ジェットスターの運賃は電車のように常に同じではありません。チケットが余っていたら安くなりますし、残りわずかになると高くなります。距離が長い路線でも競合他社が多ければ安くなります。
また、年末年始や夏休み、連休など繁忙期は通常期よりも需要が増えますので高くなります。逆に、あまり乗客がいない路線の暇な時期のチケットを数ヶ月前に予約すると安くなります。
需要と供給によって常に値段が変わるのがジェットスターの運賃です。
ジェットスターの運賃にはエコノミークラスの場合、Starter、Starter Plus(ちゃっかりPlus)、Starter Max(しっかりMax)の3つのタイプがあります。Starterが機内持ち込み手荷物が付いているだけの一番安いチケットで、それにサービスを少し追加したのがStarter Plus、たっぷり追加したのがStarter Maxです。
サービスを追加すると値段は当然高くなります。ですのでできるだけ運賃を安くしたいならば、Starter運賃のチケットにして荷物などを必要に応じて追加することをおすすめします。
ジェットスターでは路線ごとにチケットの最安値と最高値が決まっています。割引キャンペーンを除けば最安値よりもさらに下がることはないですので、この最安値に近い値段が出たらお買い得と判断して良いでしょう。
日本国内線の路線ごとのStarter運賃の最安値と最高値は以下の通りです。
ジェットスターでは2歳未満を幼児、2歳以上12歳未満を子供、12歳以上を大人としています。子供と大人、つまり2歳以上の乗客にはすべて大人運賃が適用されます。
幼児の運賃は2つの場合に分かれます。まず、日本国内線、オーストラリア国内線、オーストラリアとニュージーランド間の国際線で幼児が同伴者の膝の上に乗る場合、幼児の運賃は無料です。
上記路線以外で幼児が同伴者の膝の上に乗る場合は幼児運賃が適用されます。路線によって異なりますが日本発着国際線では通常2,000~3,500円です。
なお、幼児が同伴者の膝の上には乗らず単独で座席を利用する場合は大人運賃が適用されます。
ジェットスターのような格安航空会社(LCC)には往復割引はありません。行きと帰りを片道ずつ別々に予約しても、往復同時に予約しても運賃は同じです。
ジェットスターのすべてのチケットには自分で機内に持ち込む手荷物の料金が含まれています。持ち込める量は国内線、国際線ともに次の通りです。
運賃に含まれていますので料金を別に払う必要はありません。ですが、追加料金を払って持ち込む手荷物の個数や重量を増やすことはできません。
最も安いStarter運賃には機内に持ち込む受託手荷物は含まれていません。そのままではチェックインの際に荷物を預け入れることはできません。Starter Plus、Starter MaxとビジネスクラスのBusiness、Business Max運賃には含まれています。具体的には下記の通りです。
Starter運賃のチケットを予約する際に、荷物の重量枠を購入することができます。また、それ以外の運賃のチケットについてももともと付いている荷物の重量にさらに重量枠を追加することができます。
これら予約時に購入、追加する受託手荷物の料金は定額ではありません。チケットがたくさん余っている時は荷物代も安いですし、残りが少なくなってくると高くなります。また、年末年始など繁忙期は荷物代も高くなります。
ですので、実際に予約操作をしてみるまではいくらかは分かりません。一例として通常期の20kgの受託手荷物重量枠は東京-札幌で2,100~2,400円、大阪-福岡で1,200~1,800円です。
予約が終わってから荷物の重量枠を追加購入する、例えば予約する時に15kgの重量枠を購入したけれど、実際に荷造りしてみたら15kgをオーバーしそうなのであと5kg追加で購入して20kgまでOKにするといったことが可能です。
ただし、予約時よりも高くなります。予約後に追加する場合の料金は15kgまでは予約時の料金の4割増し、20kg以上は6割増しとなります。
受託手荷物の重量枠の予約、予約後の追加購入をジェットスターのウェブサイトではなく、コールセンターや空港で行った場合、事務手数料100円が加算されます。
上で述べた通り一番安いStarter運賃のチケットには受託手荷物の重量枠は付いていません。事前に重量枠を追加せず、例えば急に荷物ができたとか、機内持ち込み手荷物が重量オーバーで機内に持ち込めなくなったといった場合、チェックインカウンターで重量枠を購入することができます。
当日購入できる重量枠は15kgで、料金は日本国内線2,600円、近距離国際線4,000円、オーストラリア線16,000円です。預ける荷物が100gであっても購入できる重量枠は15kgだけです。
また、日本国内線でチェックイン時には機内持ち込み手荷物が7kgを超えていることを申請せず、搭乗ゲートでの重量チェックで超過が判明した場合、機内には持ち込めず受託手荷物として機内預けになります。この場合の重量枠は日本国内線の場合15kgで3,000円です。
事前に購入していた重量枠をオーバーした場合、また、当日チェックインカウンターで重量枠を購入したが15kgに収まらなかった場合、超過1kgごとに超過手荷物料金が徴収されます。
金額は日本国内線が800円、国際線は1,500円です。例えば国内線で事前の購入枠が20kgでカウンターで量ってみたら21.1kgだった場合、2kg以内の超過ですので800円×2kg=1,600円となります。
ジェットスターなど格安航空会社(LCC)では座席の指定は有料です。
国内線の座席は次の3種に分かれます。
チケットの種類によって追加料金なしで予約できる座席の種類は以下の通りです。
Starter運賃で座席を指定する場合、Starter Plus運賃でスタンダード以外の座席を指定する場合は座席指定料金が必要です。指定料金は以下の通りです。
インターネットで予約
コールセンター・空港で予約
夏休みや年末年始など繁忙期は通常期の料金に200円プラスです。また、コールセンターや空港カウンターで予約するよりも、ジェットスターのウェブサイトやアプリで予約したほうが安くなります。
座席の種類とチケットごとの予約できる座席の種類は国内線と同じです。また、ビジネスクラスは追加料金なしで座席の指定ができます。
エコノミークラスでStarter運賃で座席を指定する場合、Starter Plus運賃でスタンダード以外の座席を指定する場合の座席指定料金は以下の通りです。
インターネットで予約
長距離とはオーストラリア路線、短距離とはそれ以外の路線です。国際線では通常期も繁忙期も座席指定料金は同じです。
格安航空会社(LCC)ではチケットの予約に手数料がかかります。ジェットスターの予約手数料は予約方法別に以下の通りです。長距離国際線は日本発着オーストラリア線、短距離国際線はそれ以外の日本発着国際線です。
ウェブサイト、アプリ
コールセンター、空港
予約手数料は予約1回あたりではなく、乗客1人ごと、搭乗1区間ごとに発生します。例えば夫婦2人で東京-メルボルンを往復するチケットをコールセンターで予約した場合、予約手数料は4,200円×2区間×2人=16,800円です。
せっかく安いチケットを探しても予約手数料で何千円も取られたら意味がありませんので、ウェブサイトやアプリからインターネットで予約することをおすすめします。
チケットを予約して代金を支払う際に手数料がかかります。支払い方法ごとの支払手数料は以下の通りです。長距離国際線は日本発着オーストラリア線、短距離国際線はそれ以外の日本発着国際線です。
クレジットカード
コンビニ、ATM、ネットバンキング
auかんたん決済
支払手数料は乗客1人ごと、搭乗1区間ごとに発生します。子供と両親の3人で東京-大阪往復のチケットを予約しクレジットカードで支払った場合の支払手数料は、500円×2区間×3人=3,000円です。
Starter Max、Business Max運賃で購入したチケットに限りキャンセルをして払戻しを受けることができます。その場合の払戻し手数料は以下の通りです。長距離国際線は日本発着オーストラリア線、短距離国際線はそれ以外の日本発着国際線です。
払戻し手数料は乗客1人ごと、予約1回ごとに発生します。搭乗1区間ごとではありません。例えば1回の予約で東京-大阪の往復チケットを2人分購入した場合、払戻し手数料は3,000円×2人=6,000円です。
エコノミークラスのStarter、Starter Plus運賃、ビジネスクラスのBusiness運賃で購入したチケットはキャンセルできませんし、払戻しを受けることもできません。
日付や搭乗者名などを変更する場合の手数料は変更方法別に以下の通りです。長距離国際線は日本発着オーストラリア線、短距離国際線はそれ以外の日本発着国際線です。
ウェブサイト、アプリ
コールセンター、空港
変更手数料は乗客1人ごと、搭乗1区間ごとに発生します。また、変更できる項目は購入した運賃の種類によって異なります。
ジェットスターに限らず格安航空会社(LCC)はキャンセルや変更の手数料がチケット代に対して非常に高く設定されています。ですので、LCCのチケットは絶対にキャンセル、変更はしないつもりで買う、キャンセル、変更の可能性がある場合は買わないことをおすすめします。
ジェットスターが使用する一部の空港ターミナルビルでは空港利用料がかかります。空港利用料はチケット代と一緒に航空会社が乗客から受け取り、まとめて空港に支払います。空港ごとの利用料は以下の通りです。
成田空港 国内線
成田空港 国際線
関西空港 国内線
関西空港 国際線
中部空港 国内線
中部空港 国際線