仮想通貨とは何か?
「中央集権型」とか「マイニング」とか、難しいことを言われても分かりませんよね?
普通の日本語で説明してほしい…
そこでこの記事では、
- 仮想通貨とは何か?
- 難しい専門用語は使わず
- 初心者でも分かるように解説
します。
ゼロスタートの初学者向けの解説です。
要点に絞って解説します!
タップできる目次
仮想通貨の特徴と仕組み
それではさっそく、仮想通貨とは何か説明していきます。
仮想通貨と法定通貨の違い
仮想通貨はお金です。
そして、円やドルなどの法定通貨と同じ点と違う点があります。
投資では法定通貨と同じ役割
まず、投資においては仮想通貨は法定通貨とまったく同じ役割です。
ドルを130円で買って140円で売ると10円儲かる。
それと同じように、ビットコインを3万円で買って4万円で売って1万円儲けます。
投資においては仮想通貨と法定通貨は同じです。
では何が違うのでしょうか?
手にとって見られない
1つ目の違いは、仮想通貨は手にとって見られないことです。
仮想通貨はデジタルのデータとして存在します。
法定通貨のような紙幣や貨幣は存在しません。
この点で仮想通貨は電子マネーやポイントに似ています。
さわれないけど存在するんだ。
中央の管理者がいない
もう一つの違いは中央の管理者がいないことです。
例えば円は日本銀行が発行や流通を管理します。
これに対して仮想通貨は参加者とシステムで管理します。
日本銀行のように中央でコントロールする組織が存在しないのです。
それで大丈夫なの!
仮想通貨は信頼性を担保できるのか?
円やドルは日本銀行やFRB、その背後の日本政府、アメリカ政府の存在が、通貨としての信頼性を支えています。
対する仮想通貨にはそのような権威ある中央管理者は存在しません。
では、仮想通貨はどのようにして信頼性を担保しているのでしょうか?
見ていきましょう!
プチ解説 仮想通貨と暗号資産の違い
仮想通貨が信頼性を担保する仕組み
全取引の記録を台帳で管理
仮想通貨では取引の記録が台帳ですべて管理されています。
「利用者Aが利用者Bに0.01BTCを送金した」
そのような取引すべてが記録されているのです。
台帳の公開による透明性
そして、取引を記録した台帳はすべての利用者に公開されます。(個人情報が分からない形で)
この透明性が信頼性の裏付けの一つです。
ビットコインでは管理システム自体が公開されており、誰でも下記ページからダウンロードできます。
また、台帳への記録作業に参加することも可能です。
徹底的にオープンなのね。
不正を許さないシステムの堅牢性
もう一つの信頼性の裏付けは不正や改ざんを許さないシステムの堅牢性です。
取引の記録は改ざんできず、衆目の前で公開されている。
この仕組みが仮想通貨の信頼性を担保しています。
本当に大丈夫なの?
仮想通貨システムの堅牢性の仕組み
仮想通貨の取引を記録する台帳システムは、どのように堅牢性を確保しているのでしょうか?
ブロックチェーン技術の採用
まず1つは、ブロックチェーン技術の採用です。
仮想通貨の取引台帳にはブロックチェーンという技術が使われています。
詳しい説明は省きますが、ブロックチェーン型の台帳システムは改ざんが極めて困難です。
複数の台帳によるチェック機能
ただ、困難ではあっても台帳の改ざんは可能です。
そこで、ブロックチェーンでは常に同じ内容の複数の台帳が存在する仕組みになっています。
そして、台帳間での照合が常に行われます。
このため、1つの台帳が改ざんされてもすぐに発覚し修正される。
このブロックチェーンを使った台帳システムが仮想通貨の信頼性を担保しているのです。
全部の台帳を同時に改ざんしたら。
ほぼ100%無理だそうです!
仮想通貨の発行の仕組み
次に仮想通貨が発行される仕組みです。
台帳参加者に報酬として発行
上述の通り仮想通貨の取引はすべて記録されます。
この記録作業ですが、手間とコストがものすごくかかります。
やりたくねぇ~
ですよね?笑
そこで、記録作業に参加した人には報酬として仮想通貨が与えられます。
ここを起点として仮想通貨が流通し、世界中で使われているのです。
システムで自動発行
報酬としての仮想通貨は、日本銀行のような管理組織が発行するのではありません。
ブロックチェーンを使ったシステムで記録作業の発生に合わせて自動的に発行されます。
それがどうやって私のところに来るの?
仮想通貨の入手方法はのちほど!
仮想通貨の種類
仮想通貨には様々な種類があります。
システムごとに通貨がある
ブロックチェーンを使ったシステムには様々な種類があります。
そして、各システムごとに固有の仮想通貨が存在します。
最も有名なビットコインはビットコイン・コアというシステムの仮想通貨です。
システム | 仮想通貨 |
---|---|
ビットコイン・コア | ビットコイン |
イーサリアム | イーサ |
また次に有名なイーサはイーサリアムシステムの仮想通貨です。
イオンにWAON、セブンにnanacoがあるようなイメージでとらえてください。
仮想通貨は数千から数万種類
ちなみに、仮想通貨は数千から数万種類あると言われています。
仮想通貨投資で活発に売買されているのは、その中のごく一部です。
仮想通貨の特徴と仕組みのまとめ
長くなりましたので、この章のポイントをまとめます。
- 仮想通貨と法定通貨の違い
- 投資では同じ役割
- 手に取れない
- 中央の管理者がいない
- → 信頼できる?
- 信頼性を担保する仕組み
- 取引を台帳で記録
- 台帳公開で透明性
- 不正できない堅牢性
- → どうやって堅牢に?
- 仮想通貨システムの堅牢性
- ブロックチェーン技術
- 複数台帳でのチェック
- 通貨発行の仕組み
- 台帳参加者に報酬として発行
- システムで自動発行
- 仮想通貨の種類
- 非常に多い
- 投資で使われるのはごく一部
仮想通貨は投資で使う分には円やドルと同じです。
ですが、日銀のような権威ある管理者がいません。
そこで、透明で堅牢な台帳システムで信頼性を担保しています。
そのシステムに使われている技術がブロックチェーンです。
仮想通貨は台帳への記録に参加した人に報酬として発行されます。
各システムに固有の仮想通貨が数多くあり、その中のごく一部が仮想通貨投資で利用されています。
ザックリ理解してください!
仮想通貨のメリットとデメリット
次に仮想通貨のメリットとデメリットを簡単に紹介します。
仮想通貨のメリット
仮想通貨自体のメリット
まず、仮想通貨そのもののメリットには次のようなものがあります。
- 利用に時間の成約がない
- 決済や送金が速くて安い
- 通貨の違いが影響しない
法定通貨と違って銀行などを通さないため、24時間365日いつでも取引できる上、送金も速くて低コストです。
世界共通で1BTCは1BTCなので、通貨の違いの影響を受けません。
仮想通貨投資のメリット
次に仮想通貨を使った投資のメリットです。
- いつでも投資できる
- 少額でも投資できる
- 短期売買で大儲けの可能性
- 長期投資で大儲けの可能性
仮想通貨は24時間いつでも1円から投資できます。
価格の変動が大きいため、短期の売買で大きく儲けることができます。
また、将来の値上りで大きな利益が出ることが期待されているのです。
目指せ、億り人!
仮想通貨のデメリット
仮想通貨自体のデメリット
次に仮想通貨そのもののデメリットです。
- 信頼性が低い
- 国家による保護がない
- 規制と法整備の影響を受ける
- 犯罪被害に遭う
国家がバックに付いておらず信頼性が低いですし、為替介入など国家による保護もありません。
今後、国家の規制強化や法整備で悪影響を受ける可能性もあります。
また、デジタル通貨ゆえにサイバー犯罪に遭う可能性がある他、最近では仮想通貨を狙った詐欺も増加中です。
詐欺は要注意だよ。
仮想通貨投資のデメリット
仮想通貨投資にもデメリットがあります。
- 大損する可能性
- 仮想通貨業者の経営破綻
- 投資詐欺が多い
- 税制が不利
価格変動が大きいことは大儲けだけでなく大損にもつながります。
業者の経営破綻で損失を負うリスクがある上、最近は仮想通貨詐欺が増えてきています。
また、仮想通貨は株やFXに比べて税制面で不利です。
最高税率が高いです!
仮想通貨の使い道
仮想通貨には大きく3つの使い道があります。
- 支払い
- 送金
- 投資
それぞれ見ていきましょう。
仮想通貨を使った支払い
仮想通貨で支払いができる
仮想通貨を使って支払いをすることができます。
例えばこんな感じです。
- 1BTC=300万円の時に
- 3万円の炊飯器を買って
- 0.01BTCを支払う
支払いにはアプリなどを使います。
どこでそんなことができるの?
仮想通貨を支払いに使える店舗が増えている
実は仮想通貨を支払いに使える企業がすでにあります。
- ビックカメラ
- コジマ
- ヤマダ電機
- 丸井
- メガネスーパー
- H.I.S.
使える店舗はネットショップを中心に増えており、2020年には8万店を超えました。(2021年 一般社団法人日本暗号資産取引業協会調べ)
ビットコインで支払える店舗がほとんどですが、イーサやビットコインキャッシュなど、他の通貨を使える店舗も増えています。(2020年 一般社団法人日本暗号資産取引業協会調べ)
仮想通貨を法定通貨に採用する国も
さらに、仮想通貨を法定通貨に採用する国も出てきています。
国 | 採用年 | 通貨 |
---|---|---|
エルサルバドル | 2021年 | ビットコイン |
中央アフリカ | 2022年 | ビットコイン |
ドミニカ国 | 2022年 | トロンなど |
みんな使ってるの?
仮想通貨での支払いが普及するのはまだ先
僕は使ったことがありません。笑
というか、支払いに使ったことがある人はごくわずかだと思います。
仮想通貨での支払いが普及するのはまだ先の話でしょう。
仮想通貨を使った送金
使い道の2つ目は仮想通貨を使った送金です。
仮想通貨の送金は速くて安い
山田さんに3万円を送る代わりに0.01BTCを送るイメージです。
法定通貨と違って仮想通貨の送金では間に銀行などが入りません。
このため、送金スピードが速い上に手数料も安いのがメリットです。
仮想通貨の送金も普及はまだ先
ただ、現状では仮想通貨の送金は数時間かかったり、手数料が1千円以上かかる業者もあります。
それ以前に、0.01BTCより3万円の現金で受け取りたい人が大半ではないでしょうか?
現金の方が使いやすいもんね。
ですので、仮想通貨を使った送金が普及するのもまだ先の話だと思います。
仮想通貨を使った投資
3つの使い方の中で唯一、すでに普及しているのが仮想通貨投資です。
仮想通貨投資は外貨投資と同じ仕組み
この記事の冒頭で説明した通り、仮想通貨投資は外貨投資と同じ仕組みです。
「安く買って高く売る」ことで儲ける投資です。
仮想通貨投資はすでに普及している
仮想通貨投資はすでに普及しており、様々な形で日々投資が行われています。
- 現物取引
- 証拠金取引(FX、レバレッジ)
- 仮想通貨積立
- 貸仮想通貨
- NFT系
- Move to Earn系など
やってる人は多いの?
活発に投資が行われている
仮想通貨で投資をしている人は株やFXなどに比べれば少ないです。
しかし、活発に投資している人は多数おり、「億り人」など話題にもなっています。
ここまで使い方でした!
仮想通貨の入手方法
仮想通貨はどうやれば手に入るのか?
入手方法を紹介します。
仮想通貨業者での入手
最も一般的なのは仮想通貨業者での入手です。
仮想通貨業者とは?
仮想通貨業者とは仮想通貨の売買や保管など各種サービスを提供する事業者です。
株でいうと証券会社にあたります。
プチ解説 仮想通貨業者とは?
仮想通貨業者での購入
仮想通貨業者での入手方法は2つあります。
一つは仮想通貨業者からの購入です。
イメージとしてはこんな感じです。
- 1BTC=300万円の時に
- 3万円払って
- 0.01BTCを買う
購入というより外貨の両替と考えた方が分かりやすいでしょう。
空港の両替所と同じだ。
仮想通貨業者での取引
もう一つは仮想通貨を売りたい人との取引です。
と言っても人と人とが相談して取引するのではありません。
仮想通貨業者の中の取引所機能に売り注文と買い注文が集まり、売買が成立します。
証券取引所で株が売買されるイメージです。
仮想通貨業者で口座を開設して入手する
いずれの方法でも仮想通貨業者で取引口座を開設します。
そして、お金と交換で仮想通貨を入手します。
証券会社で口座を開設して株を購入するのと同じと考えてください。
口座を開いてお金を払えばゲットできます!
仮想通貨業者のキャンペーンでの入手
仮想通貨業者のプレゼントキャンペーンで仮想通貨を入手することもできます。
よく「会員登録でアマゾンギフト券1千円分プレゼント」とかありますよね?
それと同じように、
- 仮想通貨業者で口座開設したら
- 1千円分のビットコインをプレゼント
みたいなのがよく行われています。
タダでもらえるのでオトクです。
その他の入手方法
その他の仮想通貨の入手方法には次のようなものがあります。
- ポイ活
- ショッピングサイト
- クレジットカード支払い
- 電気代・ガス代の支払い
- ゲーム
ネットショッピングやクレジットカードの利用で仮想通貨がもらえます。
また、ポイ活でポイントの代わりに仮想通貨がもらえるサイトもあります。
これらの方法ではいずれも仮想通貨を無料で入手できるのでオトクです。
ノーコスト・ノーリスクなので仮想通貨を始めるハードルが低いでしょう。
タダが一番!
仮想通貨のまとめ
それでは最後に要点をまとめます。
仮想通貨の要点を復習
仮想通貨は堅牢なシステムで信頼性が担保されたデジタル通貨です。
仮想通貨には取引の利便性や投資で大きく儲けられるなどのメリットがあります。
その反面、ハッキングや詐欺、投資で大損をするなどのデメリットもあります。
仮想通貨の使い道として、現時点で広く普及しているのは仮想通貨投資です。
仮想通貨の入手方法として最も一般的なのは仮想通貨業者の利用です。
仮想通貨についてだいたい分かったよ。
仮想通貨投資を始めてみよう
この記事を読んでいる大半の方が仮想通貨投資に興味を持っていると思います。
「仮想通貨投資=危ない」とよく言われますが、どんな投資にもリスクはあります。
そして、仮想通貨にはリスクを下げた投資の仕方もあるのです。
初心者向けの仮想通貨投資のやり方、始め方を記事でまとめていますので、ぜひ読んでみてください。
以上です!