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「みんな」でソシャレン・クラファンの投資判断するのは危険

「みんな」でソシャレン・クラファンの投資判断するのは危険のタイトル画像

ここ数日、自分のブログの過去記事を読み返していました。

グリーンインフラレンディングの投資家説明会の様子を紹介した記事があったのですが。

その中で参加者=グリフラ投資家が次のように発言していました。

Q:グリフラに対しては、担保もはっきりしないので投資を控えていたが、他人がばんばん投資していたので投資を始めた。
プロジェクトごとに原資を確認するというのは無理ではないか。

右田さん
右田さん

何が問題なの?

みなさん、この記事のタイトルを見ているので分かりますよね。

問題なのはこの部分です。

他人がばんばん投資していたので投資を始めた。

 

みんなが投資しているから。

有名ブロガーがオススメしているから。

ツイッターでみんなが良いと言っているから。

こういう理由で投資する人が5年前も現在も少なからずいます。

 

今回は「みんな」がいかにあてにならないか。

「みんな」を理由に投資することがどれほど怠惰で愚かで危険なことなことかを解説します。

 

なお、ご想像通り説教臭い内容です。

今日一日ご機嫌にすごしたい方は、読まないことを強くオススメします。笑

タロウさん
タロウさん

初心者は必読です!

 

 

この記事の著者
投資家・ブロガー
タロウ

ソーシャルレンディング、不動産クラウドファディング専門の投資家です。
2018年にソシャレン・クラファン投資を始め、これまで400件を超える案件に2億3千万円以上を投資し損失ゼロ。
安全性を最重視した投資情報を発信しています。

「みんな」=大丈夫ではない

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「みんなが投資しているから大丈夫」はまったくの誤解です。

根拠のかけらもありません。

 

「みんな」は捏造できる

「みんな」=「会員数や投資している人の数」はいくらでも作り出せます。

捏造は言い過ぎかもしれませんが、「みんな」を人為的に作り出すのは容易なことです。

 

アマギフ、ポイ活で作り出せる

これはみなさんが日々目にしていることです。

会員登録キャンペーンでアマギフ1,000円分プレゼント。

会員登録+実投資10万円で1万ポイント贈呈。

鼻先に人参をぶら下げて会員数を増やし、実力以上に見せかけることは簡単です。

 

Instagramでさらにパワーアップ

アマギフ訴求は悪夢の2018年にも行われていた販促手法です。

しかし、当時の利用メディアはブログが中心でした。

上位のブログでも定期的な読者は1万人もいなかったはずです。

当時と現在とで激的に変わったのがInstagramの登場です。

投資系で数万人から数十万人のフォロワーを持つインスタグラマーを抱え込むことで、「みんな」の捏造はさらに容易になりました。

 

自然に生まれた「みんな」ではない

つまり、

  1. ある業者が非常に良い投資先であった
  2. それを多くの投資家が評価し会員数が増えた
  3. ではない

「みんな」が投資している=良い業者、とは必ずしも言えないということです。

タロウさん
タロウさん

会員数と業者の良さは比例しません!

「みんな」が理解しているわけではない

「みんな」が理解しているわけではないのタイトル画像

もう一つ注意してほしいのは、「みんな」が必ずしも業者の良し悪しを理解していないことです。

これもインスタの登場で状況が壊滅的に悪化したと感じています。

 

推しが推しているから投資する

有力グラマーに業者が接触

「みんな」の大量生産は業者からの働きかけで行われます。

フォロワーが多いインスタグラマーに声をかけ、アフィリエイト提携して宣伝してもらう。

ここまでは普通の販促活動であり、悪いことでも違法なことでもありません。

 

信者が投資

問題なのは少なからずのフォロワーがその業者の良し悪しを判断していないことです。

「フォローしている◯◯さんが良いと言ってる!だから大丈夫!投資しよう!」

フォローしている自分を肯定したい心理も働いているのかもしれません。

業者の良し悪しではなくフォローしているインスタグラマーへの信頼で投資判断をしている。

つまり、インスタで生まれた「みんな」は業者の是非を理解しているとは限らないのです。

 

リスク訴求が少なめになる

インスタではリスク訴求が少なめになるという問題もあります。

 

画像10枚の限界

ご存知の通りインスタで投稿できる画像は10枚が上限です。

しかも、「映え」が言い表す通りビジュアルが重視されるメディアです。

文字ばかりギッシリ書くわけにもいかない。

1枚の画像に入れられる情報量に限界があります。

もちろん、リスクを訴求しようと工夫しているインスタグラマーもいなくはないです。

しかし、インスタというメディアの特性上、どうしてもメリット訴求が中心=リスク訴求が少なめになってしまいます。

 

業者はリスク訴求を望んでいる

誤解のないように申し上げると、リスクを隠すように業者が働きかけている可能性は極めて低いです。

僕はブログ屋ですが、業者が提携を希望するのはネガティブ要素もちゃんと書くブロガーです。

これは当然のことで、良いことばかり書いている記事は読者が信用せず成約につながらないからです。

僕も記事作成を依頼されることがありますが、ネガティブなこともガンガン書きまくりますよと伝えます。

それで書くなと言われたことは一度もありません。

むしろ、悪い部分もちゃんと書いてくれと言われることの方が多いです。

 

インスタグラマーはメリット訴求になりがち

しかしながら、投稿するインスタグラマーはメリット訴求になりがちです。

なぜならば、ネガティブ訴求をしすぎると閲覧者がそこで離脱するからです。

閲覧者は「儲かるの?!ラッキ~!」とルンルン気分で投稿を読みます。

そこで、実はこんなリスクがあってとオドロオドロしい内容が出てきたら読みたくなくなる。

ちょこっとスパイスならばまだ良いけれど、それが何枚も続くと離脱される。

なので、どうしてもリスク訴求は少なめになる。

その結果、リスクを理解していない「みんな」が量産されることになるのです。

 

発信者自身が理解していない

リスクを実体験していない

また、インスタは新しいメディアであり、インスタグラマー自身がソシャレン、クラファンのビギナーです。

おそらく早い人でも2021年スタートではないでしょうか?

2018年前後の惨事を実体験していないので、ソシャレンのリスクを理解できていないのだと思います。

 

知識がない

それと、これは僕ごときに言われたくないでしょうが、インスタグラマーのソシャレン、クラファンについての知識が薄いです。

これには構造的な原因がありまして。

いまソシャクラを訴求しているインスタグラマーの多くが、元々の主戦場はソシャクラ以外です。

NISAや株、投資信託、仮想通貨など、他の分野で発信実績を積み上げて数万、数十万のフォロワーを獲得した。

そして、ソシャクラのアフィリエイトが儲かると知って参入してきた。

中には節約系とか副業系とか、投資とまったく無関係なカテゴリーから参入している人もいます。

このため、発信している本人に悪意はないのですが、知識が非常に薄いです。

倒産隔離と信託保全の違いを分かっていないなんてかわいいもので。

LTVと劣後比率がゴッチャになっている人すらいます。

 

間違った発信で間違った理解

業者とガッツリ提携しているインスタグラマーの場合、業者が間違いを発見します。

そして、以降の投稿では間違いが修正されることもある。

しかし、業者もすべてのインスタグラマーの投稿内容をチェックするのは不可能です。

その結果、フォロワーが間違った投稿内容をそのまま受け取り、間違った理解をする。

こうして正しく理解できていない「みんな」が生み出されるのです。

 

「みんな」を信じて投資するのか?

推しが推しているという理由で投資する「みんな」。

メリットばかり見てリスクを理解していない「みんな」。

間違った投稿内容をそのまま信じている「みんな」。

 

そんな「みんな」が投資しているから大丈夫。

 

これがどれほど愚かで危険な判断であるか。

みなさん、分かりますよね?

「みんな」は責任を取ってくれない

「みんな」は責任を取ってくれないのタイトル画像

「みんな」を信じて大丈夫だと思って投資。

その判断が間違っていた時、「みんな」は責任を取ってくれません。

 

被弾する時は「みんな」も被害者

例えば業者が倒産した。

その時、被害に遭うのは「みんな」を信じた投資家だけではありません。

「みんな」も被害に遭っています。

被害に遭った「みんな」が責任を取れるわけないですよね?

 

発信者も責任は取れない

また、オススメしたインスタグラマーも責任を取ってはくれません。

そもそも、インスタグラマーは「自分はこれが良いと思う」と発信しただけです。

その発信を受けて投資して大丈夫と判断したのは投資家自身です。

だからこそ、儲かった時に儲けはすべて自分のものにするのですよね?

自己判断の結果は良いものも悪いものも自分が責任を負う。

これは投資の大原則です。

インスタグラマーに責任を負う責任はありません。

それ以前に、何万ものフォロワーに対して責任を負うことは不可能です。

 

業者は責任どころではない

では、インスタグラマーに提携を持ちかけた業者はどうか?

こちらは倒産で責任どころではありません。

 

「みんな」に頼った投資家の自業自得

「みんな」で判断は最悪の選択

「みんな」が投資しているから大丈夫。

この判断で失敗した場合、誰かに責任を負ってもらうことは現実問題として不可能です。

良し悪し、あるべき論、道義的にとかではなく、現実問題として無理です。

「みんな」を理由に投資しても、「みんな」に責任を取ってもらうことはできない。

「みんな」を理由に判断するのは最悪の選択です。

 

「みんな」を理由に手抜きしただけ

そもそも、なぜ「みんな」を理由に投資判断するのか?

厳しいことを言いますが、いちいち自分で調べて考えるのは面倒。

楽をしたい、手抜きをしたい、それが根底にあり、それで「みんな」が投資してるから大丈夫!になるのではないでしょうか?

仮にそうでないとしても、最後の責任を負うのは自分自身です。

であるならば、「みんな」が大丈夫と言っている業者が本当に大丈夫なのか?

自分で調べて判断するのは当たり前のことではありませんか。

するべきことをせず、手抜きをした怠惰な判断

それが「みんな」が投資しているから大丈夫です。

 

投資で頼れるのは自分だけ

5年前の記事をきっかけに今回の記事を書きましたが。

インスタの登場で「みんな」の質は5年前より確実に劣化しています。

「みんな」を理由に投資するのは5年前をはるかに上回ってリスキー。

「みんな」がしているからで投資するのは自殺行為です。

 

投資で頼れるのは自分だけ。

楽をせず、手抜きをせず、会ったこともない「みんな」を信用せず。

自分で調べ自分で判断しましょう。

タロウさん
タロウさん

説教臭くて失礼!

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