住宅街もしくは田畑ですので夜は静かです。また家賃は総じて中心部のほうが高いです。
ですので、便利さ最優先で多少のコストアップは容認であれば、中心部で比較的静かな場所を選ぶのがおすすめです。逆に静けさ、安さ優先で利便性は妥協できるのであれば、郊外で部屋を探すのが良いでしょう。
お寺と小学校
静かなのは郊外と書きました。このことは決して間違っていません。ですが、郊外といってもどこも同じ周辺環境ではありません。郊外にもうるさい場所はあります。お寺の近所です。
カンボジアは敬虔な仏教徒の国です。特にアンコールワットを抱えるシェムリアップの街には遺跡ではない現役の寺院がそこかしこにあります。そして宗教行事がある日にはスピーカーの大音響で読経を流します。それも早朝からです。
住居からお寺まである程度の距離があれば、耳栓やノイズキャンセリングイヤホンなどを使えばほとんど聞こえなくなります。しかしすぐ近くや数ブロック程度しか離れていない場合はかなりうるさいです。相手がお寺だけに苦情も言えないのがつらいところです。
もう一つは小学校です。元気なちびっ子たちが大騒ぎしています。カンボジアでは学校が足りておらず午前と午後の二部制にしているところが多いため、毎日2チームのちびっ子の声を聞かされることになります。
さらに、お寺の敷地内に小学校が併設されているところもあります。読経プラスちびっ子の声で朝から晩まで静まることはありません。我々もかつてはちびっ子でしたし、いずれお経を唱えられる時が来るのではありますが、騒々しいのはやっぱり苦手という方はお寺と小学校の近くは避けたほうが良いでしょう。