OwnersBookが株主優待付き案件の利用動向をまとめたレポートを公開しました。
非常に興味深かったので内容を紹介します。
投資家必見です!
タップできる目次
OwnersBookの株主優待付き案件とは?
OwnersBookの株主優待付き案件とは、ロードスターキャピタル(OwnersBookの運営会社)の株主に優待が与えられる案件です。
一般投資家より先に応募できる
株主優待付き案件では株主である投資家が株主ではない一般の投資家より先に応募できます。
具体的には、一般投資家が18時からでないと応募できないのに対し、株主投資家は12時から応募できます。
18時までの6時間は株主だけが応募できるため、クリック合戦とは無縁にほぼ確実に投資できるということです。
特別待遇ってことね。
株主優待の条件
株主優待を受けるためには、以下の3条件すべてを満たす必要があります。
- ロードスターキャピタル株を1,000株以上保有
- 6カ月以上継続保有
- 優待基準日(6月30日及び12月31日)の株主名簿に記載
ロードスターキャピタルの株価は12月24日の終値で1,010円でした。
それを1,000株ですから101万円が必要になります。
オナブの利回り5%、運用期間1年の案件に2千万円投資すればペイできる計算です。
損なのか得なのかイマイチ分からん。笑
でもまぁ、オナブの激烈クリック合戦を回避できますし。
ロードスターキャピタルは東証一部に指定替えの予定ですからね。
資金に余裕があるならばアリだと思いますよ。
絶賛資金ショート中のワイには無理…
利用動向から見えてきたこと
株主優待付き案件で投資家はどのような投資行動を取ったか?
OwnersBookが詳細なレポートを公開してくれています。
内容は上記を見ていただくとして、僕が興味深く感じたことを以下に書きます。
株主の増加に効果あり?
株主優待の対象者は2020年12月末比で1.5倍に増えたそうです。
この増分がすべてオナブ効果なのかは分かりませんが、マイナスにはなっていないでしょう。
これを見て他社も株主優待導入に動くとイヤですね。
穴吹興産の株主はジョイントアルファの当選率3倍とか。笑
抽選弱者には厳しいね。
悪夢じゃぁ~!
若年層を取り込めていない
OwnersBookの場合、20代、30代の投資家は全体の31%とのことです。
ちなみに、つみたてNISAでは20代、30代の比率は47%です。(金融庁:NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査)
年代 | 比率 |
---|---|
20代 | 19.4% |
30代 | 28.2% |
40代 | 24.8% |
50代 | 16.7% |
60代以上 | 11.0% |
早く始めるほどメリットが大きいつみたてNISAと単純比較はできませんが。
ソシャレン、不動産クラファンが若年層を取り込めていないと言えるのではないでしょうか?
逆に言うとチャンスですよね。
31%を47%に増やせる、つまり現状の5割増しにできる余地があるってことですから。
投資でも地域格差が生じている?
株主優待枠を使って投資した人の居住地も公開されています。
それによると、都市部(東京、神奈川、大阪、千葉、埼玉、愛知)が67%を占めているようです。
でもこれ、人口比と比べるとバランスが悪いですよね?
東京の人口は全国の11%なのに、オナブでの比率は31%です。(人口比は2017年)
地域 | オナブ比率 | 人口比 |
---|---|---|
東京 | 31% | 10.8% |
神奈川 | 14% | 7.2% |
大阪 | 6% | 7.0% |
千葉 | 6% | 4.9% |
埼玉 | 6% | 5.8% |
愛知 | 4% | 5.9% |
合計 | 67% | 41.6% |
東京、神奈川の状況が突出しているので、都市部の方がソシャレン、クラファン投資家が多いのでしょうか?
他社の状況が分からないし、人口比1%の滋賀がオナブ比3%と逆転現象も起きているので一概には言えませんが。
興味があるね。
依然としてマイナーな投資
一般投資家枠で開始後1分の応募額は最大で2億9千万円だったそうです。
さすが、オナブ!
その一方でレポートにはこんな記載も。
全投資家枠では、募集開始後1分間に400名を超える方よりご応募頂くこともしばしばある。
400名って1都道府県あたりでは8人ですよ?!
超人気のOwnersBookでもこの程度。
ソシャレン、クラファンってマイナーな投資なんですね。涙
ま、そんなソシャクラに目を付けた我々は、凡人どもより優秀なのだと自らを慰めましょう。笑
マイノリティ上等!
1人あたり投資額が倍増している
1案件の1人あたり投資額は一般投資家で50万円弱だそうです。
僕の記憶違いかもしれませんが、昔のオナブって1人あたり25万円くらいだったと思うんですよ。
その頃に比べると倍増しています。
一方、中央値は3.8万円なので5万円前後で投資している人が大半なのでしょう。
ってことは、1人でボンッ!と投資するプロ&セミプロ投資家の参入が増えているのでしょうか?
もしそうであれば、ソシャクラの注目度がアップしてるってことですから喜ばしいですよね。
競争激化は痛し痒しだけど。
投資したくてできていない人が多い
株主優待付きの14案件で、投資家が何回投資したかもデータが出ています。
一般投資家は1回だけ投資した人が4割以上。
これに対して株主投資家は1~6回の人の合計で7割くらいのようです。
また、平均投資回数も出ています。
一般投資家は2.8回、株主投資家は5.1回です。
これ、株主投資家の方が投資意欲が高いのではなく、優待枠で投資したいだけできるから回数が増えているってことですよ。
一般投資家はあと2.3回投資したいのにできていない。
それはつまり、2.3回分の投資ニーズが浮いているってことです。
これは他社にとってはチャンスですよね。
オナブの2.3回を取っちゃえ!
データの公開、ありがとうございました!
ということで、感想をダラダラと書いてみました。
今回の調査結果、非常におもしろかったです。
OwnersBookさん、貴重なデータを公開していただきありがとうございました。
みなさんも是非読んでみてください。
読むのはタダやで~!
コメント