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信託と信託受益権とは?|初心者向けにやさしく解説

信託と信託受益権とは?|初心者向けにやさしく解説のタイトル画像

信託信託受益権はソーシャルレンディングなどでも使われています。

特に信託はたまに耳にしますが、実はよく分かっていないという人も多いのでは?

そこでこの記事では信託と信託受益権を初心者向けにやさしく詳しく解説します。

タロウさん
タロウさん

100%理解できます!

 

 

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

信託とは?

信託とは?のタイトル画像

それでは信託の解説から始めます。

 

資産運用の仕組みの名前

信託とは資産運用の仕組みの名前です。

どんな仕組みなのか簡単な例で説明します。

 

信託の基本例

老夫婦が老人ホームに入ることにしました。

そこで、これまで住んでいた家を信託銀行に渡し、シェアハウスとして運営してもらう。

そして、生じた利益を東京でひとり暮らしをしている大学生の孫に学費として渡してもらうことにしました。

信託の説明図1

  • 老夫婦が信託銀行に家を渡す
  • 信託銀行はシェアハウスとして運営
  • 利益は孫に渡す

これが信託の基本例です。

なぜ、シェアハウスで銀行なのかは、のちほど説明します。

 

信頼できる相手に託す

さきほどの例で何をしているのかと言う、

  • 信頼できる相手に財産を託し
  • 事前に合意したルールで管理、運用してもらう

老夫婦に不動産運用のノウハウはありません。

なので、信頼できる相手に託して代わりにやってもらう。

頼できる相手にす」、だから「信託」です。

 

信託の基本用語

さきほどの例を使って信託の基本用語を説明します。

信託の説明図2

  • 委託者:財産を託す人(老夫婦)
  • 受託者:託された財産を管理運営する人(信託銀行)
  • 受益者:生じた利益を受け取る人(孫)
  • 信託財産:信託された財産(家)

これらを使って信託を説明すると、こうなります。

  • 信託
    1. 委託者から託された信託財産
    2. 受託者が事前合意に基づき管理、運営し
    3. 生じた利益を受益者に給付する仕組み

なんとなく分かったと思いますので、もう少し身近な例で復習しましょう。

 

代表的な信託は投資信託

私たちに最も馴染み深い信託は投資信託です。

 

オルカンもSP500も信託

つみたてNISAでeMAXIS SlimのオールカントリーやS&P500に投資している人も多いでしょう。

これら投資信託も信託です。

信託の説明図3

  1. 投資家(委託者)が
  2. お金(信託財産)を
  3. 投信会社(受託者)に託し
  4. 利益が投資家(受託者)に給付される

信頼できる受託者に信託財産を託し、管理、運用してもらう。

まさに信託です。

左野くん
左野くん

さっきの図と違うくない?

 

自益信託と他益信託

投資信託では委託者と受益者がともに投資家です。

このように委託者と受益者が同一であるものを自益信託といいます。

一方、最初の老夫婦の例のように、委託者と受益者が別であるものは他益信託です。

  • 自益信託:委託者 = 受益者
  • 他益信託:委託者 ≠ 受益者
タロウさん
タロウさん

ここまで信託の基本でした!

信託のメリット

信託のメリットのタイトル画像

わざわざ信託を使うのは信託にメリットがあるからです。

 

管理や運用をプロに任せられる

信託の最も大きなメリットは財産の管理や運用をプロに任せられることです。

 

株や債券は投信会社に

僕もつみたてNISAでオルカンを買っていますが、自分で世界中の株を買うなんて無理です。笑

eMAXIS Slimのイメージ

でも、信託を使えば株の選別や購入をプロに丸投げできます。

丸投げする代わりに投信会社に払う手数料が信託報酬です。

 

不動産は専門業者に

同様に老夫婦にシェアハウスの運営なんて無理です。

なので、信託銀行に代わりに運営してもらいます。

信託の説明図4

実は信託銀行は不動産のプロで、不動産の管理、運用を主力業務としています。

 

安全性が高い

所有権は受託者に移動する

委託者が信託財産を受託者に信託する際、信託登記所有権移転登記を行います。

これにより、信託財産は受託者のものとなります。

つまり、所有権が委託者から受託者に移動し、信託財産の名義は受託者となるのです。

右田さん
右田さん

使い込まれたらどうするのよ!

 

分別管理義務

所有権が移ったからといって、受託者が勝手に使って良いわけではありません。

受託者には信託財産を自身や他の委託者の財産と分けて管理することが義務付けられています。

これを分別管理義務といいます。

 

倒産隔離機能

また、信託財産の所有権は受託者に移るものの、受託者自身の財産とは独立したものと扱われます。

受託者からも委託者からも分離された状態です。

このため、受託者や委託者が破産しても、債権者は信託財産に対して強制執行を行うことはできません

つまり、信託財産は受託者、委託者の倒産の影響を受けないということです。

これが信託の倒産隔離機能です。

こういった仕組みによって信託の安全性が確保されています。

タロウさん
タロウさん

安全にプロに任せます!

信託受益権とは?

信託受益権とは?のタイトル画像

次に信託受益権の説明です。

 

利益を受け取る権利

信託財産から発生する利益を受取る権利

信託受益権とは信託財産から発生する利益を受け取る権利のことです。

信託の説明図5

老夫婦の自宅から発生する利益を孫が受け取る権利、オルカンの分配金を投資家が受け取る権利、いずれも信託受益権です。

 

所有権と分離

信託受益権の大きな特長は、信託財産の所有権と切り離されることです。

ですので、信託財産の所有権が受託者にある状態のままで、信託受益権を売買することもできます。

左野くん
左野くん

仕送り受け取り権だけ売買できる。

 

不動産信託で活用

信託受益権が最も有効に使われているのが不動産信託です。

 

不動産投資に信託を活用

不動産信託とは次のような仕組みです。

信託の説明図6

  1. 不動産会社などが不動産を開発
  2. 不動産を信託銀行などに信託する
  3. 信託銀行などが管理、運用する
  4. 利益が発生する
  5. その利益の信託受益権を投資家などに販売する
右田さん
右田さん

なんでそんな面倒なことを?

タロウさん
タロウさん

面倒の逆です!

 

受益証券

信託受益権(利益を受け取る権利)を証明する紙(または相当するもの)を受益証券といいます。

受益証券は株や社債と同様に売買したり小口化したりできる有価証券です。

信託受益権の売買は受益証券の売買によって行われます。

 

信託受益権で不動産投資が簡便に

銀座の100坪の土地を1坪ずつ100人の投資家に売るとしましょう。

そのためには100坪の土地を100区画に分けなければなりません。

めちゃくちゃ手間ですし、登記費用などコストもかかります。

100坪の土地を100区画に分けるイメージ

でも、その土地を信託すれば、信託受益権を100口に分割し、100人の投資家に販売するだけで済みますよね?

取引の手間と費用を大幅に削減することで、現物不動産よりも格段に取引しやすくなる

不動産信託と信託受益権は不動産取引に非常に適したツールなのです。

左野くん
左野くん

確かに!

 

受益証券発行信託

なお、不動産信託のように受益証券を発行する信託を受益証券発行信託といいます。

この受益証券発行信託の仕組みを活用しているのがSTOのALTERNA(オルタナ)です。

ALTERNA(オルタナ)のサイト画像

 

ソーシャルレンディングへの活用

信託受益権はソーシャルレンディングでも活用されています。

それがbitREALTYです。

bitREALTYのサイトの画像

bitREALTYではSPC(下図では合同会社KRF103)が不動産信託受益権を取得します。

その取得費用を別のSPC(下図では合同会社BRD3)が融資するのですが、その融資するお金を投資家がbitREALTYを通じて出資します。

bitREALTYの仕組み

投資家のお金は2つのSPCを経由して不動産信託受益権の取得に使われているのです。

右田さん
右田さん

ソシャレンで信託受益権を使っているのね。

信託と信託受益権のまとめ

信託と信託受益権のまとめのタイトル画像

それでは最後に信託と信託受益権の要点をまとめます。

 

信託のまとめ

信託は資産運用の仕組みの一種です。

 

基本的な用語

  • 委託者:財産を託す人
  • 受託者:託された財産を管理運営する人
  • 受益者:生じた利益を受け取る人
  • 信託財産:信託された財産
  • 信託報酬:委託者が受託者に払う手数料

 

信託は資産運用の仕組み

信託の説明図4

  1. 委託者が信託財産を受託者に託す
  2. 受託者が信託財産を管理運用する
  3. 生じた利益を受益者に給付する

 

信託の代表例

信託の説明図3

  • 投資信託(自益信託)
  • 老夫婦が自宅で孫に仕送り(他益信託)

 

信託のメリット

  • プロに管理運用してもらえる
    • 不動産を信託銀行などに
    • お金を投信会社に
  • 安全性が高い
    • 分別管理義務
    • 倒産隔離機能

 

信託受益権のまとめ

利益を受け取る権利

信託の説明図5

  • 信託財産から発生する利益を受け取る権利
    • 老夫婦の自宅から発生する利益を受け取る権利
    • オルカンの分配金を受け取る権利
  • 所有権と分離される
    • 所有権と信託受益権を切り離し
    • 信託受益権だけで売買できる

 

不動産信託

信託の説明図6

  1. 不動産信託受益権を受益証券化
  2. 小口化して投資家に販売
  3. 取引の手間と費用を大幅に削減

 

しっかり理解して安全な投資を

以上、信託と信託受益権について解説しました。

信託と信託受益権は多くの投資商品で活用されています。

現状ではソシャレン、クラファン投資家に関係する投資商品はALTERNA(オルタナ)bitREALTYだけですが。

ALTERNA(オルタナ)のサイト画像

これから似たような商品が出てくる可能性はありますよね?

よく分からずに手を出すと大きなリスクを背負いかねません。

あとから後悔しないように、信託と信託受益権をしっかり理解して安全な投資をしましょう。

タロウさん
タロウさん

以上です!

 

コメント

事故

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで分配金の支払いや元本の償還が遅れたり、元本が戻ってこなくなるなどのトラブルを、このブログでは「事故」と表現しています。

保全

保全とは借り手が返済できなくなった場合に備え、貸し手があらかじめ用意する融資金の回収手段のことです。

保全の代表的なものは担保と連帯保証です。

例えば、銀行が融資の際に借り手の自宅を担保とし、借り手が返済できなくなると自宅を売却して融資金を回収します。

保証と連帯保証

保証とは、

  1. 借り手が返済しない場合に
  2. 借り手に代わって返済する責任を負う

ことです。

保証では、貸し手は借り手が返済できなくなって初めて、保証人に返済を求めることができます。

これに対して連帯保証では、貸し手は借り手の返済能力の有無を問わず、連帯保証人に返済を求めることができます。

連帯保証の方が負う責任が重く、現在では連帯保証にすることがほとんどです。

担保

担保とはいわゆる「借金のかた」のことです。

ソーシャルレンディングでは投資家のお金を企業などに貸します。

ソーシャルレンディングの仕組み

その際、借り手の企業は例えば企業が所有する土地を担保として提供します。

借り手が返済できなくなった場合、ソシャレン業者は土地を売却して貸したお金を回収します。

ソシャレンにおいて担保は万が一の場合の安全装置です。

利回り

利回りとは投資した金額に対する得られる利益の割合のことです。

例えば、100万円投資して利益が3万円の場合、利回りは3%です。

ソシャレン、クラファンでは利回りは年利で表示されます。

利回りの表示例

ですので、次のような案件に10万円を投資した場合、

  • 利回り:4.6%
  • 運用期間:6カ月

得られる分配金は、10万円×4.6%÷12カ月×6カ月=2,300円です。

ファンド

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングで使われる場合、ファンドは案件と同じ意味です。

再エネ系案件

再エネ系案件とは太陽光発電やバイオマス発電など、再生エネルギー事業と関係がある案件のことです。

例えば、ソーシャルレンディングで、

  1. 投資家が出資する
  2. 業者がA社に貸す
  3. 借りた資金でA社が太陽光発電所を建設する
  4. A社が払う利息を投資家に分配する

とか、不動産クラウドファンディングで、

  1. 投資家が出資する
  2. 業者がバイオマス発電所を取得する
  3. 電気を売った収益を投資家に分配する

といった案件です。

キャンセル待ち

先着方式の案件で募集額が応募で埋まったあとも、応募を受け付ける業者があります。

これを「キャンセル待ち受付」「キャンセル待ち応募」などと呼びます。

入金期限までにお金を振り込まないキャンセルが出ると、その分がキャンセル待ちで応募した人に割り振られます。

eKYC

ソシャレン、クラファン業者で会員登録をする際、申し込んでいるのが本当に本人であるかの確認が必要です。

この本人確認のことをKYC(Know Your Customer)と言います。

従来型の対面や郵送による本人確認(KYC)に対し、オンラインで行う本人確認をeKYC(electronic Know Your Customer)と言います。

ソシャレン、クラファン業者ではスマホを使ったeKYCが一般的ですが、KYCを併用している業者も多いです。

 

売掛債権

売掛債権とは「商品などを販売した代金を受け取る権利」です。

例えば、酒屋がバーにお酒を売り、1カ月分の代金を翌月末にまとめて受け取るみたいなのがありますよね?

この1カ月分の代金を受け取る権利が売掛債権です。

売掛債権は担保にすることができます。

例えば、ソシャレン業者が売掛債権を担保に酒屋にお金を貸す。

酒屋が返済できなくなった場合、ソシャレン業者はバーが支払う代金から貸したお金を回収します。

最低投資額

10円とかで投資されたら業者は困ってしまいますよね?笑

そのため、業者は「最低いくら以上で投資してくださいね」という最低ラインを定めています。

これが最低投資額です。

例えば次のような案件の場合、

  • 最低投資額:2万円
  • 投資単位:1口1万円

一番少なくて2万円から投資でき、その次は3万円、その次は4万円です。

会員登録(口座開設)

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングでは、各業者で会員登録をすることで、投資できるようになります。

Amazonでアカウント登録をすると、Amazonで買い物ができるようになりますよね?

それと同じだと考えてください。

口座開設」という表現を使っている業者もありますが、意味は会員登録と同じです。

繰り上げ当選

抽選方式の案件で業者が当選者に連絡し、入金をお願いした。

ところが、3人の当選者が気が変わって入金しなかったため、合計400万円が浮いてしまった。

この場合、多くの業者では再抽選を実施し、400万円分の投資家を新たに当選とします。

これが繰り上げ当選です。

なお、繰り上げ当選では応募額の一部だけが当選の部分当選になる場合があります。

当選者 応募額 当選額
山田さん 150万円 150万円
田中さん 200万円 200万円
中山さん 100万円 50万円
合計 400万円

 

途中解約

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングでは投資を行う期間、言い換えると、業者にお金を渡して戻ってくるまでの期間が事前に決まっています。

その期間の途中でお金を返してもらうのが途中解約です。

ソシャレン、クラファンともにほとんどの業者で途中解約は認められていません。

途中解約ができるのは大家どっとこむなどごく一部です。

基本的に運用期間が終わるまでお金は戻ってこないと考えてください。

キャンペーン

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングでは、投資額などに応じてプレゼントなどがもらえるキャンペーンを業者が開催することがあります。

例えば次のようなものです。

  • 会員登録でアマゾンギフト券1,000円分プレゼント
  • 10万円以上の投資で投資額の1%分のアマゾンギフト券を贈呈
  • 投資した人の中から抽選で50名に高級焼肉セットをプレゼント

最新のキャンペーン情報は下記記事にまとめています。

最新のキャンペーン情報

デビュー案件

業者が運営を開始後、初めて募集する第1号案件のことを、このブログではデビュー案件と呼んでいます。

このブログが独自に使っている用語であり、一般用語ではありません。

デビュー案件は一般に安全性、利回りともに高いことが多いです。

また、運営開始直後で会員がまだ少ないため、競争率が低く投資しやすいです。

デビュー案件はおすすめだと僕は思っています。

軍用地案件

軍用地案件はソーシャルレンディングのPocket Fundingが扱っている案件です。

担保が投資用不動産として人気が高い軍用地であるため、元本をほぼ確実に回収できることから、安全性が非常に高い人気の案件です。

なぜ、軍用地案件で元本をほぼ確実に回収できるのかは、この狭いスペースでは説明できません。

3分で読めますので、こちらの記事を参照してください。

軍用地案件の安全性が高い理由

1棟アパート、1棟マンション

不動産クラウドファンディングで「1棟アパート、1棟マンション」という表現を使う場合、アパートやマンション丸々1棟が投資対象であることを表します。

逆に投資対象が部屋単位である場合は「区分マンション」という表現を使います。

(区分アパートというのは聞いたことがありません)

海外案件

ソーシャルレンディングでは投資家のお金を借りるのが海外の企業であったり、借り手が日本企業であっても資金使途が海外企業への出資であるなど、投資家のお金の最終的な行先が海外である案件を海外案件といいます。

不動産クラファンでは投資家のお金で取得するのが海外の不動産である案件を海外案件といいます。

一般に海外案件は利回りが高い一方、海外ゆえにリスクが高くなることが多いです。

投資においてリターンとリスクはワンセットであり、ハイリターン・ローリスクはありえません。

初心者は海外案件には手を出さないことを強くおすすめします。

分散投資

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで分散投資とは、利用する業者や投資する案件、案件のタイプなどを集中させず、複数に分ける投資手法のことです。

例えば、ソシャレンで1つの業者だけを使っている場合、その業者が倒産するとすべての資産を失うことになります。

また、不動産クラファンで東京の物件だけに投資していると、東京の地価の下落が全投資額に影響を及ぼしますよね?

分散投資をすることで大きな被害を防ぎ、万が一の場合でも被害を小さく済ませることができます。

事故

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで分配金の支払いや元本の償還が遅れたり、元本が戻ってこなくなるなどのトラブルを、このブログでは「事故」と表現しています。

業者

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングの運営会社のことを、このブログでは「業者」と呼んでいます。

FundsやCREAL、バンカーズ、いずれも業者です。

Fundsのサイトの画像

「事業者」という表現を使っているメディアもあります。

満了

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングで募集額満額の応募が集まることを、このブログでは「満了」と表現しています。

募集額1億2千万円の案件で、応募が1億2千万円集まった状態が満了です。

満了のイメージ画像

「完売」という表現を使っているメディアもあります。

担保順位

1つの担保に複数の貸し手がいる場合の、貸したお金を回収する優先順位のことです。

例えば、評価額1億円の土地を担保に3者が下のように融資したとします。

担保順位 貸し手 融資額
第一順位 悪徳銀行 6千万円
第二順位 腹黒信金 2千万円
第三順位 山田さん 1千万円

借り手が返済できなくなり担保を処分するも、8千万円でしか売れなかった。

この場合、まず悪徳銀行が6千万円を回収、次に腹黒信金が2千万円を回収します。

第三順位の山田さんは1円も回収できません。

ソシャレン業者の担保順位が低い場合は注意が必要です。

なお、「抵当権第1順位」は担保順位が第1順位であることと同義です。

源泉徴収税

ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングでは、業者が20.42%の所得税を引いてから投資家に分配金を支払います。

この20.42%の所得税のことを源泉徴収税といいます。

引かれた源泉徴収税は業者が税務署に納めます。

壁芯面積

マンションの部屋の面積を測る際に、壁の中心線を基準に出した面積を壁芯面積といいます。

一方、我々が普通に使う壁の内側の線を基準に出した面積は内法面積です。

壁芯面積と内法面積の説明図

1口単位と最低口数

1口単位とは投資できる金額の単位です。

例えば1口=10万円の案件では、20万円、70万円と10万円単位で投資できます。

ですが、13万円や99万円では投資できません。

最低口数とは投資する際に最低限必要な口数です。

例えば以下の案件の場合、

  • 1口単位:1万円
  • 最低口数:2口

最低2万円から1万円単位で投資できます。

右田さん
右田さん

2万円の次は3万円だよ。

こんな感じに別ウィンドウが開き、ここで用語の解説などをします。

右下の「close」か別ウィンドウの外の部分をタップすると、別ウィンドウが閉まり記事に戻ります。

不成立

不成立とは案件の募集を行ったが、事情により案件を実行できなくなることです。

例えば、応募が最低成立金額に達しない場合、案件を実行できず不成立となります。

また、不動産クラファンで応募は順調に集まっていたものの、取得予定だった不動産に不備が見つかったため取得が中止になり、案件が不成立となることもありえます。

逆に成立は応募が集まり案件を実行できるようになることです。

最低成立金額

例えば、ソーシャルレンディングで「投資家から5千万円集めて企業に貸す」という案件があるとします。

この案件を募集して10万円しか集まらなかったら、ぜんぜん足りないので貸せませんよね?

でも、不足が数百万円ならば、その分は業者が自社で資金を出して合計5千万円とし、企業への融資を実行できるかもしれません。

そこで、業者が募集の際に「4千万円以上集まれば、満額集まらなくても不足分は自社で負担して融資を実行します」と約束します。

この場合の4千万円が最低成立金額です。

つまり、最低これだけ集まれば案件を実行しますよというラインのことです。

貸付金利

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を企業などに貸し、得られた利益を投資家に分配します。

例えば、企業に7%で貸し、ソシャレン業者が利益を2%取り、5%を投資家に分配します。

ソーシャルレンディングの貸付金利の説明図

企業に貸す際の金利(上図の7%)が貸付金利です。

上場企業系

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングで「上場企業系の業者」とは、業者自身やその親会社などが上場企業である業者を指します。

上場企業は信用力が高いことから、上場企業系の業者が運営するソシャレン、不動産クラファンは信頼性、安全性が高いと多くの投資家に認識されています。

ただし、「上場企業系=100%安全」とは限らないので注意が必要です。

運用と運用期間

不動産クラウドファンディングにおいて運用とは、投資家から集めた資金で取得した不動産を、賃貸したり売却したりすることで利益を生み出すことをいいます。

運用を行う期間は案件ごとにあらかじめ決められており、これを運用期間といいます。

マスターリース契約

不動産クラウドファンディングでは投資家の資金で不動産クラファン業者が物件を取得し、入居者から家賃を得ます。

しかし、入居者が見つからなければ家賃が入らず、投資家が分配金を得られなくなります。

そこで、不動産クラファン業者が不動産業者と次のような契約を結びます。

  1. 不動産クラファン業者が不動産業者に部屋を貸す
  2. 不動産業者が入居者に部屋を貸す
  3. 入居者が見つからなくても不動産業者は毎月の家賃を不動産クラファン業者に払う

マスターリース

これがマスターリース契約です。

マスターリース契約により投資家は入居者が見つからないリスクから隔離され、投資の安全性が向上します。

部分当選

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの募集には、早い者勝ちの先着方式の他に、応募した人の中から投資できる人を抽選で決める抽選方式があります。

抽選方式では、50万円で応募して当選したら50万円投資できるのが基本です。

しかし、50万円の内、30万円分だけ当選する(=30万円だけ投資できる)こともあります。

これが部分当選です。

当選者の最後の1人が残額を割り当てられて部分当選になる場合の他、多くの人を当選にするために業者が全員を部分当選にする場合などがあります。

借り手企業

ソーシャルレンディングでは投資家から集めたお金を、ソシャレン業者が企業に貸します。

投資家のお金を借りるのが借り手企業です。

ソーシャルレンディングの仕組み

そして、借り手企業が支払う利息が、投資家が受け取る分配金となります。

一方で、借り手企業が倒産したり返済不能になると、投資家のお金が戻ってこないことも。

ソーシャルレンディングのリスク

ですので、ちゃんと返済できるのか?ソーシャルレンディングでは借り手企業の見極めが非常に重要です。

満室賃料

満室賃料とは、その物件が満室の場合に得られる想定賃料のことです。

全4室の1棟アパートで、各部屋の賃料が以下の場合、

  • 101号室:4.5万円
  • 102号室:4.5万円
  • 201号室:5.5万円
  • 202号室:5.5万円

満室賃料は月間20万円、年間240万円です。

空室リスク

空室リスクとは投資対象物件に入居者がつかず、空室で家賃収入を得られなくなるリスクです。

匿名組合型と任意組合型

不動産クラウドファンディングを含む不動産特定共同事業は、主に匿名組合型と任意組合型に分かれます。

主な違いは一般に下表の通りです。

匿名組合型 タイプ 任意組合型
匿名組合契約 契約 任意組合契約
なし 物件の所有権 あり
少なめ 最低出資額 多め
短め 運用期間 長め
有限責任 責任 無限責任
雑所得 所得区分 不動産所得

物件が倒壊して隣接する建物に被害が及んだ場合、任意組合型では出資額を超えて賠償責任が発生します。

匿名組合型の場合は責任範囲は出資額が上限であり、最悪でも全損で済みます。

任意組合型は所得区分が不動産所得で有利なため、相続など節税対策に使われることが多いです。

不動産クラファンではほとんどの案件が匿名組合型です。