AGクラウドファンディングで遅延発生｜今後の展望は？

ソーシャルレンディング大手のAGクラウドファンディングで遅延が発生しました。

AGクラファン初の遅延です。

現在の状況と今後の展望を速報します。

 

 

AGクラファン遅延の状況まとめ

 

遅延発生は不動産18号

案件の概要

遅延が発生したのは不動産担保ローンファンド#18（ホテル@那覇）です。

プチ解説 遅延とは？

プチ解説 利回りとは？

プチ解説 運用期間とは？

 

借り手は不動産クラファンを運営するW社の100％子会社です。

実質的にW社と同一と考えて良いでしょう。

資金使途は那覇市内のホテルの購入資金であり、このホテルに抵当権第一順位の担保を設定しています。

プチ解説 借り手とは？

プチ解説 資金使途とは？

プチ解説 抵当権とは？

プチ解説 担保とは？

 

6カ月の延長に

W社はホテルの売却もしくは別途資金調達での返済を予定していました。

しかし、計画通りに進まなかったため、返済の延長をAGクラファンに要請。

不動産18号は2025年1月14日に運用終了、2月20日に償還予定でしたが、運用期間が6カ月延長されることになりました。

プチ解説 償還とは？

 

W社関係の他の案件の状況

3案件は償還済み

これまでAGクラファンではW社を借り手とする案件が、不動産18号以外に4件募集されてきました。

このうち、以下の3案件はすでに償還済みです。

 

不動産担保ローンファンド#6（アパートメント＠中野）

 

不動産担保ローンファンド#8（リゾートヴィラ@宮古島）

 

不動産担保ローンファンド#9（更地@那覇）

 

1案件が運用中

残る1案件は不動産担保ローンファンド＃40(更地＠那覇)で、現在運用中です。

 

こちらは運用期間が2025年8月7日まで、償還は9月22日の予定です。

現時点でAGクラファンは不動産40号の予定に変更はないとしています。

 

今後の展望

元本毀損の可能性は低い？

遅延となった不動産18号がどうなるかについて、ザッと見ただけなので確かなことは言えませんが。

担保物件は那覇市内のホテルでLTVは70％です。

プチ解説 LTVとは？

 

沖縄はインバウンドで宿泊需要が高まっています。

先日もクリアルがホテル2店舗の出店を発表したところです。

クリアルのホテルが沖縄に誕生！CREALへの影響は？

クリアルのホテルが沖縄にオープンします！ついに本格稼働するクリアルのホテル事業とその狙いを紹介するとともに、CREALへの影響を考えます。ホテル案件が増えるか？ホテル宿泊券キャンペーンは出るか？

asean-info.net

2024.11.17

 

不動産の鑑定評価が大きく外れていない限り、最悪でも担保のホテルを売却することで元本は回収できるのではないでしょうか？

 

延長の可能性はある

ただ、物件の評価額が9億円弱と高額な上、ホテルという物件の特殊性から買い手は絞られます。

区分マンションほど売却しやすくはないということです。

OwnersBookの大阪ホテル案件と同様、売却に時間がかかり運用期間が再延長される可能性はゼロではないでしょう。

プチ解説 区分マンションとは？

 

W社の不動産クラファンに影響か？

本記事では借り手をW社とぼやかしていますが、いずれどこかは周知となります。

そうなった時に、同社の不動産クラファンでの募集に影響が出るかもしれません。

 

出資者は静観を

騒いでもムダ

不動産18号の出資者は不安で気が気ではないとは思いますが。

ソシャレン、不動産クラファンでは、運用に対して投資家が指示、命令などは一切できません。

できないと契約書に明記されており、出資者はそれに同意しています。

 

それ以前に貸金業、不動産のド素人である我々投資家が騒いだところでどうにもなりません。

また、無事に返済、償還したいと思っているのは、W社、AGクラファンも同じです。

できることは待つだけですので、静観することをおすすめします。

 

キャンペーンには要注意

一つ気になったのは、遅延となった不動産18号がキャンペーン対象だったことです。

 

このキャンペーンに引かれて投資した人、投資額を増やした人も少なくないでしょう。

正直、自分もそうすることがゼロとは言えないのですが。

やはり、キャンペーンに踊らされてはいけないですよね。

 

待つだけ投資＝待つしかできない投資

さて、運良く出資していなかった投資家のみなさんにとって、今回の件は人ごとではありません。

ソシャレン、不動産クラファンは、いざ何か起きた時に待つことしかできない。

「待つだけ投資」の本質は「待つしかできない投資」です。

それゆえ、被害に遭うことがないよう、業者選び、案件選びに全力を投入しましょう。

明日は我が身です。