不動産小口化商品のなにわファンド。
契約がオンラインではないので不動産クラファンではありませんが、不動産クラファン投資家にも利用者が多い業者です。
そのなにわファンドが会員の属性を公開しました。
興味深い内容でしたので紹介します。
不動産クラファン業者と大違いです!
全業者のキャンペーン情報です。
タップできる目次
なにわファンドの客層は特徴的
公開データの概要
会員の属性はなにわファンドのサイトで公開されました。
対象は法人15社を含む会員278名です。
アンケートの実施が昨年11月なので、ネタとしてはかなり古いのですがご了承を。
さっそく見ていくよ。
男女比
男性が7割
まず男女比ですが、男性が7割と大多数を占めます。
高リスクと見られている
投資に対する性差ですが、株式投資をやっているのは男性2に対して女性1です。
ところが、NISA口座の開設数では男女ほぼ同数になります。
このことが示すように、投資では女性の方がリスクを避ける傾向が強いようです。
で、なにわ会員は女性が少ない。
Xを見ていても、不動産クラファン投資家は女性が少ないと感じます。
つまり、なにわファンドに限らず不動産クラファンを含む不動産小口化商品は高リスクと見られているということです。
プチ解説 不動産小口化商品とは?
認知度の向上が課題
でも実際は、NISAも値動き次第で元本割れの可能性があります。
逆に不動産クラファンは業者と案件を上手に選べば、元本割れの可能性は低いです。
必ずしもNISAに比べてリスクが高いわけではありません。
プチ解説 元本割れとは?
プチ解説 業者とは?
プチ解説 案件とは?
にも関わらず女性の利用者が少ないのは、不動産クラファンが世間に十分に理解されていない。
よく分からん怪しげなもの扱いされているということでしょう。
新しいものはどうしてもね。
新しいものといっても、普及しだしてから7年も経っていますからね。
認知度の向上は業界全体の課題です。
僕は底辺の野良ブロガーですが、微力ながら貢献できればと。
会員の居住地
圧倒的に大阪
次に会員の居住地ですが、半数強が近畿地方です。
そして、近畿地方142名の中でも大阪府が84名と6割を占めます。
各地方の会員数を各地方の人口で割り、人口10万人あたりの会員数を出すと、地域差はさらに顕著です。
他の地方は人口10万人あたり0.1人前後なのに、近畿地方は0.63人と6倍にも上ります。
地方 | 会員数 | 人口(万人) | 10万人あたり |
---|---|---|---|
北海道 | 6 | 552 | 0.11 |
東北 | 6 | 942 | 0.06 |
関東 | 58 | 4,175 | 0.14 |
中部 | 26 | 2,157 | 0.12 |
近畿 | 142 | 2,250 | 0.63 |
中四国 | 15 | 1,162 | 0.13 |
九州 | 10 | 1,467 | 0.07 |
地域密着は強み
プロ野球球団ではないですが、オラが街の不動産小口化商品になっている。
これは不動産クラファン業者にはない強みでしょう。
なにわの街のなにわファンド。
会員の流入源
地元メディアからの流入が少ない
何をきっかけに会員になったかですが。
地域情報誌の枚方つーしんや新聞、看板といった地元メディアからの流入は13%にとどまります。
会員は地元が多いのに意外ですね。
ネット系が55%というのも少ない気がします。
紹介2割は大きい
一方、紹介が2割もあるのは大きいです。
広告費を一銭もかけずに、既存会員が新規会員を集めてくる。
既存会員の満足度の向上は大切ですね。
年齢層
中高年が多い
年齢層では中高年が多いです。
これは比率としてかなり多いです。
どれくらい多いか、以前紹介したOwnersBookのデータと比較します。
2024年の方と比較したものですが、40代以上、60代以上ともになにわファンドが10ポイント以上高いです。
業者 | 40代以上 | 60代以上 |
---|---|---|
なにわファンド | 79% | 24% |
OwnersBook | 63% | 14% |
4分の1が60代以上
特に60代以上が24%と全会員の4分の1を占めており、他の業者との大きな違いとなっています。
ただこれは、若年層、中年層を十分に開拓できていない結果、高齢者層の割合が高くなっているだけかもしれません。
まだまだ開拓の余地がある。
年収と金融資産
高所得者が多い
会員の年収を見ると高所得者が多いです。
年収300万円以上が8割、500万円以上が半分以上。
日本人の年収の中央値が400万円弱ですので、なにわファンドの会員は日本人の平均を大きく上回っています。
金融資産も多い
保有する金融資産も多いです。
こちらも以前紹介した不動産BANKのデータと比較します。
1千万円以上、3千万円以上ともに、なにわファンドのほうが倍以上です。
業者 | 1千万円以上 | 3千万円以上 |
---|---|---|
なにわファンド | 62% | 35% |
不動産BANK | 30% | 14% |
お金持ちが使ってるんだ。
平均投資額も多いはず
年収、資産ともに多い。
これは間違いなく会員の年齢層が高いためでしょう。
もちろん、年収、資産が多ければ、1案件に投資する額も多くなることが期待できるわけで。
大口で投資してくれる良い客層をつかんでいると言えます。
ポイントサイトで年齢層が低いポイ活民を集めている業者とでは、投資額に大きな差があるかもしれません。
若いうちは投資に大金まわせないよね。
なにわは上手くやっている
さすが商売上手
以上、なにわファンドの会員属性を見てきました。
地盤の大阪をガッチリ固め、広告費をあまりかけずに会員獲得。
集めた会員は高年収、高資産で高額投資の太客。
よく見ると上手いことやってますよね。
なにわの商人。
アマギフをばらまくだけがマーケティングじゃない。
そういうことなのかもしれません。
ご一読を!
今回紹介した会員属性はごく一部です。
この他にも会員の職業や、他の金融商品への投資経験なども公開されています。
なにわファンドの元記事をぜひ読んでみてください。
オススメです!
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