ソシャレン、クラファン業者が増え続け競争が激化しています。
今、各社に求められるのは自社の特徴とファン作りです。
最近のバンカーズの動きから考察します。
見落としているアマギフがあるかも?
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最近のバンカーズの動き
今年の下期にバンカーズで特徴的な動きがありましたので、紹介し考察します。
下期に入り応募率が急落
まず注目するのが応募率の急落です。
ここでいう応募率とは「応募額÷募集額」、つまり、募集に対する集まり具合です。
4月までは高い水準を保っていましたが、夏から下がり始め9月には59%まで低下。
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募集した6割しか集まらない!
翌10月から募集額を大幅に減らしたことで回復中です。
6~8月は募集減でも応募率低下
ここで気になるのは、6~8月は募集額を減らしたのに応募率が低下したことです。
募集を減らせばそれに応じて応募率は上がって良いはず。
なのになぜ応募率が下がったのか?
実は、募集額を減らした以上に応募額が減っていたのです。
6月から8月にかけて募集額を半分弱まで減らしたものの、応募額は3分の1以下にまで減少。
8月から9月には募集額を2.3倍にしたのに応募額は2.1倍しか上がらず。
このため、9月まで応募率が下がり続けたのでした。
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応募額が減ったのが原因ね。
応募額が利回りと完全に連動
では、なぜ6~8月にかけて応募額が減ったのか?
そして、なぜ9月は増えたのか?
その理由は応募額と利回りの推移を並べると一目瞭然です。(相関を分かりやすくするためグラフを加工しています)
この1年、利回りの上下と応募額の増減が完全に一致していることが分かります。
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下がったら減り、上がったら増える!
利回りだけで選ばれている
つまり、現在のバンカーズは固定ファンがおらず利回りだけで選ばれている。
たとえは悪いですが、チラシを見比べて選ばれるスーパーマーケット状態と言えます。
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特売ハンター頼みか…
400億円実現に暗雲が
目標は年間400億円
バンカーズグループ代表の澁谷氏は2021年のインタビューで運用残高400億円を目標としていました。
バンカーズの平均運用期間は1年ですので、残高400億円のためには年間調達額400億円が必要となります。
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できるの?
利回りで400億円は厳しい
年間400億円ということは月間33億円の応募が必要です。
この1年の推移を見る限り、33億円クリアには利回り5%程度が必要でしょう。
では、それは可能か?
平均5%にするには6%の案件も必要です。
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4%のもあるものね。
これまでバンカーズがある程度の募集額で6%を出せたのは次の3案件です。
- 香港消費者金融案件
- ガイア案件
- インドネシア消費者金融案件
こういったリスク案件を毎月コンスタントにある程度のボリュームで供給するのは難しいのではないでしょうか?
会員増で400億円も厳しい
利回りアップで400億円が無理となると、次は会員増です。
今のバンカーズが無理なく出せる利回りは平均4%だと思います。
4%で取れる応募額はおおむね月額10億円。
これを年額400億円=月額33億円にするには、会員数を今の3倍に増やす必要があります。
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3倍か…
400億円への道は厳しい
利回り5%、会員3倍、どちらも容易ではありません。
目標の年間400億円達成への道は遠く険しい。
これが現在のバンカーズが置かれた状況だと考えます。
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がんばって欲しいですが…
特徴付けとファン作りが必要
ここまで最近のバンカーズの動きから考察しました。
他社も他人事ではない
バンカーズの置かれている状況は他社から見て決して他人事ではないでしょう。
「うちは利回りだけで選ばれていない」と言える業者が、いったい何社あるか?
多くの業者が利回りだけで選ばれている。
このままでは利回り争いで消耗するだけで、収益化できないでしょう。
そこから脱するには、利回り以外の特徴付けとファン作りが必要だと考えます。
現時点でそれがある程度できているのは、まずなにわファンド、次いでFundsくらいではないでしょうか。
投資家は目を養うべき
では、我々投資家に求められるものは何か?
業者が無理な利回り争いをしていないか、消耗してヤバい状態になっていないか、見極める目が必要となるでしょう。
業者間の利回り合戦に踊らされることなく、どこならば元本が戻ってくるか冷徹に見定めていきましょう。
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見極めましょう!
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