不動産クラウドファンディングのCREALを運営するクリアルが証券会社を子会社化しました。
その狙いと今後を解説します。
![タロウさん](https://asean-info.net/Investment/wp-content/uploads/2020/05/01.jpg)
クリアル証券爆誕です!
2月も美味しいキャンペーンがあります!
![](https://asean-info.net/Investment/wp-content/uploads/2023/06/23061501-crowdfunding-campaign-information-title-iamge-320x180.png)
タップできる目次
証券会社子会社化の狙いと今後
CREALが証券会社を子会社化
1億円で買収
クリアルは臼杵証券を子会社化すると1月30日に発表しました。
発行済みの全株式を創業家から約1億円で買い取ります。
事実上の買収です。
臼杵証券とは?
臼杵証券は茨城県日立市に本社を置く証券会社です。
創業は1950年6月で、今年で75周年を迎えます。
地域密着型の証券会社として株式や投資信託などを販売していますが、業績は直近3期連続の営業赤字です。
クリアル証券誕生へ
クリアルは今回の買収で臼杵証券を完全子会社化しました。
2月1日付でクリアルの横田社長が臼杵証券の代表取締役会長に就任済みで、他にも役員を派遣することが決まっています。
社名もクリアル証券に変更される予定です。
![左野くん](https://asean-info.net/Investment/wp-content/uploads/2020/01/16.jpg)
クリアルが証券会社を!
証券会社子会社化の狙い
第一種金融商品取引業の許可取得
クリアルはなぜ臼杵証券を子会社にしたのか?
狙いは第一種金融商品取引業の許可取得でしょう。
自社でゼロから取得するより、第一種を持っている証券会社を買ったほうが手っ取り早いということです。
![右田さん](https://asean-info.net/Investment/wp-content/uploads/2020/01/32.jpg)
それってありなの?
一種目的の買収は前例あり
ぜんぜんありで、前例もあります。
クラウドバンクとオルタナバンクが第一種ですが、両社ともに証券会社を買収することで第一種になりました。
違法でもなんでもありません。
![左野くん](https://asean-info.net/Investment/wp-content/uploads/2020/01/12.jpg)
でも、なんのために?
不動産STに進出
不動産STとデジタル社債
クリアルは今回の子会社化に合わせて説明資料を出しました。
その中で、不動産STとデジタル社債の取り扱いを始めるとしています。
不動産STは説明すると記事2本分くらいになりますので、不動産クラファンの親戚くらいに思ってください。
どんな親戚か知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
![](https://asean-info.net/Investment/wp-content/uploads/2023/12/alterna-security-token-description-title-image-320x180.png)
デジタル社債はその名の通りで、社債をデジタル化したものです。
クリアルは今後、この不動産STとデジタル社債に進出します。
目的はセキュリティトークン
ポイントはどちらもセキュリティトークンの技術を使ったもので、売買や仲介には第一種金融商品取引業の許可が必要なことです。
不動産STとデジタル社債への進出には第一種が必要。
そこで、第一種を持つ証券会社を買収したというわけです。
新たな成長市場への参入
クリアルの説明資料によると、不動産クラファンの市場規模は2023年で1千億円だそうです。
一方、不動産STは不動産クラファンより歴史は浅いですが、すでに市場規模が900億円に達しています。
さらに、デジタル社債のベースとなる社債は14.7兆円の市場です。
CREALは証券会社子会社化で、新たな成長市場である不動産STと、巨大市場となる可能性があるデジタル社債に進出しようとしています。
![右田さん](https://asean-info.net/Investment/wp-content/uploads/2020/01/31.jpg)
ビッグマーケットに進出。
予定する新サービス
クリアルの説明資料によると、不動産STとデジタル社債について、利回りはCREALと同程度、運用期間は長めを想定しているようです。
プチ解説 利回りとは?
プチ解説 運用期間とは?
CREALの客層が投資ビギナー層であるのに対し、不動産STとデジタル社債は経験者層を想定。
経験者はビギナーほど長期運用に拒否感を示さないので良いのではないでしょうか。
不動産STのメリット
不動産クラファンにはない不動産STのメリットとして、税制面と流動性が挙げられています。
不動産STは分離課税で20.315%の固定税率です。(所得税15.315%、住民税5%)
また、損益通算と繰越控除ができます。
流動性については、いわゆるセカンダリーマーケットです。
投資家間で持ち分を自由に売買できることを指します。
![左野くん](https://asean-info.net/Investment/wp-content/uploads/2020/01/10.jpg)
それは便利そう。
プチ解説 持ち分とは?
CREALの不動産STに期待
不動産STで認知度が高いのはALTERNAでしょう。
不動産クラファン投資家でALTERNAをやっている人も多いと思います。
しかし、不動産クラファンの一種みたいな感覚でやっている人が多いのではないでしょうか?
![右田さん](https://asean-info.net/Investment/wp-content/uploads/2020/01/30.jpg)
まさに親戚。
それはALTERNAが不動産STの特性や特徴を活かせていないからだと思うのです。
例えば流動性について言うと、売却できる期間が限定されている上に、売却はALTERNAによる買い取りしかできません。
不動産STのメリットは流動性と言いますが、流動性が不十分な状態なわけです。
僕もALTERNAで投資していますが、サイトが超絶使いにくいこともあり、次の売却期間が来たらすべて売る予定にしています。
![左野くん](https://asean-info.net/Investment/wp-content/uploads/2020/01/10.jpg)
あらま。
不動産クラファンではできないことを、CREALが不動産STでいかに実現するか?
サービスの提供開始は2026年上期とのことです。
期待しましょう。
![タロウさん](https://asean-info.net/Investment/wp-content/uploads/2020/05/01.jpg)
今後に注目です!
コメント