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分配の年またぎに注意!|ソシャレン・クラファンの確定申告

分配の年またぎに注意!|ソシャレン・クラファンの確定申告のタイトル画像

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの確定申告を2018年分から毎年やっていますが。

去年の確定申告でミスっていたことが今ごろ判明しました。

右田さん
右田さん

やっちゃった!

気づいていない人がいると思うので、僕の実例で紹介します。

ポイントは「分配の年またぎ」です。

タロウさん
タロウさん

人柱になりました!

 

 

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億3千万円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

分配の年またぎ問題

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僕がやらかしたミスを実例に、分配の年またぎとは何か説明します。

 

支払調書の金額が合わない

僕は受け取った分配金と源泉徴収税の金額を、毎月、業者ごとに記録しています。

2023年分のLives FUNDINGの金額は僕の記録ではこうでした。

  • 税引前分配金:19,029円
  • 源泉徴収税:3,884円

ところがどっこい!支払調書の金額はこうなっていたのです。

  • 税引前分配金:15,040円
  • 源泉徴収税:3,070円
左野くん
左野くん

足りないじゃん!

なんじゃ、この誤差は?

  • 税引前分配金の誤差:3,984円
  • 源泉徴収税の誤差:814円

 

1月分は2022年度分だった!

2023年1月分がビンゴ

2023年に受け取った分配金を分配された月ごとに整理したところ、

分配月 税引前分配金 源泉徴収税
2023年1月 3,984円 814円
2023年7月 7,479円 1,527円
2023年9月 7,561円 1,543円
右田さん
右田さん

1月分!

ビンゴ!

2023年の支払調書には1月に受け取った分配金が含まれていないのです。

Lives何やっとんじゃ~い!と、速攻で問い合わせました。

 

2022年12月分だった

Livesも速攻で回答してくれまして。

タロウさん
タロウさん

あざっす!

回答のポイントはこちら。

  • 2022年12月30日:分配金額が確定
  • 2023年1月20日:分配金を振込

受け取ったのは2023年だけど、分配金が確定したのは2022年

だから、この分は2022年分の確定申告の対象ということです。

左野くん
左野くん

なんと!

 

2022年分の支払調書に入ってた

うげっ!と小さな声を発し、あわててLivesサイトを開く。

震える指で2022年分の支払調書をダウンロードして見てみると、

  • 税引前分配金:3,984円
  • 源泉徴収税:814円

わっちゃ~!ビンゴやん。

この分、去年の確定申告でスルーしてるぞ!

そうです、僕は去年の確定申告でこの分を申告していなかったのです。

タロウさん
タロウさん

OMG!

 

確定申告は「発生主義」

なぜこんなことになったのか?

ポイントは「発生主義」です。

 

発生主義とは?

会計では実際にお金が動いた時点ではなく、取引が発生した時点で計上を行います。

3月15日に納品して支払いは5月末日、でも、売上は3月分として計上とかありますよね?

こういう計上の仕方を発生主義といいます。

右田さん
右田さん

実際のお金の動きじゃないんだ。

 

確定申告も発生主義

確定申告も特別な場合を除いて発生主義です。

ソシャレン、クラファンの分配は次の2段階で行われますが、

  1. 分配金の確定
  2. 分配の実施

投資家の所得が発生したのはいつか?

そうです、発生主義なので1の分配金が確定したタイミングなのです。

左野くん
左野くん

受け取ったときじゃないんだ。

 

発生したのは2022年

僕の幻の3,984円も同様です。

分配金を受け取ったのは2023年1月20日。

  • 2022年12月30日:分配金額が確定
  • 2023年1月20日:分配金を振込

でも、発生したのは2022年12月30日。

所得が発生したのは2022年なので、2022年分として確定申告をしなければならなかったということなのです。

いや、してまへんがな…

タロウさん
タロウさん

やらかしてもうた…

分配の年またぎ問題への対策

分配の年またぎ問題への対策のタイトル画像

ソシャレン、クラファンの分配の年またぎ問題。

我々投資家はどうすれば良いのでしょう?

 

分配確定がいつかは分からない

必ずしも運用終了翌日ではない

今回、例として挙げた僕の3,984円案件の流れは、

  • 2022年12月29日:運用終了
  • 2022年12月30日:分配金額が確定

でした。

しかし、終了から確定まで数日かかっている案件もあり、必ずしも翌日確定とは限らないようです。

 

投資家サイドでは判断できない

また、今回のLivesは12月終了、12月確定(=所得発生)でしたが。

12月終了で1月確定の業者もあります。

1月に受け取った分配金が当年の所得なのか、前年の所得なのか、投資家サイドで判断するのは難しいです。

右田さん
右田さん

なんとかしてほしいよね。

 

支払調書の発行は義務ではない

業者でなんとかしろよ!と思う人もいるかも知れません。

しかし、ご存知ない方が多いでしょうが、支払調書の発行は法的義務ではないです。

業者が好意でコストをかけて発行してくれています。

実際、Daimlar Fundなど発行していない業者もありますから。

さらにどうこうしろというのは厚かましいかなと。

左野くん
左野くん

どうすりゃ良いの?

 

1月に分配された業者の支払調書をチェック

僕の今回のミスから次のような対策が考えられます。

  1. 1月に分配があった業者の
  2. 支払調書が抜けていないかチェック

今回の僕の場合、1月に受け取った3,984円は前年12月発生のものでした。

つまり、業者を問わず1月に受け取った分配金が前年発生の可能性があるってことです。

右田さん
右田さん

確かに。

2024年1月に受け取った分配金が2023年の所得の可能性がある。

ならば、1月に受け取りがあった業者については支払調書がないかチェックする。

あった場合、その支払調書をもとに確定申告しておけばモレは防げる。

なければ、2024年の所得で確定。

これで僕の二の舞いは防げると思います。

 

過去の分は更正の請求

すでに確定申告済みでミスに気づいた場合、確定申告期間内であれば訂正申告を行います。

e-Taxの場合、正しい内容で再度申告するだけです。(最後に提出された申告書が採用される)

昨年分など期限が過ぎているものについては更正の請求を行います。

 

ということで、みなさん今すぐチェック!

以上、分配の年またぎ問題についてでした。

タロウさん
タロウさん

失敗者は語るでした!

 

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