中国成都市のビジネスホテル「如家酒店成都地下鉄新南門駅店」の詳細について紹介します。
如家酒店成都地下鉄新南門駅店は成都市の中心部から少し離れたところにある如家グループのビジネスホテルです。ホテル本体もさることながらご近所の魅力でおすすめのホテルです。
成都市の中心部は二環という環状道路で囲まれていて、その中心に天府広場があるのですが、二環で囲まれた部分を天府広場を中心に十文字に切ると考えやすいと思います。このホテルは右下のエリアにあります。
右下のエリアには成都市屈指の商業地で伊勢丹やイトーヨーカドーも店舗を出している春熙路があります。そこから地下鉄で一つ隣の駅がこのホテルの最寄駅である新南路です。けっこう栄えたエリアにあります。
最寄りの地下鉄3号線新南路駅がアクセスの起点になります。むちゃくちゃアクセスが良いと言うほどではないのですが、地下鉄を使いこなせば便利な立地です。
成都駅から地下鉄1号線に乗り、省体育館駅で3号線に乗り換えて25~30分くらいです。
逆方向でホテルから成都駅に向かう場合は、ラッシュ時でなければホテルの向かいのバス停から28路のバスに乗れば乗り換えなしで30分ほどですので、こちらのほうが便利が良いと思います。
東駅は峨眉山や楽山、重慶や上海方面に向かう高速鉄道の多くが発着する成都市最大の鉄道駅です。春熙路駅で乗り換えて地下鉄で20分ちょっとです。
まるで存在感のない南駅ですが。省体育館駅で乗り換えて地下鉄で20分足らずです。
空港から高速鉄道で成都南駅、または成都東駅へ、そこから地下鉄と乗り継ぐと30~50分です。ただ、きっぷを買ったり乗り換えたりと面倒なので、鉄オタ以外はこんなルートは使いません。
一般人はリムジンバス1号線で省体育館まで(20~40分)行き、そこから地下鉄3号線で2駅目です。
シングル、ダブルともに1泊180元前後です。成都市内では特に安くもなく高くもなく、ビジネスホテルとしては普通の価格帯です。同じくらいの条件でもう少し安いホテルもあります。
普段は170元強の部屋を使っているのですが、今回ケチって160元強の一番安い部屋にしたら一挙に狭くなってがっくりしょんぼりでした。
8階に朝食用のレストランがあるだけです。昼と夜は営業していません。ホテルの裏に宿泊者用の駐車場があります。
ビジネスホテルは宿泊に特化していますので、ホテルライフ満喫系の設備は一切ありません。
このホテルはかれこれ10年くらい前から定宿にしています。以前はmotel168だったのですが、2015年前後に如家酒店にリブランドしました。中身は特には変わっていません。
今までずっと普通の部屋を取っていたのですが、上述の通り小銭をケチったおかげでとんでもなく狭くなっちゃいました。見ての通りギッチギチです。JRの寝台特急の個室に泊まったような気分です。
隙間のすの字も感じさせないくらい、ドンキホーテの圧迫陳列を彷彿とさせる詰め混み具合です。
ただ、これはあくまでもこの一番安い部屋だけです。普通の値段の部屋はバスルームを除いたスペースでこの部屋の倍くらいありますので快適に過ごせます。
バスルームも清潔かつスペースに余裕があり、むしろそのスペースの半分でもベッドルームに譲れよと言いたくなるくらいです。
シャワースペースにはシャワーカーテンが付いています。湯温、湯量ともに十分です。
洗面台の横にはドライヤーが据え付けられています。その左に見えるのは後述する浄水器です。
室内の壁には洋服掛けとハンガーがかかっています。超貧相ですが機能を果たせばOKと割り切ってください。
インターネットはWiFi接続です。motel168時代は有線接続もできたのですが、現在は接続口があるだけでLANケーブルは用意されていません。接続状態、速度ともにメールチェック、サイト閲覧レベルであればまったく問題ありません。
如家にリブランドしてからネットへの接続方法が変わったようで、プラウザを開くと携帯番号を入力しろと指示があり、携帯に送られてきたショートメールに書かれているパスワードを入力して接続するという、大雑把な中国人のくせにクソ面倒なことさせるなよ!方式になってました。
では中国の携帯を持ってない人はどうするの?って話ですが、ここのホテルは10年以上に渡って外国人を宿泊させてきてますので、きっと別の方法があると思います。フロントで聞いてみてください。
シャワー浴びて酒かっくらって眠れれば御の字という方のためのアメニティ構成となっております。
アメニティは歯ブラシ、石けんなど必要最低限のものだけです。綿棒などは必要ならば持参してください。
ボディソープとシャンプーはシャワースペースの壁にディスペンサーが備え付けられています。
かつては如家もmotel168もマグカップだったのですが、洗う手間の削減(&宿泊客の勝手に持ち帰り対策?)のため紙コップになってしまいました。また、ミネラルウォーターがなくなり浄水器に変わりました。
フラッシュで真っ白に映り不気味ですが、これが浄水器です。上の方に「飲める、信じろ、勇気を出せ!」と書いていますが(ウソ)、やっぱり怖いので沸かして飲んでいます。(怖いと感じたら普通はミネラル買うよね。笑)
オール喫煙室です。でも、日本のビジネスホテルの喫煙室みたいに、喫煙者が部屋に入ってもタバコ臭がウワッと感じられるというレベルではありません。非喫煙者は感じると思いますが、喫煙者では感じないレベルです。
朝食は朝7時から10時まで8階の朝食会場であります。1人15元、ゴールド以上の会員は無料です。ホテルの近辺に朝食を食べられるローカルの店はあるのですが、そういった店に慣れてないならばここで食べるか朝飯抜きかの二択になります。
気になる内容ですが、四川省だからといって朝から火鍋が出たりしません。ごく普通の中国の家庭料理です。内容は充実していませんし特に美味いわけでもないですが、15元だとこんなもんでしょ。150元出すなら内容を主張して良いと思いますが、なにせ15元ですから。
静粛性は口が裂けても高いとはいえませんし、むしろ積極的に低いですが、廊下の音などは他の中国のビジネスホテルに比べるとあまり聞こえてこないほうです。
部屋によっては外の通りに面していますが、交通量がそれほど多くなく、特に朝晩は少ないのでうるさくて眠れんぞ!とブチ切れる心配はありません。
まず交通面ですがホテルから地下鉄の駅まで徒歩3分足らずですので、地下鉄利用を前提とした移動は至って便利です。バス停も近くにありますので、バスを使いこなせるならば交通面での問題はないと思います。
また、地下鉄駅の隣が成都南郊へのバスが発着する新南門バスターミナルですので、峨眉山や楽山、雅安などの観光地に行くのにはこのホテルが利便性的にベストです。
買い物について近くにスーパーはありませんがホテルの隣にコンビニもどきが3件並んでます。3件ともまわれば欲しいものはきっと手に入るでしょう。近隣に飲食店は多数あります。特にローカルの食堂が複数ありますので、地元メシ大丈夫の人にはオススメです。
そこそこのお値段で交通の利便性も良く、貧乏根性を発揮しなければ部屋も広く快適で、買い物も飲食もそこそこ便利。平均的にベリーグッドなホテルです。
ですがはっきり言って、ここよりも条件の良いホテルは他にもあります。例えば地下鉄の利便性で言うと、ここよりも市二医院駅横の莫泰酒店の方が使い勝手は上です。
なのになぜ10年もこのホテルを定宿にしているかというと、メシです。ホテルの向かいの小区にある金林飯店という食堂が胃袋を右手でガッチリわしづかみなのであります。
小汚い思いっきりローカルの食堂で、近所のじいさまとか土木工事帰りの労働者とかが、白酒を小瓶から直で飲みながら大音響の四川語でぐだぐだトークしつつ回鍋肉食べてるみたいな、ズッポリ地元民の安食堂です。
なのですが、美味い。いや、マジで。特に辣子鸡が絶品。間を空けながら10年くらい通ってますが、いつ行ってもコンスタントに混んでます。特に夜はオールウェイズ満席です。だからホテルがどうこうやないんよね。この食堂なんよ。笑
ただホテル自体も成都でベストではありませんが、極めて非常に超級ベターです。地元メシ大丈夫の方に金林飯店とセットでオススメします。