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ヤマワケエステートの応募が急減!背景と原因を探る

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高利回りで人気の不動産クラウドファンディング「ヤマワケエステート」。

ヤマワケエステートのサイト画像

 

ここまで順調に来ていましたが、7月に応募が急減

人気業者で何が起きているのか?

運営開始以来の99案件を分析し、その原因を探りました。

タロウさん
タロウさん

ガクッと落ちてます!

リセールファンドは特殊ケースなため、調査対象から除外しています。
また、2024年7月分には7月31日募集開始の富ヶ谷案件の8月2日までの応募額を含みます。

 

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この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億3千万円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

ヤマワケ応募急減とその原因

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ヤマワケの応募額が急減

7月に急減

ヤマワケエステートの応募額、つまり、案件の募集に対して投資家が応募した額が7月に急減しました。

期間 応募額
2023年10月 9億6,644万円
2023年11月 12億5,508万円
2023年12月 66億7,358万円
2024年1月 48億4,456万円
2024年2月 62億7,589万円
2024年3月 74億6,559万円
2024年4月 78億9,144万円
2024年5月 98億1,769万円
2024年6月 73億2,009万円
2024年7月 32億1,443万円

ピークの5月に比べると7月は3分の1です。

右田さん
右田さん

7月に一気に落ちた…

 

減少は6月から始まっていた

7月に一気にというより、6月から減少が始まっていたと見るべきかもしれません。

6月には大型の韓国案件と京都案件がありました。

韓国案件のイメージ画像

プチ解説 案件とは?

 

韓国案件は募集期間を延長、京都案件は利回りを上げて、半ば強引に満了させています。

この2案件の応募額を除くと、6月も5月に比べて半減しているのです。

期間 応募額
2024年5月 98億1,769万円
2024年6月 42億3,352万円
2024年7月 32億1,443万円
左野くん
左野くん

兆候は6月からあった。

プチ解説 利回りとは?

プチ解説 満了とは?

 

では、なぜヤマワケの応募額は下がっているのか?

原因をいくつか考えてみました。

タロウさん
タロウさん

あくまでも推測ですが!

 

募集件数の大幅減

1つ目は募集件数の大幅な減少です。

5月を境に募集された案件数が大幅に減っています。(6月は韓国、京都案件を含む)

期間 案件数
2023年10月 3件
2023年11月 6件
2023年12月 10件
2024年1月 8件
2024年2月 10件
2024年3月 18件
2024年4月 12件
2024年5月 22件
2024年6月 12件
2024年7月 9件

 

1人の投資家が1回に応募できる額には限界があります。

募集の回数が減れば応募総額も自ずと減るということです。

右田さん
右田さん

これが最大の原因っぽいかな。

 

1案件あたり応募額の減少

1案件あたりの応募額の減少も影響しているでしょう。

下表は月間の応募総額をその月の募集案件数で割ったものです。

以前は1回の募集に6億円程度の応募がありました。

期間 1案件あたり応募額
2023年10月 3億2,215万円
2023年11月 2億918万円
2023年12月 6億6,736万円
2024年1月 6億557万円
2024年2月 6億2,759万円
2024年3月 4億1,476万円
2024年4月 6億5,762万円
2024年5月 4億4,626万円
2024年6月 6億1,001万円
2024年7月 3億5,716万円

 

それが7月は3億円台まで下がっています。

6月も韓国、京都案件を除くと4億円台です。

左野くん
左野くん

ヤマワケの集金力が落ちてる?

右田さん
右田さん

なんでだろう?

そこで、利回りとの関係を見てみます。

 

高利回り案件の減少

利回り別の1案件あたり応募額の推移

下表は1案件あたりの応募額を利回り別に見たものです。

スマホ画面の横幅をなるべく超えないように略して書いていますが。

左端の期間は上から2023年10月、横軸は8~9%””を表し、単位は万円です。

左上の「46,479」ですと、2023年10月は8~9%台の案件に合計4億6,479万円の応募があったことを表します。

期間 8-9 10-11 12-13 14-15 16-17 18-19 20-
10 46,479 3,686
11 5,476 16,774 23,103 33,949
12 18,189 50,936 157,703 59,543 73,219 73,282
1 45,523 39,097 57,964 75,314
2 41,678 83,840
3 4,030 33,703 53,529 53,665 158,220 187,663
4 40,132 44,233 46,153 59,012 256,617 126,193
5 32,466 54,374 110,022
6 30,328 36,248 51,665 108,132
7 31,048 52,052

 

案件数や募集額の影響もあるので断定はできませんが。

どの月も右にいくほど数字が大きくなる傾向にあります。

おおむね、利回りが高いほど1案件あたりの応募額が増えるようです。

左野くん
左野くん

当たり前っちゃ、当たり前か。

 

16%以上の案件の減少が影響か?

1案件あたりの応募額が3億円台に落ちた7月は、利回り16%以上の案件がゼロでした。

6月も利回り17%台で大型募集の韓国、京都案件を除くと、1案件あたりの応募額は4億円台です。

期間 1案件あたり応募額
2023年10月 3億2,215万円
2023年11月 2億918万円
2023年12月 6億6,736万円
2024年1月 6億557万円
2024年2月 6億2,759万円
2024年3月 4億1,476万円
2024年4月 6億5,762万円
2024年5月 4億4,626万円
2024年6月 6億1,001万円
韓国京都除く 4億2,335万円
2024年7月 3億5,716万円

 

高利回り案件が減ったことが、ヤマワケ急落の原因の一つかもしれません。

右田さん
右田さん

高利回り業者だけに。

 

利回り16%以上の投資家の流出

それと、これは結論ありきのこじつけかもしれませんが、投資家の動きが変わった可能性があります。

15%台を境に各月の応募総額を集計したのが下の表です。

 

3、4月は16%台以上で40億円の応募が集まりました。

翌5月は16%台以上の案件がゼロでしたが、15%台以下で応募が98億円と、3、4月比64億円増えています。

3、4月の16%台以上40億円を吸収してお釣りが来た形です。

期間 15%台以下 16%台以上
2024年3月 34億7,011万円 39億9,548万円
2024年4月 34億7,322万円 44億1,822万円
2024年5月 98億1,769万円 0円
2024年6月 29億9,482万円 43億2,527万円
2024年7月 32億1,443万円 0円

 

6月は再度16%台以上で40億円を集めました。

ところが、7月は16%台以上の案件がゼロでしたが、5月のように15%台以下が増えなかったのです。

 

で、ここからが結論ありきのこじつけですが。

16%以上狙いの投資家が5月は付き合ってくれたが、7月になってついに離れた。

高利回り狙いの投資家がヤマワケから撤収したのかもしれません。

タロウさん
タロウさん

かなり論理性に欠ける解釈なのは認めます!

 

投資家の利回り感覚の麻痺

13%台以下では投資家が反応しなくなった

さきほどの利回り別1案件あたり応募額の表を再掲しますが。

特に13%台以下で1案件あたりの応募額が減少傾向にあります。

期間 8-9 10-11 12-13 14-15 16-17 18-19 20-
10 46,479 3,686
11 5,476 16,774 23,103 33,949
12 18,189 50,936 157,703 59,543 73,219 73,282
1 45,523 39,097 57,964 75,314
2 41,678 83,840
3 4,030 33,703 53,529 53,665 158,220 187,663
4 40,132 44,233 46,153 59,012 256,617 126,193
5 32,466 54,374 110,022
6 30,328 36,248 51,665 108,132
7 31,048 52,052

 

6月の京都案件も募集開始時は利回り13.1%でしたが、応募が集まらず途中で17.8%に上げました。

京都案件のイメージ画像

これらの状況から、利回り13%台以下では投資家が反応しなくなってきている可能性があります。

 

高利回りのイメージが付きすぎた

ヤマワケの利回りは異常に高いです。

13%台でも十二分に高い。

左野くん
左野くん

たしかに。

 

ただ、運営開始3案件目で利回り84.6%。

第3号案件のイメージ画像

 

リセールファンドで20%台を連発。

リセールファンドのイメージ画像

 

ヤマワケは高利回りのイメージが付きすぎたのではないでしょうか。

 

投資家の感覚が麻痺している?

そのため、13%や15%では投資家が以前ほど反応しなくなってきた。

15%ってヤマワケにしては低いよね?
ヤマワケなのに13%?
今まで18%とかで投資してきたのに、今さら…

 

繰り返しますが、13%とか15%とか異常に高いです。

なのに、それを低いと感じてしまう。

投資家の利回り感覚が麻痺してきているのかもしれません。

右田さん
右田さん

それはあるかも。

 

ヤマワケの8月に注目

以上、ヤマワケの応募額急減の原因を考えてみました。

  • 募集件数の大幅減
  • 1案件あたり応募額の減少
  • 高利回り案件の減少
  • 利回り16%以上の投資家の流出
  • 投資家の利回り感覚の麻痺

 

これだという明確な原因は分かりませんでしたが。

利回りが大きな要素であることは間違いなさそうです。

 

8月に入ってヤマワケでは11~13%台の案件が6つ出ています。

8月の案件のイメージ画像

 

これらに1案件平均どれくらいの応募が集まるか?

そして、3、4月並みの月間応募額70億円台を回復できるか?

ヤマワケの8月に注目しましょう。

タロウさん
タロウさん

復活なるか?!

 

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