遅延などの情報公開に対する業者の姿勢について、投資家の間で疑問の声が出ています。
そんな中、不都合な情報を隠さず発信しているのがちょこっと不動産です。
最近の事例を紹介し、情報公開へのあるべき姿勢、それを導くために我々投資家がなすべきことを考えます。

信頼しています!
最新のキャンペーン情報です。

タップできる目次
ちょこっと不動産の情報公開姿勢
38号案件への対応
今回取り上げるのは、ちょこっと不動産の38号案件です。
38号案件の概要
- 利回り:3.9%
- 運用期間:9カ月
- 募集総額:3,990万円
- 募集開始:2024年12月3日12時30分
プチ解説 利回りとは?
プチ解説 運用期間とは?
戸建住宅を建てて販売するキャピタルゲイン型の案件です。
売却が前提となります。
プチ解説 キャピタルゲイン型とは?
売買契約がキャンセルに
38号案件は次のような経緯の末、先月末に運用を終了しました。
- 12月3日:募集開始
- 12月23日:運用開始
- 12月23日:売買契約締結
- 4月21日売却予定
- 3月28日:売買契約キャンセル
- 6月20日:新規売買契約締結
- 6月30日売却予定
- 6月30日:売却完了
- 7月4日:元本償還
運用開始と同時に売買契約を締結と、幸先の良いスタート。
しかし、3月28日に買い手の都合で売買契約がキャンセルに。
そこからリスタートで買い手を探し、6月20日に売買契約、30日に売却を完了し運用を終了しました。
38号案件の情報発信
38号案件について、ちょこっと不動産は下図に示す7回の情報発信を行っています。
このうち、良い発信だったと思うのが上の4つです。
以下にその理由を述べます。
38号案件の情報発信の良かった点
キャンセルを公表した
まず、売買契約のキャンセルを公表したことです。
お知らせの全文を転載します。
いつも「ちょこっと不動産」をご利用いただきありがとうございます。
「ちょこっと不動産38号 目黒区中町第2期」の売買契約が、買主側の都合でキャンセルとなりましたのでお知らせします。「ちょこっと不動産38号」につきましては、運用開始時に売買契約締結(売却予定日4/21)の旨お知らせいたしましたが、今般、買主側の都合で売買契約がキャンセルとなりました。
売却日をもって運用を終了する予定でしたが、引き続き運用を継続してまいります。今後の状況につきましても、適時、お知らせしてまいります。
引き続き「ちょこっと不動産」をよろしくお願いいたします。
キャンセルになったとかイメージが悪いし、できれば大っぴらにしたくないですよね?
運用期間は9月22日までなので、この時点でまだ6カ月あります。
投資家からの問い合わせには個別対応だけしてキャンセルの事実は公開はせず、9月までに買い手を探すという手も使えたでしょう。
それをせずにイメージが良くない情報をちゃんと公開しています。

あるべき姿よね。
キャンセルをすぐに伝えた
元々の売買契約では売却予定は4月21日でした。
キャンセルを発表したのは3月28日なので、売却予定までまだ1カ月あります。
その間に新しい買い手を探して元々の売買契約が履行されたようにし、キャンセルの事実を隠すこともできたでしょう。
その選択をせずに悪い情報をすぐに出しています。
キャンセルと明記した
キャンセルを伝えたお知らせのタイトルは「「ちょこっと不動産38号 目黒区中町第2期」売買契約キャンセルのお知らせ」です。
「売買契約について」みたいにごまかさず、何が起きたかすぐに分かるタイトルにしています。

パッと見で分かるよね。
こまめで迅速な発信
その後、6月20日に新たな売買契約が締結されたことを報告しました。
「ちょこっと不動産38号 目黒区中町第2期」は運用開始時に締結した売買契約が買主側の都合でキャンセルとなっておりましたが、新たに売買契約を締結し、2025年6月30日に売却予定となりましたのでお知らせいたします。
評価額を上回る価格での売却となります。
なお、売却日は確定しておりますが、延期・キャンセルとなる可能性はありますのでご了承ください。
キャンセルで不安になっていた投資家はホッとしたことでしょう。
とは言え、またキャンセルになる可能性もあるわけで、完全に不安解消とはなりません。
そこで、予定の6月30日に売却が完了したことを報告しました。
「ちょこっと不動産38号 目黒区中町第2期」は、対象不動産の売却により2025年6月30日付で運用を終了いたしました。

これで安心できるね。
そして、最後は分配、償還が完了したことを報告。
最後までしっかり情報発信をしています。
本日7月4日、「ちょこっと不動産38号 目黒区中町第2期」の分配および出資元本の償還を行いましたのでお知らせいたします。
公開情報にした
もう一つ良かったのが、キャンセルも含めて一連の情報すべてを、誰でも見られる形でサイトで公開したことです。
38号案件の出資者にだけメールで知らせるという手も取れたでしょうし、実際にそうしている業者も少なからずあります。
ちょこっと不動産はそうはせず、不都合な情報を隠さず公開しました。
現在も削除せずお知らせのページで公開したままにしています。
愚直で誠意ある対応が信頼を生む
これまでも誠意ある対応だった
ちょこっと不動産は2021年の運営開始からずっと見ていますが、一貫して誠意ある対応です。
例えば、サイトの使い勝手への投資家の要望には、可能な限り対応してきました。
また、30号案件はいわゆるEXIT案件でしたが、契約解除の可能性が出てリスクが上がったため、直前で募集を中止しています。
この件は今でもお知らせのページで公開したままです。
誠意ある業者に目を向けよう
格好良いことを言っても、マーケティングで良いイメージを作っても、行動が伴ってなければ、いずれ化けの皮がはがれます。
逆に、格好をつけなくてもマーケティングをしなくても、日々誠意ある対応を続けることで信頼を生み出すことは可能です。
そして、それが本来あるべき形だと思うのです。
我々投資家も利回りや業者の目立つパフォーマンスばかりに目を向けるのではなく、まじめに地道にやっている業者を正しく評価する努力をすべきではないでしょうか?

目立たない良い業者があります!
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