セブパシフィック、来春マニラ-グアムに就航!

セブパシフィック航空が来年3月にマニラ-グアム線に就航することが分かりました。同社のプレスリリースで発表されました。(情報元:Cebu Pacific announces first US destination

セブパシフィック、来春マニラ-グアムに就航!

それによると就航は2016年3月15日で、火木土日の週4便が運行されます。往路のマニラ発は早朝3時45分、グアム着は10時15分、復路のグアム発は午後12時30分、マニラ着は14時55分を予定しています。使用機材はエアバスA320型機、エコノミーモノクラスの180席で、飛行時間は4時間30分前後の見込みです。

マニラ > グアム
便名
運行曜日
出発
到着
5J101
火木土日
03:45
10:15
グアム > マニラ
便名
運行曜日
出発
到着
5J102
火木土日
12:30
14:55

セブパシフィック航空のマニラ-グアム線は同社にとって初のアメリカ路線であるとともに、同路線における初のLCCとなります。また、現在グアム国際空港にはいずれも韓国のエアプサン、チェジュ航空、ジンエアー、ティーウェイ航空の4社のLCCが乗り入れていますが、セブパシフィックは同空港に乗り入れる初の韓国以外のLCCともなります。

同路線には現在フィリピン航空とユナイテッド航空の2社が運行していますが、セブパシフィックは格安航空会社として最大で両社の83%引きの運賃で対抗するとしています。また、グアム線に引き続きホノルル線、さらにニューヨーク、ロサンゼルスへの就航も計画中です。


セブパシフィック航空にとってアメリカ路線への就航は長年の悲願でした。安全基準の問題からフィリピンの航空会社は長らくアメリカへの新規路線の開設が認められていませんでしたが、2014年4月にアメリカ連邦航空局が定める安全基準のカテゴリー1にフィリピンの航空会社が格上げされ新規開設が可能となりました。

セブパシフィックはその直後からアメリカ路線への就航を表明してきましたが、今回のグアム就航で2年越しの悲願がようやく実現する運びとなりました。今回のグアム便の便名に使わずに空き番としていた3桁の便名で最も若い5J101と102を当てたことにも同社の想いが表れています。


しかしマニラ-グアム線の前途は必ずしも楽観できるものではありません。今回の発表の中で同社は「グアムのフィリピン人コミュニティはグアムの人口の26%を占める大きなものであり、彼らの利用が期待できる」としています。しかしグアムの人口は16万人ですので、現地在住フィリピン人は4万人に過ぎません。

今までセブパシフィック航空の国際線の多くはフィリピン人出稼ぎ労働者(OFW:Overseas Filipino Workers)の利用を見込んで開設されてきており、就航地は130万人のサウジアラビアを筆頭に10万人以上のフィリピン人が住む国が大半でした。それらと比較するとグアムの4万人というフィリピン人人口は決して大きなものとはいえません。

また、現在同路線ではフィリピン航空とユナイテッド航空によって週5,900席が供給されていますが、セブパシフィックの就航によって週1,440席が追加され、供給座席数が25%増加することになります。同社がグアム路線を成功に導くにはOFW需要だけに頼るのではなく、フィリピン国内さらにはタイ、マレーシアなど周辺国も含めたグアムへの観光客の獲得も求められるでしょう。


なおセブパシフィックでは今回のマニラ-グアム線の新規就航を記念し、同路線を対象とした割引プロモーションを実施中です。空港税なども含めた最安のプロモ価格は行きが2,500ペソ、戻りが1,705ペソ、往復で4,205ペソ(10,959円)です。販売は11月29日までで、対象となる搭乗期間は2016年3月15日から11月30日までとなっています。

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