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Fundsの応募率が7月に急落|要因を考察

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ソーシャルレンディングのFundsの応募率が7月に急落しました。

根強い人気を誇る業界大手に何が起きたのか?

応募率急落の要因を考察します。

タロウさん
タロウさん

ガクッと落ちました!

 

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この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億3千万円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

応募率急落の状況と要因

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7月に応募率が急落

下表はFundsの過去1年間の応募状況をまとめたものです。(単位:万円、以下同)

月間の応募総額を募集総額で割った応募率は、4月、5月の100%、6月の90%から7月は61%へと急落しています。

時期 募集総額 応募総額 応募率 平均応募率
2023年8月 282,000 281,998 100% 100%
2023年9月 269,000 266,627 99% 99%
2023年10月 217,000 199,366 92% 91%
2023年11月 165,000 160,574 97% 95%
2023年12月 230,000 229,999 100% 100%
2024年1月 230,000 229,949 100% 100%
2024年2月 252,000 209,869 83% 84%
2024年3月 195,000 172,688 89% 86%
2024年4月 150,000 150,000 100% 100%
2024年5月 289,000 289,000 100% 100%
2024年6月 301,000 272,038 90% 82%
2024年7月 418,000 253,731 61% 66%

また、各月に募集された案件の応募率の平均を見ると、7月は66%。

多くの案件で募集した金額の7割足らずしか、投資家の応募が集まっていないということです。

左野くん
左野くん

急に落ちたね。

 

Fundsに何が起きたのか?

考えられる要因を以下に挙げます。

プチ解説 案件とは?

 

平均募集額が増えすぎた

まず考えられるのは平均募集額が増えすぎたことです。

Fundsの募集額は昨年までは1案件平均2億円足らずでした。

それが今年に入って徐々に増え、7月は3.2億円に達しています。

時期 平均募集額 平均応募額
2023年8月 18,800 18,800
2023年9月 19,214 19,045
2023年10月 19,727 18,124
2023年11月 18,333 17,842
2023年12月 19,167 19,167
2024年1月 23,000 22,995
2024年2月 22,909 19,079
2024年3月 24,375 21,586
2024年4月 37,500 37,500
2024年5月 28,900 28,900
2024年6月 30,100 27,204
2024年7月 32,154 19,518

ところが応募額は必ずしも募集額に応じた増え方はしていません。

集金力以上に募集を増やしすぎた可能性があります。

 

右田さん
右田さん

4~6月は応募も増えてるけど。

4月は募集が4案件、15億円と少なかったため、投資家の応募が集中した影響かと。

5月、6月については他の要因が考えられるので後述します。

 

2.5%以下で募集額が多い案件を多発した

次に、利回り2.5%以下の案件の平均応募額を見てみます。

下表の通り、おおむね2億円足らずです。

時期 平均応募額
2023年8月 16,571
2023年9月 17,125
2023年10月 18,124
2023年11月 13,822
2023年12月 16,364
2024年1月 19,994
2024年2月 17,356
2024年3月 12,699
2024年4月 33,333
2024年5月 27,857
2024年6月 19,505
2024年7月 15,644

つまり、利回りが2.5%以下になると、1案件で2億円弱しか集まらないと言えます。

左野くん
左野くん

2億が限界だよと。

プチ解説 利回りとは?

 

ところが、7月は利回り2.5%以下で募集額が3億円を超える案件が7つもありました。

案件 募集額 利回り
石垣ホテル11 40,000 2.3%
ランドネット3 47,000 2.2%
物流DX 10,000 2.0%
B-Den4 10,000 2.0%
ADサステナブル6 15,000 2.0%
リニューアブル4 50,000 2.4%
K Cash3 66,000 3.0%
バンカブル1 30,000 2.0%
米国M&A4 50,000 2.1%
アスコット16 20,000 2.2%
25周年記念 30,000 2.0%
五常マイクロ12 30,000 2.15%
プロパティテック4 20,000 2.0%

7月に募集された案件の約半分、募集額ベースでは7割弱に当たります。

 

2.5%以下だと2億集まれば良いところなのに、3億以上も募集してしまった。

そのため、これらの案件の多くで応募率が低くなってしまったのです。

案件 募集額 利回り 応募率
石垣ホテル11 40,000 2.3% 57%
ランドネット3 47,000 2.2% 36%
物流DX 10,000 2.0% 100%
B-Den4 10,000 2.0% 100%
ADサステナブル6 15,000 2.0% 53%
リニューアブル4 50,000 2.4% 35%
K Cash3 66,000 3.0% 100%
バンカブル1 30,000 2.0% 28%
米国M&A4 50,000 2.1% 40%
アスコット16 20,000 2.2% 95%
25周年記念 30,000 2.0% 100%
五常マイクロ12 30,000 2.15% 23%
プロパティテック4 20,000 2.0% 91%

集金力以上の募集をしたため、応募率が下がったのではないでしょうか。

右田さん
右田さん

ちょっと無理があった。

 

利回り2.5%以上の募集額が減った

最後に利回り2.5%以上の案件の募集が減ったことです。

5月、6月は利回り2.5%以上の案件の募集額が月間募集額の半分ありました。

両月はここで応募を稼いでいたわけです。

時期 募集総額 2.5%以上 構成比
2023年8月 282,000 0 0%
2023年9月 269,000 44,000 16%
2023年10月 217,000 0 0%
2023年11月 165,000 65,000 39%
2023年12月 230,000 80,000 35%
2024年1月 230,000 80,000 35%
2024年2月 252,000 50,000 20%
2024年3月 195,000 110,000 56%
2024年4月 150,000 50,000 33%
2024年5月 289,000 144,000 50%
2024年6月 301,000 166,000 55%
2024年7月 418,000 66,000 16%

それが7月は2割足らずに低下。

稼ぎどころがなくなり全体の不調をカバーできなかったのかもしれません。

左野くん
左野くん

主力選手が怪我で離脱みたいな。

 

以上、考えられる要因を3つ挙げました。

これ以外にも競合他社の高利回り募集など、外部要因も絡んで7月の応募率が急落したと考えられます。

タロウさん
タロウさん

利回りと言えばもう一つ!

 

今後の利回りアップはあるか?

今回の調査で気付いたことがあります。

Fundsの利回りと1案件あたりの応募額との間には、一定の関連性が見られることです。

 

今年に入り平均利回りの上昇に合わせて平均応募額も上がっていきました。

時期 平均利回り 平均応募額
2023年8月 2.0% 18,800
2023年9月 2.0% 19,045
2023年10月 2.0% 18,124
2023年11月 2.1% 17,842
2023年12月 2.1% 19,167
2024年1月 2.0% 22,995
2024年2月 2.3% 19,079
2024年3月 2.4% 21,586
2024年4月 2.4% 37,500
2024年5月 2.4% 28,900
2024年6月 2.3% 27,204
2024年7月 2.2% 19,518

それが6月、7月と利回りが下がり応募額もダウン。

右田さん
右田さん

言われてみれば確かに。

 

8月も応募額が伸びなかった場合、9月以降に利回りが再度上がるかもしれませんね。

今後の状況を注視しましょう。

タロウさん
タロウさん

以上です!

 

コメント

  1. はち より:

    こんにちは。FUNDSの投資先は安全が高いですが、FUNDSそのものの赤字が増えている件に触れないといけないですね。

    • タロウ タロウ より:

      今回の記事は応募率急落の原因を考察したものです。
      安全性に関する内容ではなく、赤字に触れる必然性がありません。

      それ以前の問題として、何を書くも書かないも書き手の自由です。
      私はあなたに指示、指導される立場にありません。