リスクへの対策として排除と低減の2つがあります。
日本人が好むのは圧倒的に排除です。
しかし、リスクを排除することで逃しているものは小さくありません。
そう感じさせられる出来事があったので紹介します。

投資と関係ない話題です!
クリック合戦になっていない業者もあります!

タップできる目次
リスク排除一辺倒で良いのか?
不動産クラファンの広告規制
少し前になりますが、不動産クラファンの案件説明が投資家のニーズに合致していないとポストしました。
投資対象物件の魅力を伝えるところで終わっており、それが投資家にどんなメリットがあるかを伝えられていないという内容です。
クラファン業者の案件説明見ててよく思うのが、目的意識なしに書いてる業者が多い
ってか、9割以上の業者がそう例えば今募集中のトモタク
物件のポイントとして
・交通の利便性が良い
・買い物環境が充実
・自然環境が整っているとか、いろいろ書いてくれてるんだけど…
— タロウ@ソシャレン・クラファン投資家 (@viviri_man) October 14, 2024
これに対して業者サイドから、法律の広告規制で書きづらい面があるとの指摘がありました。
投資家保護の観点から不特法や金商法などによる広告への規制が厳しい。
そのため、書きたいことを書きたいように書けないということです。

なんとなく分かる。
ずっと昔から僕は思っているのですが。
これは日本人の国民性につながる問題です。
日本人はリスク低減ではなくリスク排除
リスクへの2つの対策
リスクへの対策には次の2つがあります。
- 排除
- 低減
排除はその名のごとく、リスク要因を取り除くことです。
低減はリスク要因は排除せず、リスクの発生確率を下げたり、リスクへの対応力を高めるなどして、リスクから受ける被害を減らすことを目指します。
両者の大きな違いはリスク要因を排除するかしないかです。
日本人はリスク排除
我々日本人は圧倒的にリスク排除を好みます。
不動産クラファンの広告規制に限ったことではありません。
ライドシェアしかり、高齢者の運転しかり、政治家の年齢制限しかり。
リスクがあるとなると、ただひたすら排除です。

当然でしょ?
そうでしょうか?
どうすればライドシャアのリスクを下げられるか。
高齢者でも安全に運転できる技術を開発できないか。
年齢に関係なく優れた議員を選べるように、有権者教育を強化できないか。
こういったリスクを低減するという解決策もあるではないですか。
しかしそうではなく、リスク要因をとにかく排除するのが我々日本人の特徴です。
リスク排除は日本人の国民性
このリスク排除一辺倒は日本人の国民性だと思います。
毎年台風が来て、毎月地震が起こり、毎日テポドンに狙われている。
こんな国は世界中でも日本くらいです。

テポドンw
テポドンは冗談として、天災が多く常にリスクに晒されてきた。
リスクに過敏になり、とにかくリスクを避ける国民性が培われた。
それゆえ、リスク低減ではなくリスク排除に向かうのは、日本人として自然なのかもしれません。
リスク排除で失うものもある
象徴的なのが公園
しかし、リスク排除を選択することで失うものもあります。
その象徴がジャングルジムもブランコもない公園です。
安全な使い方を子供に教えるというリスク低減策もあった。
しかし、我々はリスク排除を選んだ。
その結果、楽しくない公園になってしまった。
不動産クラファンの広告規制も同様
不動産クラファンの広告規制も同様です。
とにかくリスク要因を排除しようと、過度に表現を規制する。
その結果、業者は案件の良さを訴求できず、投資家はそれを知ることができない。
不動産クラファンのリスクへの対策として、広告規制は本当に妥当なのでしょうか?

僕はそうだとは思いません!
リスク低減を前提に規制緩和すべき
もちろん、ある程度の規制は必要でしょうが。
投資家はリスクがあることを前提に、案件説明をしっかり読み、不明点は調べる。
それを可能とすべく、義務教育で投資や情報との付き合い方をガッツリ教える。
国民のリスク対応能力を高める前提で、業者が商品の魅力を十分に訴求できるようにすべきです。
そうすると誇大広告をする悪徳業者が出てくるとの指摘があるでしょうが。
それについては、法や規制に守ってもらうだけでなく、悪徳業者に詐欺られないように国民自身が強くたくましくしたたかになれ。
そのための努力を自分でちゃんとしろ。
その努力を怠る者は、騙されても仕方がないということでもあります。
リスク低減への思考転換も必要では?
リスク排除でリスクから隔離され守られる。
安心安全で居心地が良いでしょう。
しかしそれは、リスクとワンセットのメリットからも隔離されることを意味します。
リスク排除ではメリットを享受できません。

失うものもある。
リスクを低減できるように、国民のリスク対応力を向上させる。
国民も法や規制に守ってもらうばかりではなく、我が身を守れるように自ら努力してリスク対応力を高める。
リスクを低減するが排除はしないことで、リスクから得られるメリットを享受する。
リスク排除からリスク低減へ。
思考転換が必要ではないでしょうか?

日本では無理とは思いつつ…
コメント