「OwnersBookは早期償還が多い」という声がネット上でよく見かけられます。
本当にそうなのでしょうか?
根拠のない不正確な情報であれば、我々の投資判断を誤らせることになります。
また、いわれなき悪評はOwnersBookにとって迷惑でしょう。
果たしてOwnersBookは本当に早期償還が多いのか?
実態を調査してみました。
データで語ります!
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OwnersBookの早期償還の実態
それではさっそくOwnersBookの早期償還実態の調査結果です。
調査の概要
最新の案件を調査対象にできれば一番良いのですが。
2021年は言うまでもなく、2020年に募集された案件も半数が運用中です。
そこで、ほぼすべての運用が終了している2019年に募集された39案件を調査対象としました。
区分 | 案件数 |
---|---|
全案件 | 39件 |
内、運用終了 | 37件 |
内、運用中 | 1件 |
内、延長 | 1件 |
早期償還の有無
まず、実際にどれくらいの案件が早期償還になったかです。
全39案件の内、早期償還が行われたのは35件、行われなかったのは運用中、延長も含めた4件だけでした。
区分 | 案件数 | 比率 |
---|---|---|
早期償還あり | 35件 | 89.7% |
早期償還なし | 4件 | 10.3% |
実に9割の案件で早期償還が行われています。
「OwnersBookは早期償還が多い」というネット上の声は実態に合致しています。
デマではなかった。
短縮された月数
では、早期償還はどの程度のレベルで行われているのでしょうか?
早期償還が行われた35案件について、当初の予定より何カ月短縮されたかを調べました。
短縮月数 | 案件数 | 比率 |
---|---|---|
1~6カ月 | 11件 | 31.4% |
7~12カ月 | 14件 | 40.0% |
13~18カ月 | 2件 | 5.7% |
19~24カ月 | 8件 | 22.9% |
3割の案件で半年以内の短縮、1年以内で見ると全体の7割です。
一方、2年近く短縮された案件も2割ありました。
全体の平均は9.5カ月ですので、10カ月前後短縮になるつもりでいると良いようです。
けっこう短縮されるのね。
短縮された割合
最も重要なのは、予定より何割短縮されるかではないでしょうか?
運用期間が3割短くなると、分配金が予定より3割減るからです。
そこで、早期償還が行われた35案件について、予定期間の何%短縮されたかを調べました。
短縮率 | 案件数 | 比率 |
---|---|---|
1~20% | 9件 | 25.7% |
21~40% | 8件 | 22.9% |
41~60% | 6件 | 17.1% |
61~80% | 4件 | 11.4% |
81~100% | 8件 | 22.9% |
短縮率が2割以下で済んだのは全体の4分の1だけ。
8割以上短縮されたものも2割あります。
平均は43.9%なので、実際に運用されるのは予定運用期間の5~6掛けのようです。
分配金も予定の5~6掛けってことか。
実際の運用期間
ここまで読んでネガティブな印象を持った方が多いでしょうが。
僕のような短期運用大好き派にとっては短い方がグッドなんですよね。笑
「OwnersBook=運用期間が長い」というイメージが定着していますが実際はどうなのか?
運用が終了した37案件について、実際に運用された期間を調べました。
短縮月数 | 案件数 | 比率 |
---|---|---|
1~6カ月 | 14件 | 37.8% |
7~12カ月 | 6件 | 16.2% |
13~18カ月 | 6件 | 16.2% |
19~24カ月 | 8件 | 21.6% |
25~30カ月 | 3件 | 8.1% |
なんと、4割近くの案件で実際の運用期間は半年以内でした。
半分以上が1年以内、2年を超える案件は1割足らず。
平均の運用期間は12.6カ月です。
「オナブ=長期」という我々のイメージは誤っており、認識を改めるべきなようです。
オナブで投資する?
半分弱が1年オーバーなので…
相変わらずのスモールハート。
OwnersBook早期償還調査のまとめ
最後に要点をまとめます。
- OwnersBookは早期償還が多い
- 平均で10カ月短縮
- 実際に運用されるのは平均で予定の5~6割
- 「オナブ=長期」は誤り
- 半分以上が1年以内
この結果をどう見るかですが。
「早期償還がイヤ」派は、最初から予定の5~6掛けになるつもりで案件を選ぶのが一つの手でしょう。
24カ月の案件ならば、12カ月くらいで終わるつもりで投資する。
最初から半分くらいのつもりでね。
逆に「運用期間は短い方が良い」派は、長期だからとOwnersBookを毛嫌いする必要はないと言えます。
2分の1の確率で1年オーバーになる可能性はありますが、2年を超える確率は1割以下です。
7割の案件が18カ月以内だよ。
以上、OwnersBook早期償還の実態調査でした。
参考になればうれしいです!
コメント
恐らくですが、借り手に早期償還してもデメリットないので、借り手が元々短期で借りたいと申し出てても、オーナーズブックが説得し、とりあえず24ヶ月で借りて、何かあったら予定より延長、何事もなければ予定通り短期で返済なんじゃないかと
明らかに期限が足並み揃えられてますからね
中には最初から3ヶ月だけとか2ヶ月だけ借りたいって借り手も多数いるはず
違法ではないが、ちょっと誠実性にかけますよね
こんにちは~
12カ月の予定で12カ月で契約して、もし12カ月で返済できなくなった場合。
遅延になって投資家は不安になるし、オナブの評判は落ちるし。
それに借り手は遅延損害金を払わなければならなくなるし。
そう考えるとあらかじめ長めの契約にしておくのは決して悪いことではないと思います。
あとは程度の問題ですね。
平均で予定の半分というのはさすがに。
もうちょっと実態との乖離が縮まってくれると投資家としては助かります。
ま、オナブはまじめなので徐々に改善してくれると思いますよ。