ソーシャルレンディング、不動産クラウドファンディングともに、運用期間が長いほどリスクは高くなります。
それゆえ、他の条件が同じであれば短期の案件を選ぶのは当然のこと。
そりゃそうだ。
しかし、利回りに差があっても短期を選ぶ投資家は少なくないようです。
そのことがバンカーズで顕著に現れているので紹介します。
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投資しやすい業者がたくさんあります!
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投資家は長期案件を避ける
バンカーズで長期案件が不人気
異なる条件の案件を同時募集
バンカーズでは借り手が同じで条件が異なる案件を同時募集することがあります。
例えばこんな感じです。
募集開始 | 案件 | 利回り | 運用期間 |
---|---|---|---|
8月15日 | ビューティ1-35 | 4.8% | 6カ月 |
8月15日 | ビューティ1-36 | 5.0% | 12カ月 |
利回りが高い代わりに、運用が長い。
プチ解説 案件とは?
プチ解説 借り手とは?
プチ解説 利回りとは?
プチ解説 運用期間とは?
短期案件から埋まる
そして、バンカーズでは運用期間が短い案件から埋まる傾向が顕著です。
実例を見ていきます。
違いが明確です!
まずこちらですが、上述の通り募集開始は同時です。
ところが、7カ月物が1,308万円集まった時点で、13カ月物は422万円しか集まっていません。
利回りは13カ月物の方が0.6%高いのにトリプルスコアです。
短期が選ばれてる。
次にこちらは運用期間の差が大きかったことと、1年を超えたこともあるでしょう。
投資家の応募に8倍の差が付いています。
さらにこちらでは6カ月物が5千万円満額を集めて満了。
しかし、12カ月ものは4分の1の1,339万円しか集まっていません。
プチ解説 満了とは?
このようにバンカーズでは運用期間の短い案件が投資家に支持されています。
明らかに長期案件は不人気です。
他の業者はどうなの?
他の業者でも同様の動きが
長期案件の不人気は他の業者でも見られる現象です。
オルタナバンク
オルタナバンクの最近の8%台の案件を例に取ります。
8%台は高利回りのオルタナバンクの中でも特に高い利回りです。
オルタナは高利回りだよ。
ブルーが運用期間が30カ月を超える案件です。
応募額が明らかに違うことが分かるでしょう。
募集開始 | 利回り | 運用期間 | 応募額 |
---|---|---|---|
6月7日 | 8.0% | 16カ月 | 2億5,155万円 |
6月11日 | 8.0% | 35カ月 | 8,336万円 |
6月25日 | 8.5% | 17カ月 | 3億7,671万円 |
7月2日 | 8.0% | 13カ月 | 4億2,434万円 |
7月5日 | 8.0% | 35カ月 | 1億1,822万円 |
7月19日 | 8.0% | 36カ月 | 1億5,838万円 |
7月24日 | 8.0% | 13カ月 | 4億419万円 |
8月2日 | 8.0% | 35カ月 | 1億6,327万円 |
8月14日 | 8.0% | 40カ月 | 7,026万円 |
ちなみに、30カ月未満の案件がすべて満了したのに対し、30カ月以上は1つも満了していません。
明確に差が出ています!
Funds
Fundsも似たような傾向です。
利回りが同じ複数の案件を同時に募集した場合、運用期間が短い案件のほうが埋まりが速いと感じます。
ただこれには明確なデータはなく、単なる僕の印象に過ぎないかもしれません。
長期で集まっている業者もある
一方で運用期間が長くても応募が集まっている業者もあります。
例えば、AGクラウドファンディングでは12カ月でも24カ月でも3億円超が集まっています。
また、OwnersBookでは31カ月の案件に5億円超の応募です。
なので、長期だから一概にダメとまでは言えません。
とは言え、長期案件にリスクを感じる投資家が少なくないことは確かでしょう。
できれば短いほうが良いと。
安全重視なら短期案件を
先月の宮崎での地震で、南海トラフのリスクがクローズアップされました。
不動産クラファンに不安を感じた投資家も少なくありません。
でも、宮崎の地震が起こるまでは、南海トラフなんて意識してなかったのでは?
たしかに。
将来、何があるか分かりません。
運用期間が長いと何か起こったとき、すぐに対応できない。
それが長期案件のリスクです。
優先すべきはわずかな利回りの差よりもリスク回避。
特に初心者には運用期間が短い案件を選ぶことを強くおすすめします。
安全第一です!
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