香港エクスプレス完全ガイド

eチケットって何?

eチケットとは何なのか、搭乗券や予約確認表との違いとともに説明します。

用語の定義

eチケットって何なのかよく分からないという人が多いと思います。その説明の前に用語の定義をしておきます。

  • eチケット(電子航空券)
  • 予約確認表(予約確認書、旅程表、確認メール、eチケット控え)
  • 搭乗券(ボーディングパス)

カッコ内は表現が違うだけで同じものです。特に予約確認表は各航空会社によって呼び方が違うので戸惑いがちですよね。

逆に言うと、飛行機のチケットに関連するものは上の3つしかありません。そして、この3つはそれぞれまったく別のものです。どのように違うのか見ていきましょう。

以前の航空券の仕組み

eチケットが何なのかを分かりやすくするために、まずはeチケットがなかった頃の話をします。今から20年くらい前までは、飛行機の予約をすると下の画像のような紙の航空券が渡されていました。

航空券

画像では分かりませんが冊子になっていて、例えば東京-大阪の往復航空券だと、東京→大阪と大阪→東京の2枚綴りになっています。

そして羽田空港でチェックインをすると、東京→大阪の紙をビリっと切り取り、代わりに搭乗口や搭乗時刻、座席番号が書かれた搭乗券が渡されました。

航空券とは搭乗者の個人情報や旅程、支払い内容などが書かれたチケットそものです。そして搭乗券とは航空券と引き換えに渡される入場券のようなものだと考えてください。

eチケットの登場

さて時代が変わりコンピュータ化、電子化が進みます。企業ではコスト削減が叫ばれるようになりました。ここで問題となったのが航空券です。

紙の航空券があることを前提にすると、航空券の在庫を持たないといけませんし、プリンターも必要です。遠方の乗客には郵送しなければいけません。なにより、それらにかかる人件費が大きなコストとなります。

そこで航空会社は紙の航空券を電子データ化することにしました。今まで紙にプリントアウトしていた情報を、コンピュータの中にデータとして保管することにしたのです。

そして乗客に航空券を渡すこともやめました。航空券を渡すのではなく、チェックインカウンターに来た乗客の予約番号やパスポート番号などをもとにコンピュータの中の乗客データを探し、それを基に搭乗券を発行するようにしたのです。

予約確認表の登場

航空会社としてはこれでオールOKでした。問題は乗客です。今まであった航空券がなくなった。飛行機を予約したのに手元に何もない。本当にこれで飛行機に乗れるのか?ちょっと不安で心配ですよね。

そこで登場したのが予約確認表です。何月何日何時のどこからどこまでの飛行機に乗るのか、支払いは済んでいるのか、予約番号は何番か、そういった主だった情報を記載した予約確認表を航空券の代わりに渡すようにしたのです。

まとめ

以上の話をもう一度まとめます。

以前は乗客の情報を紙の航空券に書いて乗客に渡していました。乗客はそれと引き換えに空港で搭乗券をもらって飛行機に乗っていました。

それが現在では、乗客の情報は電子データ化したeチケットとしてコンピュータの中に保存されるようになりました。そして空港では予約番号などからコンピュータの中のeチケットを探し出し、その内容に合わせて搭乗券を発行するようになりました。

でもそれだと乗客としてはちょっと心配なので、主な情報をまとめた予約確認表が乗客にメールで送られるようになった、ということです。

予約確認表の印刷

最後に予約確認表のプリントアウトが必要かについてです。

上述した通り、空港のチェックインカウンターでは乗客の予約番号やパスポート番号でコンピュータの中にあるeチケットを探し、その内容をもとに搭乗券を発行します。ですので、予約確認表がなくてもチェックインと搭乗券の発行は可能です。

ただ、香港エクスプレスもそうですが、搭乗手続き時に予約確認表を提示することを求めている国や航空会社も少なくありません。また、入国時に出国便の航空券を所持していることを義務付けている国もあり、そういった国へ渡航する便にチェックインする際には、予約確認表の提示を求められることが多くなってきています。

また、特に海外旅行の初心者、英語が苦手な人の場合は、予約確認表とパスポートだけ渡せば、チェックインの際に外国語でのやり取りを減らせるというメリットもあります。

ですので、予約確認表はプリントアウトする習慣をつけておいたほうが安全だと思います。

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