新しい不動産投資型クラウドファンディング業者が次々と誕生しています。
今回はその中の「JIN-SAKUみらいファンド」を取り上げます。
この業者さん、純粋な不動産クラファンと言えるのでしょうか?
僕の疑問です!
タップできる目次
JIN-SAKUは不動産クラファンなのか?
JIN-SAKUみらいファンドは普通の不動産クラファンとはかなり違っています。
JIN-SAKUみらいファンドとは?
JIN-SAKUみらいファンドを運営するのは札幌に本社を置くエナジーバンクパートナーズです。
本業は不動産業で太陽光発電所の開発などを行っています。
再エネ事業者なんだ。
1号案件は募集終了済み
第1号案件は2022年10月5日に募集が行われ、満額の応募を集めています。
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JIN-SAKUみらいファンド1号
- 募集総額:2,300万円
- 利回り:6.0%
- 運用期間:12カ月
- 劣後出資比率:9.1%
- 募集開始:2022年10月5日0時
- 募集方式:先着方式
投資対象は太陽光発電所
JIN-SAKUみらいファンドの最大の特徴は投資対象が太陽光発電所であることです。
JIN-SAKUみらいファンドのサイトでは次のように説明されています。
複数の投資家様から出資を募り、その資金を持って、JIN-SAKUみらいファンドが不動産(再生可能エネルギー発電所)を取得し、その再生可能エネルギー発電所の賃料収入で得た利益を出資額に応じて分配するシステムです。
分配の仕組みは次のようになります。
- 投資家の資金で発電所を取得
- 発電所を第三者に貸す
- 賃料を投資家に分配する
要は、区分マンションや戸建ての賃料の代わりに、太陽光発電所の賃料を分配するということです。
不動産クラファンと同じか。
疑問点
確かに仕組みとしては不動産クラファンと同じなのですが。
誰が借りるのか?
僕がまず疑問に感じるのは、誰が太陽光発電所を借りるのかです。
仮に発電所から月に100万円の利益が出るとします。
ならば、借り手は90万円とかで借りたいですよね?
そうしないと利益が出ないから。
でも、貸す側は90万円で貸すでしょうか?
自分で持っておけば100万円得られるのに。
発電所を貸して賃料が入ってくるというのが、なんかいまいちピンとこないのです。
部屋を借りるのはイメージしやすいけど。
不動産事業なのか?
もう一つ疑問がありまして。
取得する太陽光発電所は間違いなく運営会社が開発したもののはずです。
投資家のお金で取得するので、その分運営会社の資金繰りが良くなります。
これは他の不動産クラファン業者でも同じパターンが多々あるので、別にそれ自体は問題ありません。
しかし、一般の不動産クラファンでは我々投資家が間接的に大家さんになります。
ですので、我々は投資を通じて不動産事業をしていると言えるでしょう。
それに対してJIN-SAKUでは大家さんとは言っても収入源は突き詰めると太陽光発電です。
間接的に部屋を貸して家賃を得るのではなく、太陽光発電の売電収入を得ている。
つまり、本質的にはエナジーバンクパートナーズの太陽光発電事業に出資する形になっているのではないか?
不動産事業というより再エネ事業に出資するファンドのように感じるのです。
Rimpleの案件とはかなり違う気が…
リスク・リターンは合うのか
6%は割に合うのか?
誤解のないように申し上げると、それが悪いと言っているわけではありません。
何が投資対象になろうと、最終的に投資家が自己判断する話ですから。
ただ、仮に実質的な太陽光発電事業への出資であるならば、それを不動産クラファンっぽく見せるのはどうなのだろうか?
そして、再エネ事業への出資で利回り6%というのは割に合うのだろうか?
そのあたりがいささかモヤっとするなというのが現時点での僕の感想です。
太陽光と聞くと過剰反応してしまいます!
いろいろあったからね~
今後に期待
以上はあくまでも僕の推測です。
1号案件の成立前書面がすでに非公開になっており、詳細な内容が分かりません。
2号案件以降の内容をじっくり読み込んだ上で判断するつもりです。
いずれにしても新しいものが出てくるのは良いこと。
JIN-SAKUみらいファンドの今後に期待します!
2号を待ってます!
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