【質問】友だちの結婚式で高松に行きます。ジェットスターが安いので使おうと思っているのですが、安い航空会社はよく遅れるのではないか心配です。ジェットスターはよく遅れるのでしょうか?
【回答】ジェットスターに限らず格安航空会社(LCC)は全日空など普通の航空会社に比べてよく遅れます。LCCはコストを削減し、ムダがない効率の良い経営をすることで運賃を安くしています。これが遅れがよく出る原因です。
例えば、東京から大阪に行って戻ってくる飛行機があるとします。もし東京から大阪が遅れた場合、戻りの大阪から東京の便の出発を遅らせないため、普通の航空会社は拠点空港に予備の飛行機を置いておき、遅れが出たら予備機を代わりに飛ばします。ですがLCCはコスト削減のためにこういった予備機は置きません。
また、大阪に着いて折り返しで東京に出発するまで、普通の航空会社は1時間くらい間隔を開けます。ですがLCCは40分前後で折り返します。この20分の節約を積み重ねることで、1日にあと1回、2回余計に飛ばせば機材運用の効率がアップするからです。
しかし逆に言うとギリギリでやり繰りをしているわけです。大阪への到着が10分遅れた場合、普通の航空会社は20分の余裕で吸収できます。ですがLCCは吸収できる余裕が無いので、そのまま東京への出発が10分遅れるのです。
チケット代を少しでも安くするために、予備の飛行機を置かず、ギリギリで折り返す。その結果、一度遅れが生じたらその日の運行がすべて終わるまで遅れは解消できない。安さと遅れはワンセットだと思ってください。
実際、15分以上の遅れが発生する率(遅延率)は国土交通省の発表によると、日本航空など普通の航空会社が7%前後であるのに対して、LCCは10~20%前後です。安い代わりに遅れるのがLCCです。
ですので、結婚式など絶対に遅れることができない移動にはLCCを利用しないことをおすすめします。LCCは遅れても大丈夫なときにだけ利用する乗り物です。