企業がソーシャルレンディングを利用する際の金利は銀行よりも高いです。
わざわざ金利が高いソーシャルレンディングでお金を借りる理由は、銀行が貸してくれないからです。
この記事では銀行がなぜ融資しないのか、7つの理由を紹介します。
銀行が企業にお金を貸さない理由を説明するよ!
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銀行が貸さない理由
銀行が貸さない理由は主に7つあります。
順に説明していきます。
1.創業して間もない
まず、企業が創業して間もない場合、銀行はなかなか貸そうとしません。
その理由は第1に創業直後で信用力が低いためです。
また、銀行は決算内容をもとに企業を格付けし、融資の可否を判断します。
創業して間もない場合は、まだ決算を迎えていない、または1期や2期しか決算をしていないため、格付けができないという事情もあります。
これらの理由から、仮に成長が確実に見込めるベンチャー企業やスタートアップであっても、銀行から融資を受けられないことが多いです。
将来有望なのにお金を借せないって、銀行にとってもチャンスロスじゃないかな?
リスクテイクしてそのチャンスを取りにいくのがソーシャルレンディングだよ!
2.銀行の融資基準が厳格すぎる
銀行の経営破綻が続いて以降、金融庁は銀行に融資の厳格化を指導してきました。
これを受けて銀行の融資基準は非常に厳しくなり、よほど安全な企業でない限り貸せなくなりました。
このため、経営状態は良いのに銀行の基準に合わないという理由で、企業が融資を受けられないケースも多いです。
3.不動産担保がない
不動産担保がない場合、銀行は基本的にお金を貸しません。
売掛債権や太陽光発電の権利など、仮に十分な保全能力がある担保を持っていても、不動産担保がなければ貸してもらえません。
これも融資基準の厳格化の影響か…
4.担保評価しにくい
不動産担保があっても貸してもらえない場合があります。
例えば、太陽光発電所が完成すれば発電所とセットで価値を生む山間部の土地も、発電所が完成するまでは二束三文の荒れ地ですよね?
将来の未確定な価値であるため、銀行は担保として評価することができません。
5.銀行にとって儲からない
銀行がお金を貸すには、担保評価や借り手企業の審査などでコストがかかります。
例えば100万円を1ヶ月だけ融資では、かかったコストを回収できませんよね?
- 融資期間が短い
- 融資額が少額
- 早期償還(予定より早い返済)の可能性がある
これらに該当する場合、銀行はお金を貸さないことが多いです。
銀行もボランティア活動じゃないから、儲からない融資はできないってことか。
6.急な資金需要
融資基準の厳格化に伴い、銀行の融資審査には時間がかかるようになっています。
このため、急な資金需要に銀行が対応できないという側面があります。
例えば、不動産業者が良い物件を見つけた。
確実に高く転売できるので、同業他社に取られる前に買ってしまいたい。
こういったケースでは銀行の審査を待っていられないので、ソーシャルレンディングで資金調達することになります。
7.銀行の融資額では不足
評価額1億円の土地を担保に8千万円を借りたいという企業があったとします。
しかし、銀行は安全性を重視するため、多くても担保価値の7割程度までしか貸してくれません。
この不足する部分をソーシャルレンディングで借りるというケースも多いです。
ソーシャルレンディングの役割り
このように、銀行から借りられない企業が必ずしも危険なわけではありません。
健全な経営状態なのに、銀行側の都合で資金を調達できず、事業を進められない企業もあるのです。
こういった企業に対して資金を融資し事業を後押しするのが、ソーシャルレンディングが果たす社会的な役割りです。
僕たち投資家のお金が企業活動を後押ししているよ!
Fundsで借りるのは別の理由
なお、人気が急上昇しているFundsだけは少し事情が異なります。
Fundsでは東証一部のアイフルを始め、多くの上場企業がお金を借りています。
これら上場企業は信用力がありますので、もちろん銀行から融資を受けることができます。
にも関わらず、銀行より金利が高いFundsで借りるのは、Fundsの高い広告効果を期待するからです。
Fundsの広告効果について、詳しくはこちらの記事を参照してください。
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