不動産業者が取得した物件が不良在庫化した時にどうするか?
不動産クラファンを悪用して不良在庫を現金化することが可能です。
そのリスクと投資家が取るべき対策を考えます。
今後出てくるかもです!
見逃している穴場業者がきっとあります!
タップできる目次
不動産クラファンの悪用と対策
不動産クラファンで不良在庫を現金化
この記事で考える不動産クラファンの悪用とは、不動産業者による不良在庫の現金化です。
不動産業者の不良在庫
不動産業者が転売目的で1棟ビルを1億円で取得しました。
ところが思ったように売却できず。
売却活動を続けるも事態は悪化し、値下げしても売れない不良在庫になってしまった。
銀行の融資枠はいっぱいで、新規の借り入れはできない。
このままではマズイので、不良在庫の1棟ビルをなんとかしたい。
手を打たないと倒産。
不良在庫を現金化する仕組み
そこで不動産業者は不動産クラファンで次のような案件を募集します。
- 投資対象:売れ残り1棟ビル
- 利回り:7%
- 運用期間:1年
- 優先出資:9,000万円
- 劣後出資:1,000万円
プチ解説 案件とは?
プチ解説 利回りとは?
プチ解説 運用期間とは?
プチ解説 優先出資と劣後出資とは?
SNSを駆使して集客し、投資家から9,000万円を調達。
手出しの劣後出資1,000万円と、分配金用の630万円を差し引き、7,370万円の事業資金ゲットに成功します。
不良在庫で案件組成…
プチ解説 組成とは?
売れなければ再募集と延長
1年以内に1億円以上での売却を目指し、売却活動を継続しますが。
もし売れなければ、1年後に同じ案件で再募集。
それを何度か繰り返し募集が集まらなくなったら、運用期間を延長する算段です。
ヤバい臭いしかしない…
クラファン悪用案件のリスク
このクラファン悪用案件ですが、もちろんリスクがあります。
そもそもが不良在庫になっている物件です。
簡単には売れず、運用期間延長で長期の資金拘束になる可能性があります。
それで最終的に1億円以上で売れれば良いですが、安値売却で元本毀損に終わる可能性が高いでしょう。
不良在庫ゆえに…
プチ解説 元本毀損とは?
クラファン悪用案件への対策
クラファン悪用案件に我々投資家はどう対処すべきか?
業者をしっかり選ぶ
基本通りですが、まずちゃんとした業者を選ぶことです。
業者と経営者を面倒でもよく調べる。
成立前書面に過去3年の貸借対照表と損益計算書が載っているので、必ずチェックしましょう。
僕はそれをチェックするために会員登録した業者が多数あります。
見ないと業者を判断できないもんね。
プチ解説 成立前書面とは?
案件をよく選ぶ
また、案件もしっかり選びましょう。
物件はその価格で本当に売れるのか?
分からないで済ますのではなく、分からないなりに調べる。
分からないで止まっている限り、永遠に分からないままです。
キビシイお言葉ですこと。
それと、運用期間の延長は最長で何年かは必ずチェックしましょう。
成立前書面に書かれています。
たいていは1年ですが、2年の業者もあります。
運用期間が1年だと、資金拘束は最長で3年です。
クラファン悪用案件に注意
今回の内容はあくまでも技術的に可能だという話にすぎません。
システム導入のコストなどを考えると、不良在庫の現金化目的で不動産クラファン参入はありえない気もします。
ただ、可能であることは確かです。
おかしな業者、危ない案件に引っかからないように注意しましょう。
用心しましょう!
コメント
小生は昨年ビットリアルティの商品で一度遅延に引っかかり 運よく半年後償還できました。(ビットリアルティの係員は遅延ではないといったが)その後脱会。そして二度目がAGFの商品で償還が半年遅れます。これがどうなることか 今年の夏がたのしみだ。短期間で二度もこういうことがあるなんて才能がないのかもしれない。
こんにちは~
良いと思いますよ。
ちゃんと自分の才能のなさを自覚して、リスクが比較的低い上場企業系の業者を選んでいるのですから。
僕も自分の才能のなさ、投資センスのなさを自覚しているので、利回りは捨てて安全面に全振りで業者、案件を選んでいます。
そもそも人間なんて大半は無能でクルクルパーなんですから。
身のほどをわきまえて、分相応な投資をしましょう~!