ソーシャルレンディングで失敗しないか心配ですよね?
この記事では、
- ソーシャルレンディングで失敗した典型的な事例から
- 失敗した原因や理由と
- 失敗しないための対策と具体的なポイント
を説明します。
なお僕の被害額は、maneoで16万円です。
ネットで見かけた事例だけでなく、自分の経験も含めて書いています。
これからソーシャルレンディングを始める方の参考になればうれしいです!
タップできる目次
失敗の事例と原因
それではまず、ソーシャルレンディングで失敗した事例と原因を見ていきます。
1.大手業者だからと信頼した
- maneoは業界最大手だから大丈夫と信頼し、16万円を失った。
はい、僕のことです!笑
小さな業界の最大手
たしかに、maneoはソーシャルレンディングの最大手です。
でもソーシャルレンディングは、まだまだ小さなマーケットです。
しかも、10年前に始まったばかりの、歴史が浅い金融商品です。
maneoはソーシャルレンディングという、歴史の浅い小さな業界の最大手。
例えて言うならば、格安スマホの最大手みたいなものです。
そのmaneoにNTT並みの信頼性があると、僕は判断してしまったのです。
「大手=信頼」は間違い
そもそも、大手=信頼できるという判断が間違いでした。
大手企業の不祥事って、過去にいくらでもありますよね?
それなのに僕は、大手=信頼できると判断してしまった。
その結果が損失16万円です。
原因:根拠の追求が甘かった
maneoを信頼できる根拠は何か?
大手だからで思考をストップし、明確で客観的な根拠を追求しなかった。
これが失敗の原因です。
大手であることを信頼の根拠にした僕は、あまりにも甘すぎたと反省しています。
2.業者の説明を鵜呑みにした
- 金融のプロとか、ITを活用とか、業者の説明を真に受けたけど、実態は正反対だった。
原因:本当なのか調べなかった
嘘八百並べる業者なんていくらでもいます。
もちろん、悪いのはそういう業者です。
でも、そういう業者が現実に存在します。
そうである以上、本当に金融のプロなのか?ITを活用しているのか?調べるべきです。
業者の言い分が本当なのか、調べなかったことが失敗の原因です。
3.有名ブロガーを信用した
- 有名な投資ブロガーが勧めていた業者に投資したけど、実は悪徳業者で大損することになった。
ブロガーの大半は素人
現役ブロガーの僕が言うのもなんですが、ブロガーの大半は素人です。
ソシャレンを利用しているだけで、ソシャレン業界で働いた経験もありません。
ソシャレン歴10年以上のブロガーなんてごく一部で、僕も含めてソシャレン素人ばかりです。
ブロガーの大半は勉強中
しかも、ソーシャルレンディングは歴史が浅い金融商品です。
日々変わっていくので、それに合わせてブロガーも日々勉強中です。
間違った内容を書くこともあるし、勉強して考えが変わることもあります。
ブログの内容を信用したらダメ
ブロガーの多くは、決して騙そうと思って記事を書いているのではありません。
しかし、所詮は素人ですし、勉強中の身です。
記事の内容が間違っていたり、事実と異なることはあります。
信用できるブロガーだと思っても、記事の内容をそのまま信じたらダメです。
原因:調べなかった
ブログの内容を参考にするのは構わない。
でも、鵜呑みにするのは危険すぎます。
オススメの業者が本当に良いのか?必ず自分で調べてください。
それを怠ってブロガーが勧めるまま投資すると、大きな失敗につながります。
4.投資系の雑誌を信用した
- マネー系の情報誌にラッキーバンクがオススメ!と書かれていて、それで投資したら失敗した。
雑誌記者はソシャレン素人
ソーシャルレンディングに関する投資系メディアの記事。
いい加減なもの、間違っているもの、けっこうあります。
投資系の記者は株からFXからNISAから、一通り広く知っておく必要があります。
それゆえ、ソシャレンに専念しているわけではなく、決してソシャレンの専門家ではありません。
なので、記事の内容が間違っていることも当然あるのです。
原因:調べなかった
これは雑誌に限らず、新聞もテレビもネットも同じです。
ソーシャルレンディングの専門家なんて、ほんの一握りしかいません。
なのに、メディアが伝える情報を信じていたら、失敗するのは当然です。
さきほどのブログと同じで、鵜呑みにせずに調べましょう。
5.元本が保証されると思っていた
- 利息が支払われないことはあっても、元本は必ず戻ってくると思っていた。
原因:勉強不足
ソシャレン業者のサイトには必ず「元本保証ではない」と書かれています。
それを知らなかったというのは、ただの勉強不足です。
6.担保があるから大丈夫だと思っていた
- 借り手が返せなくなっても、担保を処分するからお金は返ってくると思っていた。
僕も担保を信じてmaneoに投資し、16万円失いました!
担保は要注意です。
担保評価額が正しいとは限らない
まず、担保評価額が必ずしも正しいとは限りません。
20億円とした業者の評価が甘くて、実際には10億円でしか売れなかった。
そういったケースが多々あります。
評価額通りで売れるとは限らない
また、評価額が正しかったとしても、評価額通りで売れるとは限りません。
買い手がなかなか付かず、やっと見つかった買い手に買い叩かれた。
結果として10億円でしか売れないということもあるでしょう。
原因:調べなかった
だから、業者の示す担保評価額を鵜呑みにしてはいけません。
担保評価額は本当に正しいのか?買い手が付く立地なのか?
よく分からないで済ますのではなく、可能な限り調べましょう。
7.途中で引き出せると思っていた
- 投資していた業者に悪い噂が流れたので、投資したお金を引き出そうとしたけれど、運用中なので引き出せなかった。
原因:勉強不足
ソーシャルレンディングは運用期間が終わるまで引き出せません。
どの業者のサイトにも明確に書かれています。
8.高い利回りに釣られた
- 利回り10%で儲かると思い、ついつい投資してしまった。
原因:勉強不足&欲をかいた
僕も高利回りに釣られて、グリーンインフラレンディングに投資しかけました。
なので、偉そうなことは言えないのですが。
ハイリスク・ハイリターンを知らなかったのであれば、勉強不足です。
知っていた僕が投資しかけたのは、欲張ったからです。
勉強不足の上に欲をかくと、確実に失敗します。
9.一つの業者に集中投資した
- 一番利回りが良い業者に絞って投資したら、その業者が貸し倒れを起こし、投資額すべてが被害を受けた。
原因:勉強不足
お気の毒だと思いますし、悪いのは悪徳業者です。
ただ、分散投資は基本中の基本です。
投資サイト、ソシャレンサイト、どこでも「投資先は分散せよ」と書いています。
失敗に共通する要因
ここまで9つの失敗の事例を見てきました。
これらには共通する2つの要因があります。
1.調査不足
まず、調査不足、しっかり調べなかったことです。
- 大手だから信頼した
- 業者の説明を鵜呑みにした
- ブロガーを信用した
- 雑誌を信用した
- 担保があるから大丈夫だと思った
いずれもそこで「ちょっと待てよ?」とストップをかけて、
- maneoは本当に信頼できるのか?
- 業者の説明は本当なのか?
- ブロガーの言っていることは正しいのか?
- 雑誌に書かれていることは事実なのか?
- 必要額で売れる担保なのか?
調べていれば、失敗せずに済んだかもしれませんよね。
ちゃんと調べなかった、調べようとしなかった。
業者側の責任は別として、ソシャレン失敗の原因の多くが、調査不足にあります。
2.勉強不足
もう一つは、事前にしっかり勉強しなかったことです。
- 元本が保証されると思っていた
- 途中で引き出せると思っていた
- 高い利回りに釣られた
- 1社に集中投資した
元本保証や途中解約は、ソシャレン業者のサイトをしっかり読めば分かったこと。
高利回りはリスキーだとか、分散投資が重要とかも、投資系のサイトやブログにいくらでも書かれています。
投資を始める前に、そういった勉強をしっかりしなかった。
それが失敗につながったのです。
失敗しないための対策とポイント
以上を踏まえて、失敗しないための対策とポイントです。
1.手を抜かない
僕が自分でソシャレンをやってみて、最も重要だと感じたことです。
ソーシャルレンディングの失敗の8割は、これで防げると思っています。
ちゃんと調べる。ちゃんと勉強する。
面倒でも手を抜かずにキッチリやる。
僕はこれを一番大切にしています。
2.すべて疑ってかかる
新聞や雑誌、サイト、ブログ、ツイッター。
良し悪しではなく現実として、間違った情報が多々あります。
なので、どれだけ有名な雑誌だろうがブログだろうが、書かれていることはすべて疑ってかかることが絶対に必要です。
そして、さきほどの1に戻りますが。
書かれていることが正しいのか、自分で調べて確認することが大切です。
3.小さなテクニック
1と2の着実な実行が最重点で、以下は小さなテクニックです。
3-1.分散投資を徹底する
投資先は必ず分散させましょう。
一つの業者に大きな金額を投資するのは危険です。
ただし、単純に分散させれば良いわけではありません。
信頼できる業者で分散することが重要です。
3-2.少額で投資する
一つの案件に大きな金額を投資すると、コケたときのダメージが大きいです。
一案件あたりの投資額を少額にすることで、大きな損害を防げます。
3-3.低利回りの案件に投資する
上述したように、ハイリスク・ハイリターンです。
高利回りの案件に投資してはいけません。
僕は基本的に、7%以上の案件には投資しないことを、自分のルールにしています。
3-4.短期案件に投資する
運用期間が長くなるほど、リスクが高くなります。
僕は基本6ヶ月以内で、最長でも12ヶ月までにしています。
3-5.信頼できる業者で投資する
ソーシャルレンディングで最も重要なのは業者選びです。
各業者と経営者を徹底的に調べ尽くし、信頼できる業者を選びましょう。
僕がオススメする業者は、こちらの記事で紹介しています。
3-6.案件ごとに投資の可否を判断する
信頼できる業者であることと、その業者の案件が安全であることとは別です。
僕が一番信頼しているのはOwnersBookです。
しかし、OwnersBookのすべての案件が安全なわけではありません。
ですから、信頼できる業者だからどの案件にも投資するというのは間違いです。
一つ一つの案件をしっかり調べ、案件ごとに投資するか判断しましょう。
3-7.投資しないのも投資のうち
投資の目的は儲けることです。
投資すること自体が目的なのではありません。
ですので、確信を持てない案件に無理をして投資してはいけません。
良い案件がないときは投資せず、資金を寝かせるべきです。
最重点は考え方と姿勢
最後にテクニック的なことが並びましたが。
最も大切なのは考え方と姿勢です。
- すべて疑ってかかり、調査、勉強で絶対に手を抜かない
これがソーシャルレンディングで失敗しないための最重点対策です。
どれだけ面倒でも手を抜かず、やるべきことをやって失敗を防ぎましょう。
こちらの記事もぜひ読んでみてください。
コメント
内容を読み勉強になりました。
私 昨年の6月からSLをはじめました。
きっかけはSBI証券のSBISL広告からです。
他社は知らずと言うよりは気にせずSBISLのみで2000万ほど投資しました。
問題のSBIバイヤーズファンドは被弾しませんでした。
昨今の被弾の話を見るたびに、マネオ他を知らなくて良かったと思います。
70歳に届くような私には、貴殿の指摘されるような「すべて疑ってかかり、調査、勉強で絶対に手を抜かない」は素人なのでできません。
おそらく大多数の方が被弾後でも調査、勉強はしないで安全(らしい?)業者に流れて行ってると思います。
新規参入業者も実績無いのにブログで安全、安全と称賛するので。
たぶん皆さん雰囲気(集団心理:安全らしい、適度な高金利)で投資していると思います。私はこれからもSBISLを信頼し、投資して勝ち組となりたいです。
いやいやいやいや。
余裕資金で2,000万円あって、もちろん年金もおありなんでしょ?
平均寿命85歳として残り20年足らず。
リスク背負って増やさなくても、死ぬまで食べていけるじゃないですか。
すでにスーパー勝ち組ですよ。
うらやましいったらありゃしない。
僕もそうなれるようにがんばります!