ジェットスター完全ガイド

座席・サービスと機内食

座席

ジェットスターの座席

ジェットスターなどの格安航空会社(LCC)は、座席について次のようなコストダウンを図ることで安い運賃を実現させています。

  • 座席の間隔が狭いので足元に余裕はありません。
  • リクライニングできない座席もあります。
  • 映画などが見れる座席のモニタはありません。
  • 座席指定は無料ではありません。

座席の種類

ジェットスターの日本国内線はエコノミーだけで、次の3つのクラスに分けられています。ただし、シート自体は同じものです。

  • スタンダード・シート…普通の座席です。
  • アップフロント・シート…最前列右と前から2~5列目の座席で、到着後に早く降りることができます。
  • エクストラ・レッグルーム・シート…最前列左と非常口横の座席で、他の座席に比べて足元が20cm広いです。

座席指定料金

普通の航空会社は座席指定が無料で格安航空会社(LCC)は有料という人がいますが間違いです。普通の航空会社は座席指定料金が最初から運賃に含まれているだけです。

ジェットスターのエコノミークラスではStarter、Starter Plus(ちゃっかりPlus)、Starter Max(しっかりMax)の3つの運賃クラスがあり、それぞれ運賃に含まれる座席指定料金が異なります。

運賃クラス
SD
UF
EX
Starter
有料
有料
有料
Starter Plus
込み
有料
有料
Starter Max
込み
込み
込み

一番安いStarter運賃には座席指定料金は含まれていません。座席指定はすべて別料金です。Starter Plus運賃はスタンダード・シートだけ別料金無しで座席指定できます。一番高いStarter Max運賃はすべてのタイプの座席の指定料金が含まれています。別料金は一切必要ありません。

Starter、Starter Plus運賃で座席指定する場合の料金ですが、予約方法によって異なります。ジェットスターのウェブサイトやアプリを使ってインターネットから予約する場合は以下の通りです。年末年始など繁忙期は高くなります。

インターネットで予約

シート
通常期
繁忙期
スタンダード
460円
660円
アップフロント
670円
870円
エクストラ
980円
1,180円

ジェットスターのコールセンターや空港のジェットスターカウンターで予約する場合は以下の通りです。インターネット予約よりも100円ほど高くなります。

コールセンター・空港で予約

シート
通常期
繁忙期
スタンダード
570円
770円
アップフロント
770円
970円
エクストラ
1,080円
1,280円

おすすめのシート

個人的には一番安いスタンダード・シートをおすすめします。まず、機内前方のアップフロント・シートですが、メリットは早く降りられることだけです。早いと行ってもせいぜい15分程度の違いで、機内預け荷物がある場合は荷物が出るまで待つのですから結局同じことです。お金を出す価値は極めて低いです。

エクストラ・レッグルーム・シートは足元が広いです。しかしそもそもLCCというのは利便性や快適性を犠牲にして運賃を安くする乗り物です。国際線ならともかく長くても2時間半程度の国内線であれば、足元20cm広めの快適性をわざわざお金を出して求める必要はないと思います。

非常口横座席の利用条件

足元が広い非常口横の座席に座る乗客は、事故などの緊急時に乗員と一緒に他の乗客の避難を手伝うことが求められます。以下に該当する乗客は避難援助をできない恐れがあるため、非常口横座席は利用できません。

  • 15歳未満である
  • 国際線において英語での説明、指示を理解できない
  • 非常時に非常口ドア(重量15kg)を撤去できない
  • 妊娠28週を越えている
  • 幼児を同伴している
  • 独力で避難できない同伴者がいる
  • 聴覚、視覚、運動機能などに障害がある
  • 補助犬(盲導犬、聴導犬など)を同伴している
  • 頭上の荷物収納棚に収まらない手荷物がある
  • 延長シートベルトが必要である

非常口横座席を利用する場合は以下の実施を求められます。非常口横座席を予約した時点でこれに同意したものと見なされます。

  • 搭乗後、乗員による非常時の説明を受ける
  • 非常時に乗員の指示に従って避難援助を行う

サービス

よく「日本航空など普通の航空会社は機内食や飲み物、映画などが無料」といいますが、これはまったくの誤解です。航空会社はボランティア団体ではありません。無料なのではなく最初から運賃に含まれているだけです。

これに対してジェットスターのような格安航空会社(LCC)は、機内食などを含めないことで運賃を安くし、必要な人には別途購入してもらうというスタイルです。アルコールを飲まない人のチケット代にも機内のビールやお酒の代金が含まれている普通の航空会社より公平です。

そこでジェットスターの運賃には何が含まれ、含まれていないのか明確にしておきましょう。○…含まれている、ビ…ビジネスクラスは含まれている、×…含まれていない、です。

×
お湯
×
飲み物
機内食
毛布
×
スリッパ
×
歯ブラシセット
耳栓
アイマスク
新聞・雑誌
×
機内エンターティメント
WiFi
×
ボールペン
×
機内食
×
紙おむつ類
×

見ての通りビジネスクラス以外は何もありません。水も有料ですし、国際線で入国カードを書くときもボールペンを貸してくれたりしません。無料なのは空気だけです。

逆に言うと、必要なものは自分で持ち込みましょう。飲み物は空港の自販機で買えば100円ちょっとですし、毛布やブランケット、機内エンタメの代わりになる暇つぶしのネタは家から持っていけば良いだけです。

足りない部分は自分で補うことで普通の航空会社よりも安くチケットが買える。これが格安航空会社(LCC)を利用するメリットです。

機内食と飲み物

上述の通りジェットスターではビジネスクラスを除いて機内食はチケットに含まれていません。必要な場合は別料金で購入します。また、機内ではハンバーガーやベーグルなどの軽食や飲み物が販売されます。注意点は以下の通りです。

  • 機内食はチケット購入時に予約、または、搭乗までに追加予約が必要で、機内で購入することはできません。
  • 機内食には水が付いています。
  • 機内での支払いは現金かクレジットカードです。
  • 日本発着オーストラリア線はクレジットカード払いのみです。

日本国内線の場合、機内食は1,000円前後です。機内食としては平均的な価格ですが、地上で1,000円出せばもっとまともなものが食べられます。短い距離であれば搭乗する前かあとに食べたほうがオトクだと思います。

JALマイレージバンク

ジェットスタージャパン(GK)運航便で運賃クラスをStarter Plus(ちゃっかりPlus)かStarter Max(しっかりMax)にすると、距離に応じてJALマイレージバンクを獲得できます。

ジェットスターの予約画面で搭乗便を選択すると運賃タイプが表示されます。獲得できるマイルはここで確認できます。

ジェットスターのJALマイレージバンク

運賃クラスを選んだ次の画面で、JALマイルを選択して会員番号を入力します。ここで洗濯を忘れた場合はマイルは付与されません。

ジェットスターのJALマイレージバンク

注意点は以下の通りです。

  • ジェットスター航空(JQ)などジェットスタージャパン以外の運航便は対象とはなりません。
  • 搭乗からマイル付与までは最大で6週間です。
  • マイルの積算率はStarter Plus、Starter Maxともに25%です。
  • 搭乗者名を変更して会員以外が搭乗した場合、幼児運賃で搭乗した場合はマイルは付与されません。

空港ラウンジ

運賃クラスごとに利用できる空港ラウンジは以下の通りです。

  • Starter…なし
  • Starter Plus…なし
  • Starter Max…提携航空会社のラウンジ
  • Business…なし
  • Business Max…カンタスクラブラウンジと提携航空会社のラウンジ

要するにエコノミークラス、ビジネスクラスともに一番高いチケットを予約した場合に限りラウンジを利用できるということです。カンタスクラブラウンジとはジェットスター航空の親会社であるオーストラリアのカンタス航空のラウンジです。

日本国内で利用できるのは大阪関西空港のKIXエアサイドラウンジだけです。成田空港などその他の空港では利用できません。

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