【質問】チェジュ航空のサイトで予約をしたのですが、チケットのことで混乱しています。僕は航空券を予約したのですが、チェジュ航空からはEチケット確認書というものがメールで送られてきました。これが搭乗券になるのでしょうか?それとも、Eチケット確認書をチェックインのときに渡して、航空券と搭乗券をもらうのでしょうか?
【回答】この混乱、けっこう多いパターンですよね。一つ一つの単語の定義をしっかり押さえましょう。まず、関係するのは次の4つの単語です。
それぞれについて、順序が前後しますが説明していきます。
【航空券】航空会社と乗客との間で運送契約を結んだことを示す書類です。どの飛行機に誰が乗って、荷物はこれだけ含まれていて、運賃はいくらで、それはすでに支払い済みなどなど。それらを記録して証明するものです。
昔は紙に印刷して乗客に渡していました。そして乗客が管理していたので、なくすと乗れませんでした。
【搭乗券】搭乗ゲートや搭乗時刻、座席番号などが書かれた紙です。チェックインカウンターで所定の搭乗手続きを行った乗客に対して発行されます。
昔は航空券をカウンターで渡し、それと引き換えに搭乗券が渡されました。往復だと航空券が2枚付いていて、1枚をビリっと切り取って、搭乗券が渡されていました。
【電子航空券】さて、時代が変わってコンピュータ技術が発達すると、航空券に記載する情報をコンピュータで管理できるようになりました。
そして、紙の航空券をなくせないか?という考えが出てきました。だって、航空会社としては印刷したり紙を使うコストを削減したいですし、乗客にとっても自分で管理すると紛失などのリスクがありますから。
どの飛行機に誰が乗るなどなどが分かれば良いのだから、それらの情報をコンピュータに記録しておこう。紙に印刷して乗客に渡すのではなく、コンピュータの中でデータとして保管しておこう。
この保管されたデータそのものが電子航空券です。航空券が印刷された紙から、コンピュータ内の形のないデータに変わった。そして、管理者が乗客から航空会社に変わった。この2点がポイントです。
【旅程確認書】でも、それでは乗客としてはちょっと不安ですよね。別に航空会社を疑うとかいう意味じゃなくて、何も手元にないのって、ちょっと心細いじゃないですか。
そこで、航空券の情報の中で重要なものを紙に書き出して、乗客に渡したのが旅程確認書です。呼び方は予約確認表とか、Eチケット控えとか、Eチケット確認書とかいろいろありますが、すべて旅程確認書のことです。
技術が進んで、PDFファイルなどの形でメールで乗客に渡し、プリントアウトは乗客が行うので、航空会社にとっては紙代などのコストアップにつながらず好都合でもありました。
簡単にまとめると次のようになります。
予約をすると昔はその内容を書いた航空券が渡されました。今はデータ管理の電子航空券なので、紙の航空券は渡されません。でもそれだと不安なので、代わりに旅程確認書が渡されます。
搭乗当日チェックインカウンターで、昔は紙の航空券を渡し、その内容に合わせて搭乗手続きをし、航空券をビリっと破って引き換えに、座席番号などが書かれた搭乗券が渡されていました。
今はカウンターでパスポートや旅程確認書を見せ、カウンターのスタッフが会社のコンピュータの中の電子航空券の情報を見て、それに合わせて搭乗手続きを行い、乗客に搭乗券を渡します。
分かりますでしょうか?