不動産業界が不況になると、不動産クラファンはもちろん影響を受けますが。
もしかすると、ソシャレンも影響を受けるかもしれません。
その影響度は業者によって変わりそうです。

不動産に注目を!
ソシャレン、クラファン、全業者リストでチェック!

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不動産不況はソシャレンにも影響
ソシャレンの多くで借り手は不動産業者
Fundsは8割
先日、Fundsのサイトを見ていて気付いたのですが。
あれ、借り手に不動産業者が多いかも?と
プチ解説 借り手とは?

そうなの?
Fundsの案件でよく見るアスコットや霞ヶ関キャピタルは不動産業者です。
実際にどうなのか?
2024年9月~2025年8月までの募集総額に占める「借り手が不動産業者の比率」を調べてみました。
すると、実に8割の案件で借り手が不動産業者だったのです。
借り手 | 募集額 | 構成比 |
---|---|---|
不動産業者 | 193.3億円 | 80.3% |
不動産業者以外 | 47.5億円 | 19.7% |

なんと!
他の業者でも不動産業者が多い
ソシャレンを7年やってきて初めて気づきました。
え~っ!と思って他の業者も見てみると、借り手の多くが不動産系というソシャレン業者が他にも多いのです。
- AGクラファン:大半が不動産業者
- OwnersBook:ほぼすべてが不動産業者
- COMMOSUS:ほとんどが不動産業者
- Funvest:多くが不動産業者
プチ解説 案件とは?
オルタナバンク、CAPIMA、バンカーズ、Pocket Fundingなど、不動産業者以外の借り手が大半という業者もありますが。
ソシャレン業界全体で見ると、不動産業者の存在感はかなり大きいようです。
不動産業者がソシャレンを利用する理由
「銀行に貸してもらえない業者がソシャレンを使っている(=だからソシャレンは危険!)」と思っている人がいまだにいますが。
例えばFundsの不動産系の借り手であるADワークス、フェイスネットワーク、霞ヶ関キャピタルなどは、いずれも上場企業です。
銀行に貸してもらえないわけではありません。
それでもあえてソシャレンで資金調達する理由は主に3つです。
融資までがスピーディ
銀行は審査に時間がかかります。
条件の良い土地が売りに出た時、銀行の融資を待っていたら他社に買われてしまう。
そこで、銀行よりスピーディなソシャレンで資金調達します。
資金使途に縛りがない
借りたお金を何に使うか、銀行融資は縛りが厳しいです。
ソシャレンはそれがないので、資金を自由に使えます。
返済が満期一括
銀行は月々の返済が必要です。
つまり、融資期間1年で1億円借りても、1年間ずっと1億円を使えるわけではありません。
ソシャレンは満期一括返済ができるので、銀行よりも使い勝手が良いです。

銀行にないメリットがある。
不動産不況がソシャレンに与える影響
そういう背景があって、不動産業者がソシャレンで資金調達しているわけですが。
もし、不動産が不況になるとソシャレンにどのような影響が及ぶでしょうか?
不動産が売れなくなると
不動産不況で不動産が売れなくなると、作っても儲からなくなります。
マンションが売れない。
そうなると、新規のマンション開発が減りますよね?
ソシャレン利用が減少
実はソシャレンを利用している不動産業者の多くが、マンションなどの開発業者です。
彼らが開発しなくなる=彼らでの資金需要がなくなる。
当然の結果として、ソシャレンで資金調達しなくなるでしょう。
不動産系の借り手が多い業者では、経営に悪影響が出るかも?

貸せないわけだから。
不動産市況に注目
不動産不況はもちろん不動産クラファンに大きな影響を与えますが。
ソシャレンにも影響がありそうです。
特に不動産系の借り手が多い業者を利用している投資家は、不動産市況に注目したほうが良いかもしれません。

要チェックです!
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