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バンカーズの応募率と調達額が低下|競合激化の影響か?

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ソーシャルレンディング大手、バンカーズ応募率の低下が顕著です。

応募率だけでなく調達額も下がっています。

不動産クラウドファンディングも交えた競合激化の影響でしょうか?

状況を探ってみました。

タロウさん
タロウさん

どの業者も大変です!

 

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この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億2千万円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

バンカーズ応募率低下の背景

バンカーズ応募率低下の背景のタイトル画像

 

バンカーズの応募率が低下

月単位の応募率が低下

まず、月間の募集総額に対する応募総額の比率が低下しています。

ここで言う比率とは、例えば10月に募集がトータル10億円で、応募が7億円だったら70%です。

今年上半期の月間応募率を表にまとめました。

月間応募率
1月 85%
2月 75%
3月 67%
4月 62%
5月 68%
6月 63%

3月以降は60%台が続いています。

つまり、集めたい額の6掛けしか集められていないということです。

右田さん
右田さん

あらま。

 

応募率の平均も低下

また、応募率の平均も低下しています。

ここで言う平均とは、仮に10月に3案件が募集され、それぞれの応募率が100%、90%、80%ならば、平均90%という意味です。

こちらも上半期分をまとめました。

平均応募率
1月 88%
2月 75%
3月 86%
4月 82%
5月 70%
6月 67%

3月をピークに低下が続いています。

左野くん
左野くん

なんでここまで下がったの?

プチ解説 案件とは?

 

資金調達力が落ちている?

実はバンカーズでは今年の3月以降、投資家が投資した額、つまり月間の応募額がずっと下がり続けています。

募集額 応募額
1月 19億1,286万円 16億2,060万円
2月 15億5,811万円 11億7,606万円
3月 27億8,178万円 18億6,343万円
4月 24億9,995万円 15億6,149万円
5月 20億9,000万円 14億1,378万円
6月 13億4,170万円 8億4,756万円

募集額も減っているので、応募額が一定ならば応募率は上がるのですが。

募集額の減少に合わせて応募額も減っている。

バンカーズが投資家からお金を集める資金調達力が落ちているのでしょうか?

 

応募率が低い案件の傾向

それを明らかにするため、応募率が低い案件を調べてみました。

応募率が低いのは以下の案件です。

 

低利回り案件

アスコット案件のイメージ画像

アスコット案件や髙島屋案件など利回りが2%台の案件が、ことごとく満了していません。

案件 募集額 応募額 応募率
髙島屋 アスコット1-2 2億6,000万円 9,960万円 38%
アスコット1-10 3,000万円 761万円 25%
アスコット1-11 3,000万円 679万円 23%
髙島屋 LeTech1 1億円 8,131万円 81%
髙島屋 シーラ1 1億円 2,247万円 22%
アスコット1-12 3,000万円 1,454万円 48%

どちらも上場企業系の案件ですが、さすがに利回り2%台では厳しいようです。

プチ解説 利回りとは?

プチ解説 満了とは?

プチ解説 上場企業系とは?

右田さん
右田さん

2%はちょっとね…

 

インドネシア案件

インドネシア案件のイメージ画像

インドネシアの貸金業者に融資する案件です。

案件 募集額 応募額 応募率
円建て2-1 2億5,000万円 1億2,477万円 50%
円建て2-2 1億5,000万円 7,018万円 47%
円建て2-3 1億円 5,170万円 52%
米ドル建て1 1億5,000万円 4,978万円 33%
円建て2-4 1億円 5,332万円 53%
円建て2-5 1億円 2,096万円 21%

海外案件、特に途上国ということで投資家が不安に感じているのかもしれません。

プチ解説 海外案件とは?

 

ビューティー案件

ビューティー案件のイメージ画像

クレカ決済の立替サービスを提供する企業に融資する案件です。

5月から6月中旬にかけて募集額未達が続きました。

案件 募集額 応募額 応募率
ビューティー1-23 1億5,000万円 8,982万円 60%
ビューティー1-24 1億円 7,209万円 72%
ビューティー1-25 7,500万円 3,372万円 45%
ビューティー1-26 7,500万円 1,393万円 19%
ビューティー1-27 5,000万円 4,356万円 87%
ビューティー1-28 5,000万円 1,794万円 36%

ただ、4月までと6月下旬以降はすべて満了しています。

もしかしたら、他社案件との兼ね合いが原因かもしれません。

左野くん
左野くん

他社で高利回りが連発したとか。

 

バンカーズ全体の傾向ではない

それ以外で満了しなかったのは、マイカーローン案件や東欧案件、モンゴル案件の一部だけです。

それ以外の案件はすべて募集額満額を集めています。

未達は一部の案件に集中しており、バンカーズの案件全体が競争力を失ったわけではないようです。

タロウさん
タロウさん

一部の案件の問題です!

 

7月に入り改善傾向

利回りアップ

そんなバンカーズですが、7月に入り利回りを上げています。(以下、2024年7月18日現在)

平均利回り
1月 4.6%
2月 5.0%
3月 5.7%
4月 5.5%
5月 5.8%
6月 5.3%
7月 5.8%

2%台だった髙島屋案件も3%になりました。

その効果か応募額が増え、応募率も大幅に改善されています。

応募額 月間応募率
1月 16億2,060万円 85%
2月 11億7,606万円 75%
3月 18億6,343万円 67%
4月 15億6,149万円 62%
5月 14億1,378万円 68%
6月 8億4,756万円 63%
7月 7億3,027万円 100%

とは言え、7月の平均利回りは3月、5月と同水準です。

なのに、7月はここまで応募率100%に対し、3月、5月は60%台。

単純に利回りの影響だけではないのかもしれません。

 

今後に注目

新規の業者、特に高利回り系の業者が次々に誕生しています。

不動産クラファン業者も交えた競合が激化する中、今後の各社の動きに注目です。

タロウさん
タロウさん

目が離せません!

 

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