ジェットスターなどの格安航空会社(LCC)は、座席について次のようなコストダウンを図ることで安い運賃を実現させています。
ジェットスターの日本国内線はエコノミーだけで、次の3つのクラスに分けられています。ただし、シート自体は同じものです。
普通の航空会社は座席指定が無料で格安航空会社(LCC)は有料という人がいますが間違いです。普通の航空会社は座席指定料金が最初から運賃に含まれているだけです。
ジェットスターのエコノミークラスではStarter、Starter Plus(ちゃっかりPlus)、Starter Max(しっかりMax)の3つの運賃クラスがあり、それぞれ運賃に含まれる座席指定料金が異なります。
一番安いStarter運賃には座席指定料金は含まれていません。座席指定はすべて別料金です。Starter Plus運賃はスタンダード・シートだけ別料金無しで座席指定できます。一番高いStarter Max運賃はすべてのタイプの座席の指定料金が含まれています。別料金は一切必要ありません。
Starter、Starter Plus運賃で座席指定する場合の料金ですが、予約方法によって異なります。ジェットスターのウェブサイトやアプリを使ってインターネットから予約する場合は以下の通りです。年末年始など繁忙期は高くなります。
インターネットで予約
ジェットスターのコールセンターや空港のジェットスターカウンターで予約する場合は以下の通りです。インターネット予約よりも100円ほど高くなります。
コールセンター・空港で予約
個人的には一番安いスタンダード・シートをおすすめします。まず、機内前方のアップフロント・シートですが、メリットは早く降りられることだけです。早いと行ってもせいぜい15分程度の違いで、機内預け荷物がある場合は荷物が出るまで待つのですから結局同じことです。お金を出す価値は極めて低いです。
エクストラ・レッグルーム・シートは足元が広いです。しかしそもそもLCCというのは利便性や快適性を犠牲にして運賃を安くする乗り物です。国際線ならともかく長くても2時間半程度の国内線であれば、足元20cm広めの快適性をわざわざお金を出して求める必要はないと思います。
足元が広い非常口横の座席に座る乗客は、事故などの緊急時に乗員と一緒に他の乗客の避難を手伝うことが求められます。以下に該当する乗客は避難援助をできない恐れがあるため、非常口横座席は利用できません。
非常口横座席を利用する場合は以下の実施を求められます。非常口横座席を予約した時点でこれに同意したものと見なされます。
よく「日本航空など普通の航空会社は機内食や飲み物、映画などが無料」といいますが、これはまったくの誤解です。航空会社はボランティア団体ではありません。無料なのではなく最初から運賃に含まれているだけです。
これに対してジェットスターのような格安航空会社(LCC)は、機内食などを含めないことで運賃を安くし、必要な人には別途購入してもらうというスタイルです。アルコールを飲まない人のチケット代にも機内のビールやお酒の代金が含まれている普通の航空会社より公平です。
そこでジェットスターの運賃には何が含まれ、含まれていないのか明確にしておきましょう。○…含まれている、ビ…ビジネスクラスは含まれている、×…含まれていない、です。
見ての通りビジネスクラス以外は何もありません。水も有料ですし、国際線で入国カードを書くときもボールペンを貸してくれたりしません。無料なのは空気だけです。
逆に言うと、必要なものは自分で持ち込みましょう。飲み物は空港の自販機で買えば100円ちょっとですし、毛布やブランケット、機内エンタメの代わりになる暇つぶしのネタは家から持っていけば良いだけです。
足りない部分は自分で補うことで普通の航空会社よりも安くチケットが買える。これが格安航空会社(LCC)を利用するメリットです。
上述の通りジェットスターではビジネスクラスを除いて機内食はチケットに含まれていません。必要な場合は別料金で購入します。また、機内ではハンバーガーやベーグルなどの軽食や飲み物が販売されます。注意点は以下の通りです。
日本国内線の場合、機内食は1,000円前後です。機内食としては平均的な価格ですが、地上で1,000円出せばもっとまともなものが食べられます。短い距離であれば搭乗する前かあとに食べたほうがオトクだと思います。
ジェットスタージャパン(GK)運航便で運賃クラスをStarter Plus(ちゃっかりPlus)かStarter Max(しっかりMax)にすると、距離に応じてJALマイレージバンクを獲得できます。
ジェットスターの予約画面で搭乗便を選択すると運賃タイプが表示されます。獲得できるマイルはここで確認できます。
運賃クラスを選んだ次の画面で、JALマイルを選択して会員番号を入力します。ここで洗濯を忘れた場合はマイルは付与されません。
注意点は以下の通りです。
運賃クラスごとに利用できる空港ラウンジは以下の通りです。
要するにエコノミークラス、ビジネスクラスともに一番高いチケットを予約した場合に限りラウンジを利用できるということです。カンタスクラブラウンジとはジェットスター航空の親会社であるオーストラリアのカンタス航空のラウンジです。
日本国内で利用できるのは大阪関西空港のKIXエアサイドラウンジだけです。成田空港などその他の空港では利用できません。