みんなでシェアファンドに2つの新たな動き｜募集が増える！

不動産クラウドファンディングのみんなでシェアファンド。

2022年11月からコツコツ募集を続けている業者です。

 

そのみんシェアで2つの新しい取り組みが行われることが分かりました。

これにより案件の募集が増えるかもしれません。

どんな取り組みか解説します。

 

 

LIFULLクラファンとの提携

新しい取り組みの1つ目はLIFULL不動産クラウドファンディングとの提携です。

 

業務委託契約を締結

みんなでシェアファンドとは？

みんなでシェアファン（以下、みんシェア）は大阪の不動産業者が運営する不動産クラファンです。

主に戸建住宅やアパートを投資対象とするインカムゲイン型の案件を募集しています。

6.0～7.5％の高めの利回りで人気です。

プチ解説 インカムゲイン型とは？

プチ解説 案件とは？

プチ解説 利回りとは？

 

LIFULL不動産クラウドファンディングとは？

LIFULL不動産クラウドファンディング（以下、LIFULLクラファン）は、8月1日に運営を始めたばかりの新規業者です。

東証プライム上場のLIFULLのグループ会社が運営しています。

自社では案件は作らず、他の不動産業者が作った案件の募集のみを行う。

集客と募集に特化した業者です。

不動産情報サービス大手で上場企業のLIFULLが不動産クラファンに進出ということで、大いに期待されています。

プチ解説 業者とは？

 

業務委託契約を締結

みんシェアはLIFULLクラファンと業務委託契約を締結したことをプレスリリースで発表しました。

「LIFULL 不動産クラウドファンディング」を活用した不動産特定共同事業契約締結の代理・媒介に関する業務委託契約を締結したことをお知らせいたします。

 

上述した通り、LIFULLクラファンは他社が作った案件の募集を行う業者です。

今回、みんシェアが募集業務をLIFULLクラファンに委託する契約を結んだ。

つまり、みんシェアの案件がLIFULLクラファンのサイトで募集されるということです。

 

提携の背景と狙い

自社での集客に限界か？

さきほどのプレスリリースには次のように書かれています。

多くの不動産クラウドファンディング事業者がサービスを展開しており、マーケティングコストが増加傾向にあり、1社単独でマーケティングをすることに課題認識をしておりました。

 

つまり、こういうことです。

 

競争激化で投資家の取り合いになってきた。

集客コストが増える一方だし、集客のノウハウも乏しい。

このまま自社で続けても先行きキビシイよな、と。

 

自社の本業に注力

そこで、募集と集客をLIFULLクラファンにやってもらう。

コストが下がるし、LIFULLはアプリ利用会員100万人以上いるので集客も強化できる。

そして、自社は本業である優良物件の仕入れ、案件組成に注力するということでしょう。

プチ解説 組成とは？

 

第1号案件は9月11～18日

LIFULLクラファンとの提携ですが、第1号案件の募集が9月11～18日に行われます。

 

LIFULLクラファンは運営を始めたばかりで、まだ会員は少ないです。

しかも、募集総額が2億円弱と多いため、当選する可能性はかなり高いでしょう。

開発型案件に進出

新しい取り組みの2つ目は開発型案件です。

 

開発型案件の募集が可能に

約款追加の認可を取得

みんシェアはさきほどとは別のプレスリリースで大阪府から約款追加の認可を得たことを発表しました。

不動産クラウドファンディング『みんなでシェアファンド』を運営するコーシンホーム株式会社は、不動産特定共同事業に係る「開発型」約款追加の申請を大阪府に行い2024年5月22日付で変更認可を取得したことをお知らせいたします。

プチ解説 不動産特定共同事業とは？

 

開発型の約款にOKが出た

現在、みんシェアはインカムゲイン型の案件を中心に募集しており、約款（成立前書面）はインカム型に沿った内容です。

開発型の案件を募集するには、従来の約款とは別に開発型に沿った内容の約款を作る必要があります。

しかし、約款の変更や追加には役所の認可を取らなければなりません。

そこで、大阪府に変更の申請をしていたところ、このたびOKが出ましたよということです。

プチ解説 成立前書面とは？

 

開発型案件の募集が可能に

おそらく、更地にゼロから住宅や施設を開発する。

その住宅などを投資対象とする案件のことでしょう。

大阪府からOKが出たことで、みんシェアは開発型案件の募集ができるようになりました。

 

不動産業者2社と新たに提携

さきほどのプレスリリースでは、不動産業者2社と新たに提携したことも発表されています。

以下の2社です。

 

カナディアンホーム

カナディアンホーム（以下、カナディアン）は富山市に本社を置く不動産業者です。

建売住宅や投資用アパート、シニア向け住宅の開発を主力事業としています。

 

A社

もう1社は提携準備中で社名は明かされておらず、ここではA社と呼びます。

A社は全国で障害者グループホームを運営している福祉系事業者のようです。

 

開発型案件進出の狙い

新規提携業者との協業で案件組成

まずカナディアンについては、同社が開発する物件を投資対象とする案件をみんシェアで募集します。

また、A社からはグループホーム運営予定地の情報をもらい、そこに建設するグループホームを投資対象とする案件をみんシェアで募集する予定です。

 

双方にメリット

大阪府から開発型案件のOKが出て、開発型案件を進めるパートナー2社も得た。

これにより、みんシェアは物件の調達ルートが広がり、案件を増やすことができます。

また、パートナー2社はみんシェアを通じて投資家から資金調達できることがメリットです。

一部の案件はLIFULLクラファンで募集されるかもしれません。

課題と注意点

新しい2つの取り組みにより、みんシェアの案件募集が増えることが見込まれるでしょう。

一方で懸念点もあります。

 

より慎重な投資判断が必要に

プレイヤーが増え複雑になる

特に2つ目の取り組みですが、案件に係る関係者が増え複雑になります。

 

現在は投資家の次がみんシェアで終わり。

それに比べると複雑で分かりにくいですよね。

また、LIFULLクラファン以外は非上場企業であり、財務や経営状態は非公開です。

 

細部が見えにくくなる懸念

また、実際の開発行うのはカナディアンですが、案件を募集するのはみんシェアやLIFULLクラファンです。

開発を担当しない両社がサイトで物件の情報を正確に伝えられるのか？

この点も懸念されます。

 

投資判断の難易度がアップ

プレーヤーが増える上に、細部が見えにくくなる。

信頼してお金を託して大丈夫か？

本当に安全性が高い案件なのか？

より慎重な案件選び、投資判断が必要になるでしょう。

 

あと入金への変更を

それと、みんシェアは事前入金方式で、出金手数料は投資家負担です。

プチ解説 事前入金とは？

プチ解説 入金、出金とは？

 

GMO銀行ユーザーは入出金ともに無料で済みますが。

他行ユーザーは投資できなければ、入金時の振込手数料+145円がムダになります。

新しい取り組みはもちろん歓迎ですが、あと入金への変更も検討してほしいですよね。

 

新たな取り組みに期待

以上、みんシェアの新しい取り組みを見てきました。

LIFULLクラファンとの提携で案件づくりに注力。

新規2社との提携で開発型案件に進出。

利回り6.0～7.5％のみんシェアで案件募集が増えそうです。

期待しましょう。