セブパシフィック機内でフィリピン携帯のSIMカード販売！

セブパシフィック機内でフィリピン携帯のSIMカード販売！

セブパシフィック航空はフィリピン最大の携帯電話会社であるSmart Communicationsとの間で、同社のフィリピン国内用SIMカードをフィリピンに向かう国際線機内で販売する提携を締結と発表しました。（情報元：Cebu Pacific and Smart tie up for mobile data service for inbound tourists）

発表によるとSMART社のブロードバンド用SIMカードである「Smart Bro」を、日本を含む海外からマニラ、セブなどへ向かうセブパシフィック航空の国際線機内で「Cebu Pacific Fun Data SIM」ブランドで12月1日から販売を開始します。

SIMカードの販売価格は500ペソで、1.5ギガバイトのデータ通信（15日間有効）の他、100通のショートメール、10分間のフィリピン国内の通話が含まれ、海外への国際電話にも割引料金が適用されます。

データ通信はLTE対応で、Regular、Mini、Nanoの3つのサイズのSIMカードが同価格で販売されます。

フィリピンのSIMカードが国際線機内で販売されるのはフィリピンで初の試みであり、同国を訪れる観光客の滞在中のモバイル通信の利便性を向上させることが期待されます。

フィリピンの大手携帯電話事業者にはSMART社の他にGlobe Telecomがありますが、今回セブパシフィック航空がSMART社を提携相手に選んだのは、SMART社の親会社であるフィリピン最大の電話会社PLDTとセブパシフィック航空が、ともにフィリピンの華僑系財閥JG Summit Holdingsのグループ企業であることによると思われます。

SMART社のSmart Bro SIMカードはフィリピン国内で50ペソで購入できますが、モバイルデータ通信の利用料は例えば1週間の無制限利用で250ペソですので、1.5ギガバイト15日間に無料通話などが付いた500ペソという価格は極端に割高というほどのものではありません。

さらに発表の中では触れられていませんが、機内で販売する際に客室乗務員がSIMカードのセッティングまで行うものと予想されることから、飛行機を降りた瞬間からフィリピンの携帯電話を利用できることになります。

留学などの目的でフィリピンに初めて来た外国人旅行者が、空港で出迎えスタッフと合流できずに右往左往する姿は、マニラやセブの空港でよく見かける光景です。機内で事前にフィリピンのSIMカードを購入することで、出迎えスタッフが見当たらない場合に電話で連絡を取るなど、今回の提携で外国人旅行者の利便性が高まるものと期待されます。